青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
・2015年10月07日配信号のサンプル
BOJとAUDドルの0.7200(西原宏一のトレード戦略指令!)
6日の欧米市場では、オセアニア通貨中心に、クロス円が堅調。
2日のNFPの後、急落した後の反発が継続している形。
2日のNY市場で一時83.27円まで急落していた豪ドル円は86.27円まで急伸。
2日強で3円反発。
risk on継続。
ただAUDドルの短期は要注意。
AUDドルの日足のTD-REIが100を振り切って、OVERBOUGHTを示唆。
加えて友人によれば、本日0.7200のOPTIONはAUD 6 bio程度とかなりまとまってあるとの噂。
短期売買のみですが、0.7100~0.7250レンジを想定して、0.7200レベルからショートにする予定。
現在0.7175でこのレベルでも少額ショートに。
gammaを背景にしての短期売買なので、前述のレンジ内で、ショートはきっちり買い戻して
NYカットまでは繰り返しショート回転で。swingにする予定はなし。
本日はBOJ.
追加緩和に関しては補正とだきあわせという方が効果的であるため、やはり本日の可能性は低そう。
そして緩和がなければ、一度ドル円と日経は反落するであろうというのがコンセンサス。
これが一般的な考えなので、この意味においては、ドル円はあまり大きなdipはないのかもしれません。
年金のBIDは119.80円からと変わらず。
ドル円は少しずつlongを減らしており現在は少額のみ。
今回はこの少額longを残してBOJ入り。
コンセンサス通り緩和がなくドル円が押せば、longを追加する予定。
dipで拾ったlongのstopは118.40円においています。
縮小しましたが、日経のlongとoptionもキープしたまま。
・2015年10月06日配信号のサンプル
FX戦略! 今週の注目イベント(西原×美子対談) 10月6日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)
【出るか黒田バズーカ】7日のお昼の日銀に大注目!
美子 今週は中央銀行関連のイベントが続きます。まずは火曜日のRBA(豪中銀)ですね。
西原 前回同様、2%で据え置きでしょう。今の豪ドルはオーストラリアの金利や指標云々よりも、株のプロキシー(代理)としての側面が強い。個人的には今週はなんといっても水曜日のBOJ(日本銀行)。黒田さんが追加金融緩和を行なうのかどうか、です。
美子 予想としては現状維持ですが、今月30日の日銀会合で追加緩和との予想がチラホラ出てきています。
西原 大方の見方としては現状維持なのでしょうが、気になるのは土曜日の日経新聞の記事。「日銀、物価見通し下方修正へ 2%達成先送り検討」との見出しです。2%達成が先送りされるなら、ロジックとしては追加緩和が必要だということになる。こうした記事が出る背景には日銀関係者の意向もあるのでしょうから7日の日銀は大注目。追加緩和があれば2、3円は上昇するでしょうし、なかったとしても30日への期待が残るので下値は限定的でしょう。
美子 TPPもやっと合意されましたね。
西原 株式市場にはプラスの材料となるのでしょう。今の為替市場は日経やダウのシャドーマーケットとなっていますから、TPPの合意で株が上がれば米ドル/円や豪ドル/円などは上がりユーロ/米ドルは下がる。いずれにせよ米ドル/円は7日の日銀まではジリジリと上がってくるのでしょう。
【大注目】日銀会合
開催:10月7日(水)お昼ごろ
ポイント:追加金融緩和の有無
【中銀議事録】8日夜、欧米英の議事録が相次ぐ
美子 8日は議事録の日。BOE(イングランド銀行)の会合があり会合終了直後に議事録が発表されますし、ECB(欧州中央銀行)とFOMCの議事録も出ます。英中銀では利上げへの賛成票に注目。前回は1票だけでしたが、増えているのかどうか。また、ECBの議事録はハト派色が強かった9月3日開催分です。追加緩和の可能性や時期についての言及もあるのでしょう。そしてFOMCは利上げを見送った9月16、17日開催分の議事録。中国をはじめとする国外要因への警戒度や利上げの時期についての言及に注意が必要です。
西原 先週の弱い米雇用統計では利上げ先送りが懸念されましたが、利上げがなければ株式市場にはポジティブ。株が上がれば米ドル/円や豪ドルなどのリスクアセットが上がる。利上げの先送りムードが高まればドル売りより、豪ドル/円などを買ったほうがいいと思います。
【注目】オーストラリア政策金利
発表:10月6日(火)12時30分
前回:2%据え置き
予想:2%据え置き
【注目】イングランド銀行金融政策委員会(MPC)議事録
発表:10月8日(木)20時
ポイント:利上げ票数。前回は1票のみだったが増えているかどうか
【注目】欧州中央銀行(ECB)理事会 議事要旨
発表:10月8日(木)20時30分
ポイント:追加緩和の有無や時期についての議論
【注目】FOMC議事録
発表:10月8日(木)27時
ポイント:国外要因に対する警戒度合い、利上げ時期の見通し
【IMFイベント】中国、英国、ブラジルの中銀トップが集結
美子 もうひとつ気をつけておきたいのが、IMF(国際通貨基金)・世銀の年次総会に関連するイベント。6日に世界経済見通し、7日に金融安定報告書が発表され、8日にはイギリスとブラジルの中央銀行総裁、それに中国人民銀行副総裁によるパネルディスカッションが行なわれます。ないとは思いますが、BOEのカーニー総裁が利上げ時期の後退を示唆することにでもなれば大事件ですし、逆に利上げに前向きな発言をすれば素直にポンド買い。何が出るかわかりませんが、とくに6日と8日は予想外の動きを見せる可能性がありそうです。
西原 今週は基本的に米ドル/円と豪ドル/円に注目していますが、追加緩和が行なわれカーニー総裁から強気な発言が出るようなら、ポンド/円の買いも面白いですね。例年10月は季節的に米株が底打ちをする時期。先週の雇用統計による急落で大底を打ったのかもしれないですが、米株がどこでボトムアウトするかにも注目していきたいと思います。どちらにせよ、今週は水曜日のBOJが大きな鍵を握っているわけですが。
【注目】IMF関連の3イベント
10月6日(火)世界経済見通しの発表と、記者会見
10月7日(水)世界金融安定報告の発表と、記者会見
10月8日(木)イングランド銀行総裁、ブラジル中銀総裁、人民銀行副総裁によるパネルディスカッション