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株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2017年6月

・2017年06月05日配信号のサンプル

イギリス総選挙(西原宏一のトレード戦略指令!)


まずイギリスの総選挙ですが、コンセンサスは
「保守党圧勝=ポンド買い、労働党勝利=ポンド売り」。

イギリスは世論調査があてにならないので、確率は低いながらも
選挙が近づいてくると労働党の勝利の可能性が高まったこと、
加えて、週末のテロによる影響でポンドドルはじり安に。

ただここでまた不透明感が高まっています。

仮に労働党勝利となると、一時的には、コンセンサス通りポンド売り。

ただ労働党の政策が、ソフトBrexit であるため、この意味においては
ポンド買いということになります。

これは昨年の米大統領選挙のときに似てきています。

ヒラリー勝利=一時的にドル円はあがる
ただsell the factsでドル売りに。

トランプ勝利であれば、文句なく円高で100円を大きく割り込んで
95円へという円高に。

どちらに転んでも円高へ。


しかし結果はトランプ勝利で急激なドル高、円安が進行しています。

前回の自分のスタンスは配信のとおり、仮にトランプが大統領になっても
円高は一時的なものであり、ドル高スタンスは変わらずというスタンスであったため
幸運にもうまくのりきれました。


今回も労働党の勝利という結末になって、一時的にポンドが下落しても
同じように買い戻されるのではないかと想定していますが、
まだ前回のドル円の100円というサポートがないため、不確定さが残ります。

この点はもう少しマーケット参加者にヒアリングしたいと考えています。

本日の東京市場は大きな動きはなし。

ご質問にも何度かいただきましたが、日経平均とドル円の相関性が極めて
薄くなっており、日経平均は20,000円台ですが、ドル円は110円ミドルで低迷しており
相関性がきれてきています。

この流れがトレンドとなりうるのかマーケットは注目しています。

先週同様、本邦機関投資家の日本株、ドル買いのフローは
一部噂されていましたが、先週後半のように巨額な金額ではなく、本日はインパクトはなし。

positionは同じ。

・2017年06月07日配信号のサンプル

既存のポジションの巻き戻し優勢、カタール投資庁の投資内容詳細(竹内典弘のロジカルFX)


昨日の東京時間は、USDJPYは早朝に110.53の高値を付けた後は、6/8の複数のイベントを控え、終日米系ファンドからの整理売りに値を消す展開となった。日経平均株価がマイナス圏で推移するなかで、110円付近に並んでいた比較的大きなビッドも軽々と粉砕、この時間の安値109.56まで下値を伸ばした。

欧米時間では、「中国、米国債は流通する他国債に比べ相対的な魅力は増している、更なる買い増しを検討」(ブルームバーグ)と伝わると、米10年債金利は今年の最低水準となる2.135%付近まで低下、その後多くの通貨に対してUSDは売られUSDJPYで昨日の安値109.23、EURUSDで昨日の高値1.1284を示現した。

5/22に「独の貿易黒字の元凶はECBの行き過ぎた緩和」と断じたメルケル首相、昨日再び、「ECBの低金利が独国内の民間銀行の融資活動に障害を与えている」と批判した。こうした発言もEURUSD上昇の後押しとなった。

コミー元FBI長官は、「トランプ大統領による司法妨害があったまでは言及しない」(ABC)と伝わると、一時70ドル安近くまで売られていたダウはやや買い戻し優勢の展開となった。USDJPYも強含み109.59まで。

その後、コミー氏証言、「特別検査官モラー氏と証言内容を事前調整済、トランプ大統領の司法妨害には言及せず、一方で大統領との会話の詳細は証言する計画」(ブルームバーグ)と伝えている。USDJPYは再び弱含み109.40割れを示現した。

欧州株は下落、米株3指数も続落、ダウは-0.23%、原油先物は反発48.19、金は3日続伸1297

一日では、主要通貨の騰落は対USDで上昇通貨ではその幅の大きい順にJPY、NZD、CHF、AUD、CAD、DKK、EUR、GBPと続き、一方で下落通貨でも同様にSEK、NOKと続いた。

JPYの上昇率は1%近くと大きいが、上昇している通貨が多く、クロス円がセレクティブに売られる『典型的な』リスクオフの局面ではないことに注意しておきたい。SP500の変動率を示すVIX指数では10の大台をようやく回復する10.45水準で、株価が動揺するには至っていない。

一昨日に、湾岸諸国カタールと断交と伝わったが、影響が軽微でないことが浮き彫りになってきた。カタール国内の耕作面積は全土の1%強、食料自給率も10%水準と、断交の影響は大きい。仮に経済的に困窮となれば世界で14番目の規模のソブリン・ウエルス・ファンド(SWF-=政府が出資する投資ファンド)からの換金売りが懸念される。

その規模は足元で3350億ドルと大きい、そのうち約27%が内外の株式に投資されている。そのポートフォリオ、国別では米国の比率は小さく、独の比率が高い、そのなかではフォルクスワーゲン120億ドル、シーメンス41億ドルとなっている。今後こうした株式が大きく売られる場面があれば、要注意とみられる。

USDJPYは目先のサポート110.00-20が割れ完全に頭が重くなってしまった。USDJPY期間1か月のリスクリバーサル(下向き需要の超過幅)が1.5%とやや上昇してきておりやや下向きの準備を進める向きが出てきた。ただ仏大統領選前4/17に2.8%まで到達していたことを振り返れば、警戒水準には至っていない。

本日は豪州でQ1(1-3月期)のGDPの発表等しか予定されていない。重要イベント複数を明日に控え、新規にリスクポジションを構築する向きは少ないとみられ、引き続き既存のポジションの整理優勢の展開と判断できそうだ。

・2017年06月08日配信号のサンプル

EURJPYの122円ミドル(田向のdinapoli戦略!)


EURJPYが下げた場合の下値のメドを昨日配信しました。
昨日は5/18の安値122.533を割り込まず安値は122.627に留まり、

EURJPYは昨日の配信でもご案内の通り、5/18の安値122.533を下抜けなかったため、下げる動きにはなりませんでした。

当面は、この122円ミドルがポイントとなりそうです。

昨日安値は5/18の122.533より上の122.627でしたが、日足のディナポリは25*5DMAを下抜けて3本の移動平均線の下側にあることに変わりはなく、またMACDも下側に出てきていますし、ストキャスティックスも下向きです。

このため、122円ミドルを下抜けると、ユーロ円は下げる動きになりやすいと思われます。

その場合は、昨日配信のように、まずは121円ミドル、そした119円が目標値となります。

今夜はECB理事会と、英国の総選挙があり 動きにくくなりそうです。
英国の選挙結果が出るのは、おそらく明日の午前中になるでしょうから、まずは今夜のECB理事会の発表で、ユーロ円が122円ミドルを下抜けるかが注目されます。

メルマガ会員WEBには、ユーロ円の日足を添付します。

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・2017年06月11日配信号のサンプル

<読者からのご質問と回答>(今週の戦略会議&読者からの質問)

西原 様

いつも的確な情報提供ありがとうございます。難しい情勢の中でも、指針となる判断をしめしていただき、敬服しております。

さて、ユーロの動きについて質問させていだきます。5月半ばまでは、ユーロ円は126円をこえた場合、130方向を目指す可能性大きいとのお見立てでした。
現在は、一時、122円中盤まで下げましたが、123円中盤まで回復しています。
ファンダメンタル等の要因もあると思いますが、今後の動きについて、お考えをお聞かせ願えれば幸いです。


<お答え>
西原です。

ユーロ円の中期の見通しは変えていません。

ただ日足はダブルトップを形成したあと、126円を超えられず反落。
配信にありますように、日足では売りサインが点灯しているため、個人的にも短期では一度ショートにしました。
日足では、調整局面入りしていると考えています。

株が続落するとどうしてもrisk off=円の買い戻しという局面になりやすいためです。

以上です。

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