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株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2017年3月

・2017年03月03日配信号のサンプル

EURAUDの1.39台(田向のdinapoli戦略!)


EURAUDは、2/25に配信でご案内の戻り高値の目標値1.40付近に向けて上昇してきています。
このときは2つのフィボナッチをご案内しましたが、昨日その小さい方(2/1と2/22)の38.2%(1.38796)を上抜けてきて、現在は1.39台です。

この小さいリトレースメントの61.8%は1.40362で、また2/22と12/30の38.2%が1.40424であるため、1.4030-40付近が上値の目途とないやすいと思われます。

EURAUDの日足を見ると、25*5DMAは本日1.39671、月曜日には1.39512にあります。

このため、1.40手前の1.39ミドルから後半はディナポリの日足チャートから上値が抑えられやすいレベルです。

また添付の日足チャートには1.40で罫線(橙色)を引いていますが、この1.40付近は、昨年10月から今年1月までの下値サポートになっていました。
このため、ここを2月になって下抜けたため、今度はここが3月以降のレジスタンスとなる可能性も高いと思われます。


よって、フィボナッチでは1.40付近が上値の目途になりやすく、日足のディナポリからは1.39後半が上値の目途になりやすいことに加え、1.40付近が数か月のサポートでこれを下抜けていることから今度はレジスタンスになりやすく、1.40付近はチャートを見ている多くの人が意識しやすいレベルです。
このためその手前の1.39後半から1.40前半付近でEURAUDの上昇が止まる可能性が高くなりそうです。


もし、1.40ミドルを越えて上昇が続くようだと、この上は、2/1高値(1.42898)と、2/22と12/30の61.8%(1.42996)が近く、この、1.43手前まで伸びる可能性が出てきそうです。
またレジスタンスを上抜けるので、戦略を考え直す必要が出てきそうです。


EURAUDは、まず1.39台から1.40付近で上昇が止まるのかが注目されます。


メルマガ会員WEBには、EURAUDの日足を添付します。

※メルマガ会員WEBはこちら
http://zai.diamond.jp/fxmail/nishi/index

・2017年03月04日配信号のサンプル

FRB高官発言後はやや“Sell the fact”的な動きへ(竹内典弘のロジカルFX)


昨日の東京時間では深夜にFRB高官2名の講演を控え、やや調整色の強い展開が継続し、一旦USDJPYは114.07まで弱含んだ。

欧米時間では、「仏大統領選の第1回投票での世論調査で、マクロン前経済相の支持率が初めて極右政党国民戦線のルペン党首を上回る。マクロン氏の支持率前週から2ポイント上昇で27%、一方でルペン党首先週の27%より25.5%に低下」(Bloomberg)と伝わった。

米独等のコア長期債金利は上昇に転じ、南欧中心に周辺国対独スプレッドは低下、対仏では2/21には一時80bp(bp=ベーシスポイント、1bp=1/100%=0.01%)超にまで拡大していたが、昨日は56bpまで低下、EURは主要通貨に対して買い戻され、対USDで(欧州時間の)高値1.0573、対JPYでも同様に120.94まで強含んだ。

先週末にやや割高な水準まで買い進まれていた、3か月のEURプット・JPYコールのオプションも上述の報道を受けてややプレミアム(オプション価格)も低下となった。

FRB高官の発言は既報の通り。これを受けてゴールドマンッサックスは3/15、FOMCでの利上げ確率を95%にまで引き上げてきた。

http://www.zerohedge.com/news/2017-03-03/goldman-raises-march-rate-hike-odds-95-after-yellen-speech

週末を控え欧米株は区々でダウは+0.03%、原油先物は上昇53.17、金は反落1231(午前4時15分)

主要通貨の騰落は対USDで現時点までで、上昇通貨ではその幅の大きい順にSEK、EUR、DKK、NOK、CHF、JPY、AUD、GBPと続き、一方で下落通貨でも同様にNZD、CADと続いた(午前4時20分)。

イエレン議長が決定打を放ってしまったことで、特に週末を控えていることもあり、足元ではやや“Sell the fact”的な動きになっている。ただ米金利の低下余地も限られていることから、USDの下値も限定的と判断できそうだ。


ご参考までに、日米10年債金利差からのUSDJPYフェアバリューは115.06でございます。


1週間大変おつかれさまでした。良い週末をお過ごし下さい。

・2017年03月05日配信号のサンプル

GOLDの反落とドル円、ユーロ円とEURAUD(西原宏一のトレード戦略指令!)


イエレン議長のコメントは予想どおりhawkish(たか派)。
これで3月の利上げ確率は94%。
ほぼ100%織り込み済みといった展開。

これで目先の相場はsell the factsでドル円も利益確定のドル円の売りが持ち込まれているわけですが
目線を日足の相場に戻して、web掲示版に添付したのがgoldの日足。

米大統領選後の11月9日に1,337ドルの高値をつけて反落。
12月16日に1,122ドルのボトムをつけて反発。

そして2月28日に1,263ドルでtop outして反落。

Fibonacciの61.8%は1,255ドルでレジスタンスを形成

加えて日足のTD-Sequentialは9-13-9を終了し、ひと相場の様相。

ドル円も同様に11月8日、12月15日と高安を展開してきましたが、
3月1日にドル円も111.69円の安値をつけて反発。


ドル円がGoldの動きに追随すると想定すれば、ドル円も薄い雲をブレイクして上昇するのではないかとのシナリオで
ドル円のlongをkeep.

Sell the factsとなるのは実際に3月15日に利上げが行われたあとになるのではないかと想定しています。

このGoldの反落がAUDドルの上値を重くしていたことと、前回ご紹介した3ヶ月のユーロ円のRRの修正が進んでおり
これがユーロ円の反発を誘引していることで、EURAUDのショートもいったんスクエアに。

結局ユーロ円も反発している展開、

最近の相場は、ドル円もLONG KEEPが耐えられないレベルまで下落していきなりドル円は反発。
ユーロ円やAUDも同様。

長短期でのトレードか、逆に今回のドル円のLONGのように徹底してKEEPするかどちらかにしないと
2−3日程度のデイトレードが一番難しい展開になっています。


もしくは更にテクニカル主体にしたほうが収益性はあがりそう。


ともあれ中期でのドルBULLに変更なし。
3月15日のFOOM後に調整があるのではないかというシナリオに戻しました。


結果、ドル円のLONGとNIKKEIのCALL OPTIONのみで週超えしています。

では、今週もよろしくお願いします。

・2017年03月06日配信号のサンプル

FX&コモディティ(商品)今週の作戦会議 3月6日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)



■15日FOMCで利上げ、セル・ザ・ファクトへ

ひろこ 先週は急速に米利上げの織り込みが進みましたね。3月利上げの織り込み度は、週初には30%くらいだったのに週末になると94%まで高まりました。

西原 来週15日FOMCでの利上げはほぼ確実でしょうね。

ひろこ ただ、金曜日の深夜、イエレンさんがダメ押しのように3月利上げを強調すると米ドル/円は上がるどころか反落しました。セル・ザ・ファクト的な動きと考えていいんでしょうか。

西原 まだ実際に利上げしたわけではありませんし、週末ということで手仕舞いしていた人もいたのでしょう。個人的にも米ドル/円と日経平均のロングはいったん手仕舞いました。ですが、基本15日までは押し目買い目線でいいと思います。先週前半には3月利上げが絶望視され、111円台ミドルでした。週後半に急転回して3円以上も上げているため、まだ買えていない人も多いでしょう。最近は下げるときだけでなく上がるときもスピードが早いですね。



■日足の雲から脱出も115円のオプションが上値を抑えるか

ひろこ 金曜日の高値は115円手前。112円から115円を中心にしたレンジを抜けていないですよね。それに「FOMCでの利上げをきっかけに円高へ転換」という動きは2015年12月にあり、2016年12月にもあったパターン。そんなにワンパターンになりますか?

西原 金利次第かもしれないですね。最近の米ドル/円はダウ平均にはさっぱり連動せず、もっぱら金利と連動しています。米短期金利や米長期金利が上がっていくのなら、115円を抜けて117円方向に上昇するのかなと。先週にはドル建てのゴールドがトップアウトしたように見えます。これが今後のドル高を示唆しているのかもしれません。ただ依然として115円には40億ドル以上と目されるオプションが控えているようです。115円をブレイクするのはなかなか困難でしょう。

ひろこ 私は今週さらにドルが上昇するシナリオには懐疑的です。日足で見た移動平均線75日線も理由のひとつ。去年前半、75日線に散々頭を抑えられていましたよね。今回もまだ米ドル/円は75日線の下。これをはっきり抜けてくれないと上がれないのかなって。

西原 テクニカルでいえば一目均衡表の雲が今週、ポイントになるかもしれないですね。先週、一時は日足の雲を下抜けしかかったのですが、どうにか持ちこたえた。今週8日以降、雲が非常に薄くなるため、反対に上抜けしてくる可能性もあります。



■15日前後はリスクイベントが集中

ひろこ 9日にはECB理事会もありますが、オランダの総選挙が15日に控えていることもあって、政策変更など大きな動きはなさそうですね。翌10日は雇用統計です。

西原 雇用統計でよほど悪い数字が出ない限り、15日の利上げはほぼ確実でしょう。もしも下げる場面があれば拾いたいですが、来週以降も上がるのではなく、15日のFOMCはセル・ザ・ファクトとなるかもしれない。

ひろこ 15日はFOMC以外にもイベントが重なります。まずはオランダ総選挙。極右政党の自由党が第一党となる可能性も高まっていますが、オランダでは少数政党が乱立しているため、極右の自由党が連立相手を見つけるのは難しいようです。

西原 連邦債務上限の引き上げも15日が期限ですよね。

ひろこ ムニューシン財務長官が臨時措置による期限延長を明言したので多分、大丈夫。むしろ気になるのは東芝の決算です。2月14日の発表延期の際に「1か月以内に発表する」としていますので、おそらく3月14日には出てくるでしょう。さすがに、さらなるネガティブサプライズはないと信じたいですが……。



■3月15日前後が相場の転換点となるか

西原 16日には日銀、BOEの金融政策発表もありますし、15日前後はイベントが集中しますね。米ドル/円のシナリオとしては利上げを織り込んでの上昇と、15日FOMCでのセル・ザ・ファクトを想定し、今週は押し目買いでいきたいと思います。

ひろこ 15日前後にリスクイベントが集中しているので今週は調整、米ドル/円の上昇はイベント通過であく抜けした15日以降から、というシナリオも考えられますよね。

西原 いずれにせよ重要な節目となるのは15日。しっかりと自分の戦略を組み立ててトレードしてください。