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株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2017年4月

・2017年04月04日配信号のサンプル

110.50円と南アのジャンク級への格下げ(西原宏一のトレード戦略指令!)


南アがジャンク級に格下げされたことで、NY市場はややrisk offに。

米格付け会社S & Pグローバル・レーティングは南アフリカを投機的格付けのジャンク級に格下げした。2000年以来17年ぶり。ズマ大統領は先週、内閣改造を断行。その後、同大統領の辞任を求める声が高まるなど政局不安定が理由。

S & Pは3日、外貨建て国債の格付けを「BB+」に格下げ。これは、投機的格付けとしては最上位。ただ、財政状況や景気動向いかんではさらなる格下げもあり得ると警告している。また、ランド建て国債も「BBB」から「BBB-」に格下げされたが、投資適格水準を保った。格付け見通しはいづれも「ネガティブ(弱含み)」。
Bloomberg


米株も上値の重い展開。呼応して米金利は低下。10年金利は年初来の下限である2.3%台に低下。
友人によると、テクニカル的には2.3%がブレイクされればし2.1%前後まで低下する可能性も。

米金利の低下により、ドル円は110.59円まで低下し、短期のドル円のlongは110.75円でスクエアに。

本日は110.50円から公的に加え日本の機関投資家のbidも並び始めている模様。

4月のドル円は本邦新規投資などを背景に一度反発し、高値を確認してから反落という
シナリオを持っていますが、110.75円を割り込んでいるため、ドル円はいったん様子見。

米系短期筋は110.50円を崩すことを狙っており、まだドル円は上値が重く110.50円の攻防に注目。

本日のNY cutは下記のとおり。
ユーロ・ドル: 1.0530 (3億ユーロ)、 1.0540 (13億ユーロ)、 1.0550(3.54億ユーロ)、 1.0715 (3.57億ユーロ)、 1.0750 (3.01億ユーロ)

注目のストライク: 1.0650 (13億ユーロ 期限4月5日)、 1.0800 (12億ユーロ 期限4月5日)

ドル・円: 112.00 (3.5億ドル)

ポンド・ドル: 火曜日期限の注目ストライクは無し

豪ドル・ドル: 0.7550 (2.01億豪ドル)、 0.7570 (3.38億豪ドル)、
0.7575 (3.21億豪ドル)

注目のストライク: 0.7600 (10億豪ドル 期限4月6日)

ドル・加ドル: 1.3500 (5.7億ドル)
出所Bloomberg

ポンド円のlongのみ。

・2017年04月05日配信号のサンプル

リスクオフの流れ継続せず(竹内典弘のロジカルFX)


昨日の東京時間は日経平均株価がギャップダウンで寄り付き終日軟調推移するなかで、週後半に米中首脳会談を控え、JPYとUSDが買われクロス円が売られる典型的なリスクオフの局面となった。USDJPYで一旦この時間帯の安値110.34、EURJPYでは昨年11/22以来の117.57まで下値を伸ばした。

RBAは政策金利の現状維持を発表。声明文では「豪ドル高は経済的な調整を複雑化させる」とハト派色の強い内容を含んでおり、以降AUDは主要通貨に対し弱含んだ。

欧米時間の序盤もこの流れは継続し、トランプ大統領は北朝鮮に対し強硬姿勢を崩していないことから(アジア在住の我々と大きく異なり、欧米の機関投資家はこうした地政学的リスクを『最も』嫌う)、短期筋中心に広範な通貨でクロス円の売りが持ち込まれた。USDJPYで110.27、EURJPYで117.43、AUDJPYでは昨年11/28以来の83.23の安値を示現した。

ダウも序盤から売り優勢で、ザラバでは一時前日比44ドル安まで下落していた。ただこうした流れは継続せず、「AHCA再び議論の俎上」と流れると、大きく切り返しリスクオフの調整局面となり、株は前日比プラス圏に浮上、米金利上昇、クロス円は買い戻される展開となった。

比較的ブレの大きい指標で有名な米耐久財受注、2月の数値は予想+1.7%に対し+1.8%と発表され、こうした流れを後押しした。

欧州株は上昇、米株3指数は3日ぶり反発、ダウは+0.19%、原油先物は反発51.03、金は3日続伸1258

一日を通じてみれば、主要通貨の騰落は対USDで上昇通貨ではその幅の大きい順にJPY、DKKと続き、一方で下落通貨でも同様にSEK、NZD、AUD、GBP、NOK、CAD、CHF、EURと続いた。

本日は21:15に金曜の前哨戦となるADP雇用報告、27:00に3/14-15分のFOMC議事要旨の公開が予定されている。重要なのは後者でFRBは来年2018年に過去の緩和局面で買い入れた国債の最大規模の償還を迎えることから、バランスシートの縮小の議論が活発化してきている。

今年に入っても複数の高官よりこちらに言及する発言が目立っており、今後の相場展開を占う上では、前回FOMCでどこまでこうした領域に踏み込んだ議論がなされていたかがひとつの焦点といえそうだ。

昨日USDJPYは再び110.27の安値より切り返してきた。米利上げが規定路線となるなら米金利上昇は機関投資家にはヘッジ外債(注)のコスト上昇となり降りかかる。こうしたなかではいずれ段階的にヘッジ外しは敢行される判断するのが適切で、節目であるUSDJPY110、米10年債金利2.3%付近がこれに符合するとみられる。

新年度入りしていることからも、USDJPYの安値ではこうした動きは活発化するとみられ、中長期の戦略を建てる上では頭の片隅に是非入れておきたい。


ご参考までに、日米10年債金利差からのUSDJPYフェアバリューは112.43でございます。


(注)https://japan.pimco.com/JP/Education/Pages/Global%20Bond%20Primer_Hedge%20fund%20Return.aspx

・2017年04月05日配信号のサンプル

円の動き(田向のdinapoli戦略!)


ドル円は、昨日110.27まで下げましたが、3/28の110.197、3/27の110.11まで届かず111円手前まで戻しました。

しかし昨日高値も上抜けできていませんし、ディナポリの日足は依然として下方向を示しています。

EURUSD、GBPUSD、USDCHF、USDJPYのドルストレート4種で比較すると、ドル売りになっているわけではないので、ドル円の動きは円買いということになります。
このため、クロス円も全般に下げています。
ドル売りであれば、添付チャートの黄色い部分に値動きがあるべきですが、そうなっているのはドル円とポンドドルがそうなるかどうか、というところです。

ヘルスケア法案の採決ができないなど、トランプ政権の実行力に疑問が出ていることや、北朝鮮の地政学リスクなどもあり、円が買われているのかもしれませんが、理由はわかりません。

チャートが示しているのは、、円が買われていることと、必ずしもドルが売られていない点です。

チャートの動きから想像すると、今後110円が割れる動きになるようだと、円主導で動く可能性があり、そうなると昨日配信した下値目標値が重要になりそうです。

またドル売りに傾きつつあるけれど、まずは円買いでドル円が先に動いた、という可能性もあり、そうであれば、今後EURUSDや、GBPUSD、USDCHFなどでドルが売られ始めるかが注目点となります。


メルマガ会員WEBには、EURUSD、GBPUSD、USDCHF、USDJPYの日足チャートをまとめたものを添付します。

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・2017年04月07日配信号のサンプル

<読者からのご質問と回答>(今週の戦略会議&読者からの質問)

西原先生

先ほどのメールで

「今回は100円が110円に変わっただけという見方。ただ昨年秋は個人的にも長期でドル円をlongにしており、周りはbearishばかりでしたが、今回、マーケットの雰囲気がちょっと違うところが気になっています。」

と書かれています。

今回のマーケットの雰囲気がちょっと違うところとは具体的にどのように感じていらっしゃるのかご教示いただけますでしょうか?


<お答え>
西原です。

その理由は
①前回は、知っている限り自分以外数人がlongにしていましたが、それ以外は総じてドル円はショートでした。
ただ、今回は110円が割れないので、ショートも買い戻すtraderが多数いること。

②前回のときは当面100.00円がボトムになると感じていましたが、今回は反発しても115円を超えて大きく上がるとまだ考えていないこと。

③3月15日に上昇から下落に転じてドル円のトレンドが本格的に反発するにはまだ日柄が足りないのではないかと感じていること。

この3点でしょうか?

以上です。

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