青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
・2015年04月01日配信号のサンプル
Goldman Sachs Sees ‘Grexit’ Risk Rising(西原宏一のトレード戦略指令!)
4月相場が始まりました。
今月もよろしくお願いします。
4月に入ってまず、動き出したのが日経平均。
今朝方からTOPIXに海外勢からの利益確定と思われる株の売りが持ち込まれ、日経平均も一時19,000円割れ。
昨日まではくじらの影響が色濃く、期末はめでたく高値圏でのクローズとなっていますが、4月に入って少し景色が違う模様。
ドル円も連れて、119.42円まで下落。
マーケットで話題になっているのが、GoldmansachsがGrexitが近いとのreportをwall street Journalに寄稿していること。
繰り返しになりますが、ギリシャの新政権は
緊縮策にはのらないは、借金は棒引きしたいわで
話が進展しないうちに、少しずつ追い込まれている展開。
まず、ドル円のショートは継続。
Grexitに備えて一部ユーロをショートにしておきたいのですが、日足ベースではどれも売られ過ぎのサインが多くなかなか手が出ない展開。
先月一度ユーロ円のショートを131.00円でカットしているため、迷ったのですが、少額のみユーロ円を128.85円でエントリー。
rallyを期待して、戻れば少し増やす予定。
stopは132.00円。
結果ドル円のショート。
中期のユーロ円のショート。
・2015年04月07日配信号のサンプル
FX戦略! 今週の注目イベント(西原×美子対談) 4月7日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)
【Grexit】迫る返済期限を前にギリシャ首相がロシア訪問
美子 今週はギリシャ関連のイベントが続きます。8日の水曜日はギリシャのツィプラス首相がロシアを訪問してプーチン大統領と会談し、短期債の入札も行なわれます。翌9日はIMFに対する4億5000万ユーロの返済期限となります。
西原 ユーロ/米ドルは月足ボリンジャーバンドのマイナス1シグマでいったんボトムアウトしたように見えますし、テクニカルには上なのですが、「Grexit」(ギリシャのEU離脱)のリスクを考えると買いたくないのは変わらず。しばらく様子見ですかね。
美子 ギリシャ問題が本格的にヤバくなるのは5月中旬以降。6月に向けてIMFへの返済が土下座したくなるくらいに続きますが、目先のユーロは私も上目線。ユーロ/米ドルは昨春から50日線が上値を抑えていて、50日線は6日時点で1.1082付近にあります。9日のIMFへの返済をクリアしてユーロの買い材料とされ、50日線付近まで戻してくれば売りですね。ストップロスは1.1150超えのところ。
【注目】ギリシャ・ロシア首脳会談
開催:4月8日(水)
ポイント:ロシアによるギリシャ支援の有無と、それに対するEUの反応
【注目】ギリシャ短期債入札
開催:4月8日(水)
ポイント:中国、ロシアの参加
【ダブルトップ】売り材料重なる米ドル/円
美子 ギリシャ関連の間に挟まってくるのが8日深夜発表のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録。ドル高牽制発言が目立ってきているし、ドル安に触れやすそうです。同じ日にはアルコアの第一四半期決算が発表され、これを皮切りに米国企業の決算が来週以降続いていきます。
西原 決算はおそらくいい数字にならず、「ドル高が悪影響」と分析されて、ドル安要因になるのでしょう。
美子 今回の決算は悪い数字になりそうですね。ロイターによると、主要500社のうち、悪化・市場予想を下回ると予測するのが94社、改善するとしているのは17社だけです。米株はチャートを見ても、今にも急落しそうな形が続いています。
西原 しぶとく高値を維持していますが、ちょっとつつかれただけで落ちそうですよね。ダウ平均が落ちると、公的・準公的資金が買い支えている日本株はともかく、影響を受けやすいのが米ドル/円。今週は米ドル/円の売りでしょう。12月と3月の122円でダブルトップを形成し、ディナポリの言う「ダブルレポ」でもあり、下落の兆候である「ブルトラップ」にもなっている。さらに1990年高値の160円と1998年高値の147円で引いたレジスタンスラインが122円35銭付近にあるのですが、これを抜けられなかった。中長期の上昇トレンドは変わりませんが、目先は調整でしょうから売り。
美子 115~116円程度まで下げてくれると、中長期的にはいい買い場になりそうですね。
【大注目】FOMC議事録
発表:4月8日(水)27時
ポイント:利上げ時期に関する議論
【豪ドル】連続利下げの見通しも浮上、下落止まらず
西原 友人たちが注目しているのは豪ドル/NZドル。変動相場制になってから初めてパリティを割ろうとしています。豪ドル安の要因は鉄鉱石価格の下落と中国の需要減退。対キウィで売るのは遅きに失した感があるので、対ドルでのショートを考えています。鉄鉱石は10年ぶりに50ドルを割っていますが、前回50ドル割れのときの豪ドル/米ドルは0.66ドル付近。単純に0.66まで下がるとは思いませんが下値余地は大きい。
美子 オーストラリアではこのメルマガの配信直後、7日お昼すぎにはRBA(豪準備銀行)があります。
西原 0.25%の利下げが濃厚ですが、据え置く可能性も残されています。ただ、今回据え置いても5月には下げる。しかも以前はあと1回の利下げで打ち止めの見通しでしたが、さらにもう一度利下げする可能性が出てきた。豪ドルは当分弱そうですね。
美子 中央銀行では8日に日本、9日にイギリスもあるのですが、いずれもノンイベントでしょう。
【大注目】RBA政策金利発表
発表:4月7日(火)13時30分
前回:2.25%(据え置き)
予想:2%(0.25%引き下げ)