

移動平均線やRSIなどテクニカル指標には使う人それぞれの好みがある。「期間を20とした移動平均線がいい」という人もいれば「20と200、800の移動平均線を同時に見たいんだ」「単純移動平均線じゃなくて、EMAだろ」という人も。
■テクニカル指標の「プロパティー」を使い倒せ!
それぞれの好みを反映させるには、テクニカル指標それぞれの「プロパティー」を変更してみよう。「プロパティー」とは「罫線分析ツール」からテクニカル指標をダブルクリックしたときに表示される小さなウィンドウのことだ。
すでに表示されているテクニカル指標の「プロパティー」を変更するには、表示済みのテクニカル指標の上をダブルクリックしてみよう。
あるいは、チャート上で右クリックして「表示中の罫線分析ツール」から、変更したいテクニカル指標を選ぶことでもOKだ。

ここで豆知識。
「表示中の罫線分析ツール」のウィンドウは「Ctrl」(コントロール)キー+「I」を押すことでも表示できる。このショートカットは便利なので覚えておこう。
■移動平均線を「EMA」に変えたいときも「プロパティー」
「プロパティー」のウィンドウが開いたら、あとは数字をいじってみよう。移動平均線ならば「期間」の欄で、過去何本のローソク足をもとに計算するかを変更できる。たとえば、日足であれば20日移動平均線、200日移動平均線、800日移動平均線などと、ここで指定できるわけだ。
また、「移動平均線の種別」も4種類の中から選ぶことができる。「Simple」なら「SMA」とか「単純移動平均線」と呼ばれる、ごく普通の移動平均線だ。初期状態では、この単純移動平均線になっているはず。
そして、「Exponental」を選ぶと「EMA」とか「指数平滑移動平均線」と呼ばれる、直近のローソク足を重視して計算した特殊な移動平均線になる。

また、複数の移動平均線を表示させるときなどは「スタイル」を変更して「20は赤、200は青、800は点線」などと区別すると見やすくなる。

■オシレータ系のテクニカル指標は「レベル表示」を調整
プロパティーで変更できる項目はテクニカル指標ごとに異なるので、あれこれいじってみよう。
RSIやMACDなど、サブウィンドウが開くオシレータ系だと「レベル表示」といった項目が「プロパティー」にある。
RSIの「レベル表示」を30と70に設定すると、30と70の水準に補助線がひかれるので「30を割ったから売られすぎかな」「70を超えたから買われすぎかな」といった判断がしやすくなる。

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