西原宏一氏のFX手法は、ファンダメンタルズとチャート分析を駆使したシンプルなスタイル。メルマガはリアルタイムな為替予測でタイムリーな配信。トレード戦略に役立つ内容を月に50~100通ほど配信中。

株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2015年2月

・2015年02月03日配信号のサンプル

FX戦略! 今週の注目イベント(西原×松崎対談) 2月3日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)



【ユーロ安】ギリシャ新財務相の不気味な影

美子 ECBとギリシャ総選挙の2大イベントが終わりましたが、ギリシャ新内閣は早速、欧州各国の首脳や金融機関を歴訪しています。債務再編、ギリシャ支援にまつわる発言が出てくるでしょうから、発言次第でユーロが動くのでしょう。

西原 気になるのが財務相に指名されたファロファキス。警戒感を示す人もいます。

美子 ツィプラス次期首相も過激な発言が目立ちましたが、ファロファキスさんはそれ以上かも。ただ、メディアによって発言が異なることもあって、少し不気味ですね。

西原 ギリシャの債務再編をめぐる紆余曲折で100ポイント、200ポイントとユーロが動くことはあるかもしれないですが、ユーロ安のトレンドを転換させるほどのパワーはないという印象です。

美子 経済指標に行くと、6日は恒例の雇用統計です。NFP(非農業部門雇用者数)は23万5000人増と相変わらず強い数字となる見通しで、平均賃金は前回のマイナスからプラスに転じる予想。ドル買いにつながりやすいでしょう。

西原 2大イベントが終わって市場は全体的に調整ムード。とくにユーロは1.21から1000ポイント下げましたから価格面というより、時間的な調整が必要です。今週末でECBから2週間となりますから、雇用統計をきっかけにしてまた動き出すのかもしれませんね。

【大注目】米雇用統計
発表:2月6日(金)22時30分
前回:25.2万人増(非農業部門雇用者数)、-0.2%(平均賃金)
予想:23.5万人増(非農業部門雇用者数)、+0.3%(平均賃金)



【豪ドル売り】RBAは2回の利下げへ。戻り売り戦略で

美子 3日のお昼にはRBA(豪準備銀行)があります。利下げ予想が出ていますね。

西原 豪ドルは今年2回の利下げが予想されています。今回下げても再度の利下げが濃厚ですし、今回下げなくても次回3月3日には下げるのでしょう。いずれにせよ今後も利下げが続くはずなので今回、金利を下げても下げなくても、戻ったところで豪ドル/米ドルを売りたい。ターゲットは0.75です。

美子 イギリスでも中銀会合がありますが、今回はなにもないでしょう。来週12日に四半期インフレレポートが出るので、それまで様子見です。あとはスイス。SNB(スイス中央銀行)はユーロ/スイスを1.05から1.10のレンジに収めようとしてる、との報道が懲りずに出ています。本当に1.05でサポートされるのであれば、米ドル/スイスの買いが面白いんですが……。

西原 SNBはマーケットの恨みを買っているし、あてにしないほうがいいでしょう。今、スイスにさわるのは怖い。当面さわらないほうがいいと思います。

【大注目】RBA(豪準備銀行)政策金利発表
発表:2月3日(火)12時30分
予想:0.5%引き下げ



【ドル円】116円から119円のレンジは「下げたら買う」

美子 今週は月曜日早朝に米ドル/円が急落して始まりましたが、原因は何だったんですか?

西原 スーパーボール(アメリカンフットボールの優勝決定戦)の影響だという話ですね。ただでもマーケット流動性の低い早朝のマーケットのなかで、スーパーボールが始まると流動性が極端に悪くなるため、117円割れにあったストップロスを試合開始前にまとめてつけてしまったとか。サッカーのワールドカップのときにも妙な動きをすることが多いので、ウソのような話ですが、これが真相なのかもしれません。スーパーボールが始まった8時半以降は何事もなかったかのように急速に戻しました。いずれにせよ、米ドル/円は116円から119円でのレンジで、ブレイクするとしたら上。「下がれば買う」とシンプルに考えていくのがいいでしょう。