西原宏一氏のFX手法は、ファンダメンタルズとチャート分析を駆使したシンプルなスタイル。メルマガはリアルタイムな為替予測でタイムリーな配信。トレード戦略に役立つ内容を月に50~100通ほど配信中。

株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2015年6月

・2015年06月01日配信号のサンプル

124.50円、125.00円 2(西原宏一のトレード戦略指令!)



遅ればせながらですが、先週木曜日に更新したヘッジンファンドの思惑です。
http://zai.diamond.jp/articles/-/176821

今週のスケジュールです。
http://www.ck-capital.jp/article/419941975.html

本日の東京市場はシンガポール勢が休みであることもあり、小動き。

29日の欧米市場では、結局123.50円も割り込めず、124.14円でクローズ。

ただこの先は、既報の124.50円のバリア、125.00円のoptiionの影響が
色濃く上げ渋り。

stop loss以外では、124円台を積極的に買っていく材料に少々かけている展開。

本日の年金からのbidは123.50円から。

金曜日の年金からのBIDは123.30円からだったのですが、dipが極めて浅いため、買い方がbidを上げざるを得ない展開。

添付図は金曜日もご紹介したドル円の8hours.
13を点灯して、調整局面入り。
downsideにはなかなかprice flipしてきませんが、MACD PREDICTOR(ピンクのライン)は割り込んできました。
スキャルベースでは124.50円をbackにドル円をショートにしていますが、これは極めて短期トレード。


金曜日は123円台前半から、再びドル円の構築を考えていたのですが、orderがつかずスクエアなまま。

bidを123円ミドル近辺まで上げることを検討中。


他通貨は明確なVIEWが浮かばず、特にユーロドルはまだヘッドライン一本で簡単に乱高下する可能性が高く、容易に収益を落としそうで、手がでず、様子見。

では、今週もよろしくお願いします。

・2015年06月02日配信号のサンプル

FX戦略! 今週の注目イベント(西原×美子対談) 6月2日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)



【ドル円】市場の話題は「2007年との違い」

美子 米ドル/円は西原さんがこのところずっと話していた長期トレンドラインを抜けてから、視界が晴れて一気に上昇していきましたね。

西原 今、話題となっているのが124円14銭の高値をつけた2007年との比較。当時の米金利は5.25%で日本はゼロ金利。今よりも金利差がずっと大きかったのに米ドル/円が同水準まで上昇しているのは、金利差の拡大期待もありますが、日本の公的資金が買っていることが大きい。「今の円安はスペック(投機)の買いだから早晩クラッシュする」という声もありますが、公的資金が買っている分、円キャリートレーダーが主導した07年よりもしっかりした上昇です。



【円安牽制】124円台は容認も「速度超過」は問題

美子 アメリカでは3日夜にADP雇用統計、同日深夜にベージュブック、5日に雇用統計が発表されます。ベージュブックで雇用面の改善が報告されたり、雇用統計が強い数字になるのなら9月利上げのイメージが強まって、もう一段のドル高円安が進む可能性がありそうですね。

西原 現行の円安水準は日米当局ともに容認しているのでしょうが、円安の速度があまりに早すぎるのはよろしくない。調整をはさみながらジワジワと上がっていくのが当局の理想のはずです。125円を抜けて一気に円安が加速すれば、政治家からスピード調整のための牽制発言が出てくるでしょう。125円ちょうどにはオプションもありますから、高値は追わず押し目買いですね。

【重要】ベージュブック(米地区連銀経済報告)
発表:6月3日(水)27時
ポイント:雇用の改善度合い

【超重要】米雇用統計
発表:6月5日(金)21時30分
予想:22.5万人増(非農業部門雇用者数)
前回:22.3万人増(同)



【ユーロ】ギリシャは支援合意への努力をあきらめ?

美子 今週のイベントで注目されるのは3日のECB。記者会見でドラギさんがギリシャについて何を言うのか。ECBは先週、ギリシャ向けELA(ギリシャの銀行向け緊急流動性支援)を増額しませんでした。ギリシャの銀行の返済能力について、ECBが疑い始めている兆候なのかも。ギリシャではツィプラスさんが支援策の合意へ向けた努力をあきらめたような発言を続けているのも、非常に気がかりです。ユーロ/米ドルの1.11台は重くなってきたかなというイメージ。

西原 4月から調整が始まったユーロ安の調整ですが、2か月が経とうとしています。日本の金融緩和発表後の動きから類推すると、6月中・下旬くらいから再び下げ始めるのかなと。その要因はギリシャというより基本的にはQEの効果によるものでしょう。しかし、ユーロはヘッドラインリスクが多く、平気で300ポイントくらいは動きそう。売るのなら1.09台で一発で売るのではなく1.10台から売り上がっていくほうがいいのでしょうし、そもそも今は米ドル/円のほうがやりやすい。ユーロ/米ドルの調整局面で傷んだ人はユーロショートから円ショートへと移行しつつあります。

美子 イギリスでは4日にMPC(イングランド銀行金融政策委員会)もありますがノンイベント。7月に新予算案が出るまでBOEは動けません。

西原 今週は素直に米ドル/円の押し目買いがいいしょう。「くじら」の公的資金が買っていますから、下値幅はさほど大きくないでしょうが、125円を抜けるにはもうひと押しの材料も必要。123円台から125円程度のレンジを想定しながら、押し目買いでいいと思います。

【重要】ドラギECB総裁 記者会見
開催:6月3日(水)21時30分開始
ポイント:ギリシャ問題についての見解、ギリシャ市中銀行の返済能力

・2015年06月03日配信号のサンプル

ドル円の押し目(田向のdinapoli戦略!)


ドル円は昨日125円にタッチしてから123円台へ1円以上下落しました。
しかし下値は日足の3*3DMAにサポートされており、引き続き上昇の形が続いています。

ただ前回配信のように124円78付近がフィボナッチ・エクスパンションのOPであることから、この125円前後は値動きが止まりやすいと思われます。
日足の3*3DMAも角度が緩やかになってきていることから、下抜けしやすい形になってきており、今週後半に124円前半にある3*3DMAを割り込むようだと押し目を作る可能性があります。

そこで、押し目を作る場合にどの程度の下落が考えられるかを、フィボナッチ・リトレースメントで計算してみました。

ドル円の直近の安値は5/14の118.877で、これと昨日高値でリトレースメント(緑色)すると、38.2%は122.686です。
この付近には、5/27の安値122.766もあり、この5/27の安値が最初に注目されそうです。
また1990年高値と1998年高値を結ぶトレンドライン(黒色)も122円付近を通っています。

参考のために前回のフィボナッチ・エクスパンションで使った3/26の安値118.318でも計算してみましたが(ピンク色)38.2%は122.472で、やはり122円から122円ミドル付近が押し目のメドとなりそうです。

ドル円が下げる動きになるには、まず日足の3*3DMAを下抜ける動きになる必要があるので、昨日高値を更新しないうちに3*3DMAを下抜けるようになるかがまず注目されます。