青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
・2015年08月11日配信号のサンプル
中国当局、人民元を2.00%切り下げ、GSのforecast(西原宏一のトレード戦略指令!)
中国人民銀行(中央銀行)は11日、対ドルでの人民元 基準値の計算方法変更を発表し、相場を大幅に引き下げた。
これはもちろん最近の低調な中国経済指標を踏まえた措置。
中国政府が立て続けに繰り出す対策をみていると、中国経済はかなり悪化していることが想定されます。
マーケットは総じてドル買いに。
強烈だったのが、やはり豪ドル。
AUDドルは0.7440から0.7307まで急落。
ユーロドルは1.1033から1.0964まで反落。
ちょっと驚いたのが、ユーロ円の137.50円。
すでにスクエアにしていますが、ユーロ円の上値のメドは137.50円に設定していましたが
今回の高値も137.48円と137.50円レベルはかなりofferが並んでいるもよう。
今回は対円ではなく、 対ドルでposition makeしているため、ユーロ円の137.50円の重さを確認してからユーロドルを1.1025レベルでショートを追加。
AUDドルは発表後デイトレでショートにした程度。
もうひとつの話題は先週金曜日にGSが顧客向けにだしたforecast.
Goldman: Here Is Why Now's A Good Time To Buy USD Tactically=今がドル買いの好機
http://www.efxnews.com/story/29984/goldman-here-why-nows-good-time-buy-usd-tactically
要約すると、米利上げを短期金利が織り込むのは、これからということと、原油価格の下落がデフレへの対処を最も必要とするユーロ圏や日本に追加的な金融緩和を一層強く迫る要因となる、
つまりドルの上振れ余地は大きく、今が対応の好機であるといった内容。
既報のようにドル円は8月中旬から、ユーロドルは調整期間がそろそろ終了し、ECBトレードに戻るという個人的な見方を一致するため、こうしたreportが
ドル高を加速してくれれることを期待したいところ。
・2015年08月04日配信号のサンプル
FX戦略! 今週の注目イベント(西原×美子対談) 8月4日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)
【米ドル】夏枯れ相場のなか、雇用統計が発表!
美子 先週金曜日は「ECI(雇用コスト指数)」という思いもよらぬ経済指標に市場が反応しましたが、今週7日は米雇用統計。昨年上半期のNFP(非農業部門雇用者数)が平均23万8500人の増加なのに対して、今年上半期は平均20万8300人の増加にとどまっていて、今回の予想も22万人程度。労働市場に昨年ほどの強さはありませんが、「20万人を越えてくれば9月利上げを織り込みにいきドル高」との予想が市場では一般的なようです。
西原 でも8月前半は夏枯れ相場になることが多い。去年の8月も1ドル=94円から95円での揉み合いが続き、後半から公的年金などの買いでじり高になっていきました。公的な資金流入に備えて、もしも米ドル/円が下げる場面があれば拾っていきたいと考えています。
美子 「この秋は米ドル/円が買い」と、ドイツ銀行も改めて推奨を出しているようですね。理由としては、アメリカの利上げをもっとも織り込んでいない通貨ペアだからだそうです。
【超重要】米雇用統計
発表:8月7日(金)21時30分
前回:22.3万人増(非農業部門雇用者数)
予想:22.5万人増(非農業部門雇用者数)
【ユーロ】メイントレンド回帰への期待で戻り売り
美子 ギリシャでは月曜日から株式市場が再開し、早速、暴落していますが、これは予想通り。欧州諸国の株式市場は反応していません。ECBへの次回返済日が8月20日ですから、この日に向けたひと騒動が来週あたりから、また始まるのでしょう。
西原 金融政策から見れば「米国の利上げ=ドル高」と「ECBのQE=ユーロ安」ですから、メイントレンドはドル高ユーロ安。ところが先月からギリシャ、中国と大きなニュースが出ても結局、米ドル/円は120―125円、ユーロ/円は133-138円のレンジなんですよね。米ドル/円のレンジは夏枯れ相場でもう少し続きそうですが、ユーロに関してはメイントレンドへの回帰もそろそろかな、というイメージ。ユーロ/米ドルとユーロ/円は戻りを売っていきたい。とくにユーロ/円は日足の一目均衡表の雲の中にあるので乱高下に気をつけながら、できるだけ上に引きつけて売っていきたいですね。
【英中銀】発表方法の変更で「スーパーサースディ」
美子 「スーパーサースディ」として注目されているのが6日。BOE(英中銀)が金融政策発表の方法を変更し、今回から政策金利、四半期インフレレポート、それに議事録を同時に発表します。どれから反応するか、市場は迷ってしまいそうですが、政策金利はもちろん据え置きですから、最初はページ数が少なく読みやすい議事録、なかでも据え置きと利上げの票数に反応しそう。予想では据え置き7票、利上げ2票。これブレるとポンドは動くでしょうし、インフレレポートの内容次第では第二弾の動きが出て、発表から45分後にはカーニーBOE総裁の記者会見が始まるので、その言動にも市場が反応してと、複雑な動きになりそう。
西原 無理してトレードしないほうがいいかもしれませんね。7月中旬から主要通貨では調整相場が続いています。こうした調整相場では収益を落としがち。例年、海外勢が夏休みから戻ってくる8月下旬から9月にかけてトレンドが明確になってくることが多いですから、わかりやすい相場を待つのも有効。雇用統計にもよりますが、今週はユーロ/米ドルかユーロ/円の戻り売りですね。
【重要】英政策金利・四半期インフレレポート・議事録
発表:8月6日(木)20時
前回:据え置き(政策金利)、9票対0票(金利据え置き対引き上げ)
予想:据え置き(政策金利)、7票対2票(金利据え置き対引き上げ)
【重要】カーニーBOE総裁記者会見
開始:8月6日(木)20時45分
ポイント:利上げ開始時期についての言及