西原宏一氏のFX手法は、ファンダメンタルズとチャート分析を駆使したシンプルなスタイル。メルマガはリアルタイムな為替予測でタイムリーな配信。トレード戦略に役立つ内容を月に50~100通ほど配信中。

株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2016年10月

・2016年10月09日配信号のサンプル

今週の展望(竹内典弘のロジカルFX)


今週の変動方向を占う上で重要項目は、①第2回大統領選テレビ討論会、10/9、②FOMC議事要旨、10/12、③イエレンFRB議長講演、10/14、④MMF規制改正、10/14となります。

①9月上旬にクリントン候補の健康問題に焦点が当たり一時0.9ポイントにまで縮小していた両者の支持率の差は足元では4.6(47.5X42.9)ポイントにまで拡大しております。更に週末にはトランプ候補の過去の低俗な映像が流失し同陣営が火消しに回る始末。

第2回討論会は日本時間10/10午前10時より予定されています。第1回と異なり、「タウンホール形式」が採用され、ステージの上では椅子に座りながらも、立ち上がり自由に聴衆の前で歩き回ったりボディラングエージを使い自己主張を展開することが可能となります。

今回は、トランプ陣営が背水の陣で巻き返しの為にどんな秘策奇策を持ち込むのか注目されておりますが、クリントン候補はタウンホール形式・少人数でのディスカッション等でも経験豊富です。更に聴衆より討議内容より更に広範な踏み込んだ質問が舞い込めばさらに自身の経験値を遺憾なく発揮出来ると考えられ、その場合は11/8に向け更に地盤を固めるものと思われます。

マーケットにとってはポジティブですから、株高、通貨では北米自由貿易協定(NAFTA)の通貨である、MXN、CADがアウトパフォームし、全般的なリスクテイク志向の回復を示唆しますので、USDJPYも底堅い展開かと思います。

②前回は3名の地区連銀総裁が政策金利据え置きに反対票を投じる異例のFOMCとなり、議事要旨公開でそのやり取りが表面化するものと思われます。利上げへの手がかりとなる可能性もあり注目です。

③今回はボストン連銀での開催となりますが、米東部に位置しNY同様不動産価格の高騰にバブルを警戒している一連銀での公演ですので、こうした分野に論点が移動するようだと思わぬタカ派方向への展開もあるかもしれません。

④はかなり複雑なので割愛したいところですが、結果から申し上げれば米短期金利の上昇要因で長期金利への波及も取り沙汰されております。色々調べましたが、8/25WSJの記事に端的にまとめられています。WSJの記事はリンクから入ると記事の大半が契約者でないと読めない仕組みになっており、リンクを貼る意味がありません。

掲示板に全文(日本語)をコピペしますので、ご興味のある方はそちらからお願い致します。

・2016年10月10日配信号のサンプル

FX&コモディティ(商品)今週の作戦会議 10月10日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)



■雇用統計は微妙な数字も「利上げOK」な水準

ひろこ 先週発表された米雇用統計のNFPは予想よりも少し悪い15.6万人の増加。微妙な数字ですね。「12月の利上げが遠のいた」なんて考えるアナリストもいるようです。

西原 強い数字ではありませんが、12月の利上げを否定するほどの数字でもありませんからOKでしょう。ただし9月も雇用統計が悪くない数字だったのにその後の経済指標が悪く利上げ見送りとなった経験がありますから、もちろん今後の経済指標次第。市場が利上げを織り込みにいかないようなら見送るのでしょうが、OIS(金利スワップ市場)での12月利上げ織り込み度は61%。いい水準です。



■サウジアラビアの態度軟化が原油に追い風

ひろこ 動きが出ているのがコモディティ市場。先週はWTI原油価格が1バレル50ドルを突破する瞬間もありました。

西原 大橋さんが先週、予想したとおりの展開ですね。

ひろこ アメリカの原油在庫を見ても減少してきていますし、なによりサウジアラビアが態度を変えたことが大きい。イランが増産した分をサウジアラビアが減産するとまで軟化させています。サウジアラビアは今年、イランと国交を断絶したばかりなのに。原油とは反対に、ゴールドは200日移動平均線を割ってきました。原油が上昇して、ゴールドが売られて、コモディティを為替の先行指標と考えるならリスクオンとなりそうですね。原油がしっかり推移していることで米国株のサポートとなる局面もありましたし。

西原 株が底堅いのでリスクオンとも言えますが、一方でポンドが急落。リスクオン的なクロス円の円安はともなっていません。為替を見ると総じてドル買いの動き。ポンド/米ドル暴落の影響でポンドが微妙なため、クロス円の上値は重いかもしれないですが、米ドル/円には好材料です。

ひろこ ただ、原油は日足レベルで見ると50ドルの大台達成で、いったん押し目をつくるのかなと。週足はいい形になっていて「逆三尊」(逆ヘッド&ショルダー)となるのなら60ドルがターゲットとなります。



■外国人は日本株を過去最大の売り。それでも米ドル/円は底堅い

西原 たしかに週足は強そうなチャートになっていますね。今年前半は「原油本位性」なんて言葉が出たくらい、みんなが原油を見ながらやっていました。今はドイツ銀行問題や米大統領選などの材料があるため原油への注目度が薄まっていますが、市場は悪材料ばかり、はやしたてやすいですからね。

ひろこ 1-9月で外国人投資家は日本株を6兆円売り越して過去最大となったそうですが、その一因が中東勢の売り。今年前半の原油安で産油国の財政は悪化したことの影響もあったのでしょう。

西原 6兆円も売られたのに日本株はよく持っていますよね。日銀が支えているのでしょうし、支えがない米ドル/円はよく踏ん張りました。原油を中心にリスク環境が改善していますから99.02円が「陰の極」となりボトムアウト、底固めしながら中期的には上がっていく可能性が高いと思います。



■米ドル/円は中期的な上昇に期待し今週も押し目拾い

ひろこ ただ、米ドル/円は米雇用統計後、下げていますよね。今日の米大統領選テレビ討論会の影響? それともテクニカル的な調整?

西原 討論会で大統領が決まるわけではないし、テクニカルな調整でしょう。海外勢と話していた感じだと、これまで雇用統計で高値をつけて反落することが多かったため、金曜日に利食ったり、あるいは新規で売ろうとする人が多かった。それに米ドル/円は3.5円から4円程度動くと反発する傾向もあります。今回の上昇幅は4円。いいレベルまで来ましたから調整しているのでしょう。

ひろこ 中期的には上だけど、今週はいったん調整なんでしょうかね。今回の上昇の38.2%戻しが102.60円、50%戻しが102.10円。押し目を拾うとしたら、このあたりのレベルが目安となりそう。

西原 メルマガでも既報のとおり、本日は公的機関の買いが102.50円あたりに観測されています。中期的には107円あたりまでの上昇に期待して今週、押したところは買っていきたいですね。

・2016年10月12日配信号のサンプル

クロス円の動き(田向のdinapoli戦略!)


クロス円は、6/24のBREXITで大きく荒れた影響をまだ受けているようです。

EURJPY、AUDJPY、NZDJPYは、6/24の高値と安値の範囲内(橙罫線)で推移しており、このレンジを上下のどちらかに抜けないと、ハッキリとした方向感は出にくく、取引しにくい通貨ペアとなりそうです。
ただ、週足のMACDはマイナス側にありますが、徐々にゼロラインに向けて縮小しており、少し円安方向に動いていることがわかります。

またGBPJPY、CHFJPY、CADJPYでは、6/24の高値と安値の範囲(橙罫線)を円高方向(緑色)に抜けており、CHFJPYとCADJPYはその後再びレンジ内に戻していますが、ご承知の通りGBPJPYは大きく崩れて円高に動いています。
この動きはMACDでも、上記の3ぺアに比べMACDが大きくマイナス側になっており、少し縮小傾向ではあるものの、円買いが強くなっているようです。


これはドルストレートの動きの影響もあると思われますが、クロス円のように方向感の弱い通貨ペアは急に振れやすくなるため、取引には慎重になった方がいいのではないかと思われます。


通貨ペアの選択はトレーディングの重要な要素なので、こうした面でテクニカルを使ってみるのも良いのではないでしょうか。

メルマガ会員WEBには、クロス円を比較するため、
EURJPY、AUDJPY、NZDJPY
GBPJPY、CHFJPY、CADJPY
の6通貨ペアの週足をまとめたものを添付します。


※メルマガ会員WEBはこちら
http://zai.diamond.jp/fxmail/nishi/index

・2016年10月14日配信号のサンプル

taper?ユーロ反発、ドル円のトレンドは変わらず(西原宏一のトレード戦略指令!)



13日のNY市場では、ユーロが反発。
きっかけは再びテーパリング観測。
  UBSウェルスマネジメントの為替調査責任者トーマス・ フ
ラリー氏率いるストラテジストは「ユーロは長い間過小評価されてき
た」と述べ、「ユーロは最終的には上昇し始めるだろう。手掛かりはイ
ンフレ率の上昇、もしくはECBが量的緩和のテーパリングを協議して
いる兆候が示されるといったところだろう」と述べた。

    UBSはユーロは今後12カ月間で1ユーロ=1.20ドルに上昇す
ると予想している。ブルームバーグがまとめた予想中央値は2017年末
で1.10ドルとなっている。
Bloomberg

通常はいちエコノミストのviewでマーケットが動くことはありませんが
マーケットがtaperという用語に神経質であることに加え、マーケットが
1.10割れに失敗したことも影響しています。

ユーロドルの安値は1.0985までで、その後はあっさり1.10ミドルまで反発。

ポンドルもも1.22ミドルまで反発。

他通貨でのドル安の動きは、ドル円には影響なく、ドル円は103円台後半にあっさり反発。
きっかけは中国の指標が良好だったこと。

報道によれば、昨日のドル円の下落は、中国の指標が悪化したことで
今日のドル円の反発は中国の指標が改善したことになっていますが、
基本はあまり関係ないと考えています。

そうした指標の数字は、HFTの売買のネタになるだけで、
通常のトレードでこのHFT の動きをフォローするのは無理。

中国経済については、じわじわと悪化に向かっていることは確かだと思いますが。

ドル円の短期のテクニカルは徐々に改善。
まずRCIは反発気味。
添付図はドル円の240分。

13日の日本時間の10時頃、カウントダウンの13を点灯して、反落を示唆。
実際に一度反落しましたが、安値から反発しクローズが高いため、
price flipしています。

本日のexpiryするドル円のoptionでは、
103.75円=USD 1 bio
105.00円=USD 1.1 bio

巨大なドル円マーケットにとっては大きな金額ではありませんが、
volatilityが下がってきているため、本日は節目のひとつとしてチェックしておくレベルかもしれません。


デイトレとして追加したドル円のlongは104円台で減らす予定でしたが、なかなか104円台にのせないため
103.90円で一部縮小。

本日の公的からと思われるbidは103.35円から。

デイトレ分は押し目買い継続。


他通貨はまだ方針が固まらないので、短期売買のみ。
ユーロドルの4hourのRCIが2重底を形成し、9が大きく上昇。
仮に9が上げ止まれば、教科書的に、ユーロドルをデイトレでショートにすることを検討中。


ドル円と日経平均のcore longは変わらず。