西原宏一氏のFX手法は、ファンダメンタルズとチャート分析を駆使したシンプルなスタイル。メルマガはリアルタイムな為替予測でタイムリーな配信。トレード戦略に役立つ内容を月に50~100通ほど配信中。

株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2015年9月

・2015年09月01日配信号のサンプル

FX戦略! 今週の注目イベント(西原×美子対談) 9月1日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)



発端はダウ暴落、1万7000ドルの回復に注目

美子 先週月曜日はまさにこの対談を行なっているさなかに急落。余波はまだ冷めませんが、西原さんが対談中に予見していたように、短期的なセリングクライマックスは超えたみたいですね。

西原 ところが、これで安心かというと、まだ早い。今回の世界同時株安は、きっかけこそ上海株暴落でしたが、それにより「本丸」である米株市場が崩れたことで世界に波及した。先週は予想通り月曜日がセリングクライマックスとなり火曜日以降は反発局面。米ドル/円は121円台、日経平均は1万9000円台を一時回復しましたが、ダウ平均株価はマジノ線だった1万7000ドルを回復できていません。まだダウンサイドのリスクに警戒する必要があります。注目はダウの200週線が位置する1万5000ドル付近。ここを割り込むようだと、リスクオフが再燃することになりそうです。

美子 今週はイベントも多いんですよね。まずは3日のECB。重視されていませんでしたが、バークレイズやゴールドマンサックスがユーロ/米ドルの売り推奨を出したようです。「原油安・中国経済の減速・ユーロ高」のトリプルパンチでドラギ議長がハト派寄りな発言をするかもしれないからというのが理由。今回の声明文では四半期に一度のマクロ経済予想となるスタッフ予想も発表されますから、まずはインフレ率の見通しがどうなるか、その後の記者会見でドラギ総裁が何を話すのか、注目ですね。

西原 ECBが追加金融緩和を行えば、株価対策という面でも意義は大きいですね。

【超重要】ドラギECB総裁 記者会見
開催:9月3日(木)21時30分
ポイント:インフレ見通しの下方修正の程度と、QEの継続・拡大について



【雇用統計】9月FOMCでの利上げシナリオは薄れる

西原 4日の金曜日は恒例の米雇用統計ですね。中国経済の減速により、9月17日のFOMCでの米利上げは延期されるだろうという声が高まっています。

美子 ただ、今回のNFP(非農業部門雇用者数)は22万人増と堅調な予想で、失業率も5.2%へと低下の見通し。今回の利上げはインフレを抑えるためではなく、金利の「正常化」が目的。ドル高や原油安といった懸念要因もありますが、雇用面から見れば月20万人増のペースなら利上げへの大義名分は整ったと考えていいのでしょう。

西原 結局は「経済指標がよければ上げる・悪ければ上げない」ということ。「9月のFOMCでの利上げが見送りなら12月」という予想も多いのですが、強い数字が続くのなら10月のFOMCで利上げする可能性もありそうです。ただ、ここでも影を落とすのが中国の影響。先週の世界同時株安で株が売られ、本来なら米国債が買われなければいけなかったのですが、そうならなかった。世界最大の米国債保有国である中国が売っていたためのようです。中国による国債の売却は市中の資金を吸収し、金融引締めの効果もありますから、FRBの利上げ判断にも影響することになりそうです。

【超重要】米雇用統計
発表:9月4日(金)21時30分
前回:21.5万人増(非農業部門雇用者数)
予想:22万人増(同)



【中国】メンツにかけて3日まで中国株は落とさない?

美子 今朝のフィナンシャル・タイムズ(FT)の一面は、中国政府が株の買い支えを今後見送る方針を示したとの記事でした。中国政府のやることは予想しづらいですね。

西原 中国政府のメンツにかけて世界の首脳が集まる3日の抗日戦争勝利70年記念パレードまでは暴落を防ぐだろうというのがコンセンサス。FTの記事にも併記されていたように株価の不正操作容疑でジャーナリストを拘束するなど、別方向からの株価対策を打ち出しています。

美子 3日は中国の軍事パレード、夜にはECB、翌4日には米雇用統計と週末に向けてイベントが続きますね。

西原 3日の軍事パレードまでは中国株がどうにか持つのでしょうが、その後の2つの大きなイベントを米株が乗り越えられるのか。200週線レベルを割らず、逆に1万7000ドルを抜けてくるようなら、もとのドル高トレンドへと回帰していくのでしょう。ただし、911テロ事件やリーマンショックなど9月は例年、大きな出来事が起こりやすい。不意のイベントにも気をつけていったほうがいいでしょうね。今回のショックの発端となった人民元切り下げが再度行なわれる可能性も残っていますし。

美子 その意味で気になるのが「ユダヤ暦」。昨日、テレビ番組でユダヤ教の聖職者が話していたのですが、今年はユダヤ暦で7年に一度の「安息年」(Shemitah 、シュミーター)にあたるそう。911テロは2001年、リーマンショックは2008年といずれも7年おきの安息年に起きています。とくにユダヤ暦の大晦日にあたる9月13日近辺が危ないそうで、金融関係者にはイエレンFRB議長をはじめユダヤ系の人が多いですから、彼らが気にするのであれば私たちも念頭においたほうがいいのでしょう。

【重要】抗日戦争勝利70年記念 軍事パレード
日時:9月3日(木)
ポイント:中国政府の株買い支え策の継続

【重要】ユダヤ暦の「安息年」(Shemitah、シュミーター)
日程:大晦日にあたるのが9月13日
ポイント:9月13日前後に金融ショックの可能性

・2015年09月02日配信号のサンプル

鯨の株買い、ドル買い。(西原宏一のトレード戦略指令!)


注目のNYダウは続落。469ドル安。

225 futureも続落。
本日早朝、ドル円も119.23円まで急落。

そして、本日早朝から鯨が日本株とドル円に登場。

ドル円を強引に持ち上げ、120.00円回復、高値は120.45円まで。

株の急落に海外勢は鯨の登場を期待していたのですが、期待どおりに鯨が登場。


先週同様、少なくとも東京市場では日本株とドル円は堅調に推移する可能性が濃厚。


(もっとも鯨が買いをやめれば、急落するんでしょうが。)

既報にように、NYダウが15,000ドルを崩されるまでは、丁寧にトレードしており、
ロンドン市場で反発し、ショートを追加したものを、再び119円ミドルでショートを縮小。

東京市場は、鯨のためようすみ。

ただ200days SMAが重ければ、東京市場でもショートを追加する予定。

鯨次第。

取り急ぎ。

・2015年09月11日配信号のサンプル

EURUSDの上値目標値(田向のdinapoli戦略!)


EURUSDは9/8の配信の通り、日足の3*3DMAを上抜けてきて、本日は7*5DMAも上抜けて3本の移動平均線の上側となりました。

このためEURUSDは上昇の可能性が強くなり、5月からのレンジであった1.08~1.14ミドルを上抜けて行く可能性が高まります。

直近の高値は8/24の1.17134で、ここを上抜けるかはまだわかりませんが、3本のDMAの上に出てきているので、3*3DMAに沿って上昇するなら、まずは8/24の高値に向けての動きとなりそうです。

上昇の可能性を考えて、上値目標値を8/5、8/24、9/3で計算すると、
XOP=1.24881
OP=1.19526
COP=1.16216
となります。

8/24の高値1.17134の手前には、COPの1.16216があり、さらにその手前にはレンジの上限となっていた1.14ミドルがあります。

このため、まずは1.14ミドル越え、そしてCOP、さらには8/24高値へと続く動きとなるかが注目されます。

来週のFOMCは、今年のメインイベントでずっと世界中の金融関係者が注目しているイベントなので、ここへ向けた思惑で様々な動きが出そうですが、ディナポリ・チャートでは3*3DMAに沿って上昇する限りは上方向への動きが継続すると考えられます。

またディナポリのMACDはゼロライン付近まで下げたものの、昨日今日とプラス側で推移しており、この動きが続くとシグナルも越えて上昇しそうで、このへの動きが注目されます。

週末の日曜日は9/13で、ユダヤ暦の7年毎の休息年の最終日にあたることから、この7年周期が注目されていますが、特段なにもなければ、現在の動きが継続する可能性が高いと思われます。


メルマガWEBには、ユーロドルの日足を添付致します。