青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
・2017年01月11日配信号のサンプル
トランプ次期大統領の記者会見に向けて(西原宏一のトレード戦略指令!)
注目のトランプ時期大統領の記者会見は、日本時間12日の1時から。
内容としては、大統領選前に繰り広げた激しいトーンはなりをひそめ、
落ち着いた会見になるのではないかと考えています。
先週twitter上で日米自動車メーカーに対して激しい言い回しをしたため
警戒感が高まっていますが、通常であれば、自分のコメントで
わざわざ株を暴落させて就任式をむかえることは想定しにくいからです。
米大統領選挙時のマーケットのコンセンサス(米国以外の)は、非常にシンプルでした。
ヒラリー当選=一時株価が持ち直すが織り込み済みなので、その後、株、ドル円とも反落
トランプ当選=株とドル円は暴落
そしてこのコンセンサスは大きな間違い。
結果、ドル円は暴騰。
そのため、本日は、前回のような硬直的なコンセンサスはなりを潜め、多くのマーケット参加者は株の急騰、急落どちらにも対処できるような体勢になっています。
ドル円相場を振り返れば、118.66円という高値に到達したのが
12月15日。
すでに1ヶ月程度調整しています。
これまでの下落は高値から3.50円程度なので、18円暴騰するなかでの調整としては、まだ下値余地を残しています。
38.2% であれば、テクニカル的には112.00円まで調整するときれいな戻しとなります。
これが日足のチャートだけみせられば、ドル円は売りで入りたくなる形状。
実際高値でドル円を売れたと仮定すると3.50円とれることになります。
このため、本来ドル弱気派のトレーダーは「トランプ相場終焉」という名の下、ドル円をショートにしています。
本来ドル弱気派のトレーダーにとってはチャンス到来といったところでしょうか・
個人的には中期としてのドル円強気シナリオは変えていないため、値幅調整はわずか3.50円で
一ヶ月という時間調整を経て、ドル円は再上昇する可能性のほうが高いのではないかと想定しています。
本日の公的のbidは115.30円から。
ドル円の115円〜118円のエリアはoptionが密集しているため
下記のレベルの±20pips程度は相場の節目となりそう。
115.00 (17億ドル 期限1月13日)
116.00 (15億ドル 期限1月13日)
117.00 (20億ドル 期限1月13日)
少し回転させましたが、ドル円のlongは継続。
・2017年01月10日配信号のサンプル
<読者からのご質問と回答>(今週の戦略会議&読者からの質問)
いつもメルマガを拝見させてもらってます。
大変恥ずかしい話ですが、先週の年明けの1週間でかなり酷い負け方をしてしまい、去年の利益(大した額ではないですが)を殆どなくしてしまいました。
西原さんと同様上(ロング)目線だったのですが、押し目を待っている間に急激に上がってしまい、慌ててロングをしてしまい高値を掴まされ、そこから大きく下がっていき、押し目買いするも全く下げ止まらずに、気が付けば含み損が溜まっていき、115.5円あたりで半分損切りし、115.0円で反発した後の116.1円あたりで雇用統計前のポジション整理も兼ねて残りを損切りしました。
自分の実力不足が一番の原因なのは言うまでもありませんが、ここのところのトランプラリーと、クリスマス前後のボラティリティの低さで感覚が鈍ってしまってたのかもしれません。
自分が想定していたより遥かに酷い2017年のスタートでした。
余談かもしれませんが、おみくじは"凶"でした。
金運もかなり酷いことが書かれていて、今年はこういう年なのでしょうか。
やることなすこと全て裏目に出て、踏んだり蹴ったりで、新年早々気が滅入ってしまっていて、この先が思いやられます。
ここからが本題なのですが、新年の初めのスタートの週、スタートは大事だとよく言われますが、ここで大きく躓いて、さらに大きな損を出してしまった場合、しばらくトレードは控えた方がいいのでしょうか?
大きな損を出した後はどうしても取り返そうとしてしまう為、しばらくは控えるかポジションを少なくするべきといいますが、西原さんや竹内さん、田向さんはどうお考えですか?
メルマガの内容とは少しかけ離れてしまいますが、アドバイスを頂ければ幸いです。
<お答え>
竹内です。
ではお答えしますね。
まず第一点はご自身の昨年の成功体験を振り返る事です。
いつどこで何をどのように考え、そしてどの通貨をどの方向にどれだけとったのか。
トレーディングの収益は成功の積み重ねですから、過去の正しい思考回路への回帰は絶対に必要です。
おみくじが示唆するのは....
「凶」というのは引いたまさにその瞬間が「凶」であってそれが運勢でいえば1番ヒドイ時と言えます。つまり運勢は既にボトムアウトしているはずです。
つまり最悪期は過ぎ去っているのです。
くよくよせず前にポジティブに一歩踏みだす時と思います。
田向です。
ご質問者の方は既に自分の失敗の理由を考え理解されているものを推察します。
そうであれば、今回の失敗は良い教訓となったでしょうし、今後の成長につながるものだと思います。
もし、失敗の理由が明確でない場合は、自分の取引スタイル確立を最優先にすべきで、ポジション量を調節するような増し玉をする段階ではないと思います。
30年も相場にいる西原さんと同じことが簡単にできるはずはないのです。
自分の取引が確率的にどのようなものなのか、どのような場面で取引すべきで、どのような場面は手を出さないのか、などが決まらないと、単に感覚だけで取引していることになります。
西原さんの配信でマーケットの大きな流れ、方向性は掴みやすいと思うので、それに加えて自分のエントリーのタイミングと、2つのエグジット(利確と損切)をどうするか、ということを突き詰めて、自分のスタイルを構築するのが大事だと思います。
このメルマガに参加しているということは、それだけでも前に進みやすい状況にいるわけですから、地に足をつけて前に進んでいきましょう。
以上です。
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