西原宏一氏のFX手法は、ファンダメンタルズとチャート分析を駆使したシンプルなスタイル。メルマガはリアルタイムな為替予測でタイムリーな配信。トレード戦略に役立つ内容を月に50~100通ほど配信中。

株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2016年6月

・2016年06月24日配信号のサンプル

ポンドの窓埋め(田向のdinapoli戦略!)


昨日の配信で警戒していた月曜日に空けたポンドの窓は、先ほどのポンドの急落で埋まりました。

これでポンドは買われやすくなる可能性が強まりそうです。

ディナポリの日足は引き続きポンドが買われやすい形になってきており、先ほどの急落でつけたポンドの安値を下抜けない限りは、ポンドが上昇する可能性がありそうです。

まだ開票作業が続いていますが、残留派優勢の地域の開票が順番的に遅かったようなので、ここからの開票結果が気になります。

少なくともディナポリ・チャートでは窓が埋まったことで、素直にチャートを見ることができることになりそうです。

メルマガ会員WEBには昨日と同様に、ポンドペア4種の日足を添付します。

・2016年06月25日配信号のサンプル

Brexit以降のマーケット(西原宏一のトレード戦略指令!)


ヘッジファンドの思惑を更新しました。
http://zai.diamond.jp/articles/-/194413

トレードとしては、「sell the facts」でのぞんでいたため、問題はなかったのですが、
結局「Bremain」に終わると想定していたので、BBCがBrexitを宣言したときは
その後の相場に関してちょっと恐怖を感じました。

日経平均は7.9%安。
15,000円割れの14,952円でクローズ。

避難通貨の円とスイスは急伸。
ドル円は99.02円まで急落。
スイスはSNBが市場に介入したため、一時反落。

ドル円はG7の介入期待があったため103円台前半まで反発するも、
なにもアクションがないことから、反落し現在102.20円で推移。

ロンドン市場にはいってからポンドも当局の介入に警戒し、いったん反発。
高値は1.3980.
そして現在1.3580に反落。

市場の緊張感は続いており、現在NYダウは、2.6%安の17,540ドルで推移。

既報のように米株のチャートの形状が悪く、なんらかのきっかけで反落することを
Demarkは示していましたが、Brexitがきっかけになったことにびっくり。

NYダウの日足は本日の下落で、downsideにprice flipし、当面top outを示唆。


週末を控え、positionはこの後縮小しますが、ドル円とポンドドルのショート継続。
ポンドドルのstopは1.4020に変更。

多くの欧米のエコノミストがBrexit以降のマーケットのレポートを出し続けています。
友人によれば、Morgan slanleyは、Brexit以降、ポンドドルは1.2500へ、ドル円は90円へと予測している模様。


昨日からほとんど寝てないので、今週はこれで失礼します。

お疲れ様でした。
良い週末を。

・2016年06月27日配信号のサンプル

FX戦略! 今週の注目イベント(西原×美子対談) 6月27日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)



【Brixit】セリング・クライマックスはこれからか

美子 英国民投票は大変なことになりました。一寸先は闇、イギリスでは何が起きるかわからなくなっています。

西原 Bremain(英国のEU残留)を前提にマーケットは動いていたため、Bremainは織り込まれていましたがBrexit(英国のEU離脱)は織り込まれていませんでした。予想外の結果にマーケットは吹っ飛びました。プラザ合意もすごかったですが、今回はポンドが1日で30円近く落ちた。私も初めて見るような暴落です。

美子 ポンドはたしかに急落しましたが、実効レートで見るとまだ10%も落ちていません。リーマンショックやジョージ・ソロスの仕掛けたポンド危機、サッチャー政権下での大不況では14%から27%も落ちましたから、「ポンドのセリング・クライマックスはこれから」と見ることもできます。



【ポンド安】「国家崩壊」の始まりで新たな領域に

西原 2月にポンド/米ドル月足は31年ぶりに1.40を割り込みました。そのまま落ちるかと思いきや2月の動きはダマシとなりましたが、今回は明確に1.40を割り込んで6月もあと3日。1.40を抜けて月足が確定するでしょう。そうなるとポンドは新しい領域に入ってきています。フィボナッチ・エクスパンションを引くと次のターゲットは1.1681。さすがにそこまで落ちるとは思いませんが、1.20方向へ向かって下げていくのでしょう。

美子 同感です。24日のような急落はもうないのでしょうが、1.20から1.25あたりまで行くのでしょう。

西原 怖いのは、この先何が起きるのか、誰もわかっていないということですね。マーケットはこうした不透明感をいちばん嫌います。

美子 「EUを離脱するからといってイギリスやポンドがなくなるわけではない、神経質になりすぎでは」という声もありますが、私はこの意見に反対。イギリスは「国家崩壊」への第一歩を踏み出したんです。スコットランドの独立、北アイルランドとアイルランドの統一が実現すれば、イギリスはイングランドとウェールズだけになる。「私たちの知っているイギリス」がなくなる可能性が高まっているんです。キャメロンさんの辞任だけでなく、野党・労働党の党首交代、解散総選挙の可能性も出てきて、「政治不在」となりつつもあり、何が起きるのか、本当に誰にもわかりません。

西原 イギリスは金融街であるシティーを中心にして潤っていた部分も大きく、それに対して貧困層が反旗を翻したとも言えますね。



【戦略】ポンド/米ドルのショート継続

美子 今週はBrixitの余波が続いて、経済指標どころではないでしょうね。月曜日にはカーニーBOE(イングランド銀行)総裁、イエレンFRB総裁がECBフォーラムに参加する予定で、その発言が注目されましたが、2人とも出席をキャンセル。28日、29日にはEUサミットが開かれます。初日にはキャメロン首相が参加し国民投票について報告しますが、2日目は参加できません。

西原 BrixitとなるとEUへ与える影響も大きいですね。そのため、ユーロ安を見込むレポートもありますが、ユーロ/ポンドは上昇するのでしょうから、戦略としてはやはりポンド売り。1.20方向へと向かう米ドル/ポンドのショート。それに米ドル/円のショートでしょう。米ドル/円については100円台、99円台で東京市場へ入るようだと介入警戒感が高まりますから、そのときは一度決済するつもりです。

美子 2014年から続けたこの連載ですが、今日で最終回となります。短い間でしたが、Brixitという歴史に残るイベントを最後に皆さんにお伝えできたことをとてもうれしく思います。

西原 毎週、ロンドンから有益な情報を届けてくれてありがとうございました。何よりも毎週、読んでいただいた読者の皆さま、本当にありがとうございました。

美子 ほっとLINE会議が終わってもFXの世界から離れるわけではありません。ザイFX!などでまたお目にかかる機会があるかと思います。そのときはよろしくお願いします!

西原 来週からは毎週月曜日、新しい対談をお届けします。そちらもぜひ楽しみにしてください。


【注目】EUサミット
開催:6月28日、29日
※イギリスが参加するのは28日のみ