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FXとは?FX初心者のための基礎知識入門

FXチャートのトレンドとトレンド分析。
トレンドの判定方法やサポート・レジスタンスの見方、
チャネルラインの引き方やトレードへの活用方法を解説!

2024年01月16日(火)12:00公開 (2024年01月16日(火)12:00更新)
ザイFX!編集部

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FXの「トレンド」と「トレンド分析」とは

 相場には「上昇」「下降(下落)」「横ばい」の3つの方向性があり、この3つの方向性が順不同で入れ替わりながら形成されていきます。この方向性のことを「トレンド」と呼び、チャートから今の相場のトレンドを把握して先行きを予測するのが「トレンド分析」です。

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 相場のトレンドとは大まかな流れのことで、価格が一方的に上昇や下落だけを続けることはなく、上がったり下がったりを繰り返しながら、ジグザグと波打つように形成されます。

トレンドのイメージ

 トレンドはいったん発生すると、一定期間、継続する可能性が高いと考えられています。これは、多くのトレーダーが、そのときのトレンドに沿ったトレードをすることも影響しているからで、継続する可能性の高い方向性がトレンドだと言い換えることもできます。

 FXに限らず、トレードは相場が上昇すると思えば買う、下落すると思えば売るのが基本です。相場の世界には「Trend is Friends(トレンドは友だち)」という言葉があるほどで、トレードでは今の相場が上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、それとも横ばいなのかを判断することが非常に重要です。

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トレンド分析の基本とサポート(支持)・レジスタンス(抵抗)

 トレンド分析とは、「トレンドライン」と呼ぶチャート上の「谷」同士、または「山」同士を結んだ線の傾きから相場の方向性を把握し、価格がトレンドラインを上抜けたときや下抜けたときに、これまでとは違うトレンドへ転換するかを予測する手法です。

 トレンドラインにおける谷は、流れの中でつけた主要な安値、山は流れの中でつけた主要な高値が当てはまります。

トレンドラインのイメージ

 トレンドラインは、上昇トレンド中は右肩上がり、下降トレンド中は右肩下がりで推移するのが基本で、トレンドの「サポート」「レジスタンス」の役目を果たすことも多い、非常に重要なラインとみなします。

サポート(支持)

「サポート」とは、価格が下落したときに、下回ることなく下げ止まると予測される場所です。「支持」や「下値支持」という意味で、過去の値動きでつけた重要な安値の水準は「サポートレベル」として意識され、サポートレベルの手前で下落が止まることがよくあります。

サポートレベルのイメージ

 チャート上の主要な安値同士(谷同士)を結んだトレンドラインは「サポートライン(支持線)」とも呼ばれ、サポートラインを下回らない間は、相場がそれ以上は下落しないと考えます。そして、価格がサポートレベルやサポートラインを下回ると、相場のトレンドが転換する可能性があると判断します。

サポートラインのイメージ

レジスタンス(抵抗)

「レジスタンス」とは、価格が上昇したときに、上回ることなく上げ止まると予測される場所です。「抵抗」や「上値抵抗」という意味で、過去の値動きでつけた重要な高値の水準は「レジスタンスレベル」として意識され、レジスタンスレベルの手前で上昇が止まることがよくあります。

レジスタンスレベルのイメージ

 チャート上の主要な高値同士(山同士)を結んだトレンドラインは「レジスタンスライン(抵抗線)」もと呼ばれ、レジスタンスラインを上回らない間は、相場がそれ以上は上昇しないと考えます。そして、価格がレジスタンスレベルやレジスタンスラインを上回ると、相場のトレンドが転換する可能性があると判断します。

レジスタンスラインのイメージ

上昇トレンド・下降トレンド・横ばい

 「上昇トレンド」「下降トレンド」「横ばい」の3つの主要なトレンドは、サポートラインやレジスタンスラインから判断するのが一般的です。

上昇トレンド

「上昇トレンド」とは、サポートラインに下値を支えられながら、相場が上昇している状態です。厳密には高値と安値の両方が切り上がる状態を維持しているものが、上昇トレンドの定義に当てはまります。

上昇トレンドのイメージ

 そのうえで、山と谷の両方が前回の位置よりも低い水準にできた場合、上昇トレンドは終わったと判断します。

下降トレンド

「下降トレンド」とは、レジスタンスラインに上値を抑えられながら、相場が下落している状態です。厳密には高値と安値の両方が切り下がる状態を維持しているものが、下降トレンドの定義に当てはまります。

下降トレンドのイメージ

 そのうえで、山と谷の両方が前回の位置よりも高い水準にできた場合、下降トレンドは終わったと判断します。

横ばい

「横ばい」とは、サポートラインの付近では下値が支えられて反発し、レジスタンスラインの付近では上値が抑えられて反落しながら、値動きの上下が一定の値幅の中で繰り返されている状態で、「レンジ」や「ボックス」と言われる相場のことです。

横ばいのイメージ

 相場が横ばいを続けている間は、サポートラインの近くで買って、レジスタンスラインの近くで売るトレードを繰り返すのが、有効とも考えられています。しかし、横ばいの値幅はそれほど広くないことが多く、サポートラインやレジスタンスラインを抜けると、新しいトレンドが発生して値動きに勢いがつくことも多いため、基本的にはあまりトレードに適していません。そのため、サポートラインかレジスタンスラインのどちらかをブレイクしたときに、動き出した方向へついていくトレードのほうが、効率がよいといわれています。

トレンドは3つに大別される

 トレンドは形成する期間によって、「長期」「中期」「短期」の3つに大別されます。通常は、6カ月以上から数年に渡って形成される主要なトレンドを「長期トレンド」と呼び、長期トレンドの過程で3週間~数カ月程度の期間で形成される二次的な「中期トレンド」と、中期トレンドの短期的な調整局面として2~3週間程度の期間で形成される「短期トレンド」があると考えます。

 これは、相場の大きな流れを見極めるときにもっとも重要な長期トレンドは、中期トレンドや短期トレンドを伴いながら形成されていくという考え方で、ダウ理論の法則の1つとしても知られています。

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トレンドラインが機能する条件と、効果的なトレンドラインの引き方

 トレンドラインは、サポートラインの場合は2つの谷、レジスタンスラインの場合は2つの山を結んで引きますが、どちらのラインも3つ目の谷や山がトレンドラインを超えずに止まること、もしくは3つ以上の谷や山がラインに接することが確認できたときに、有効性が確認できたと考えるのが一般的です。

 また、トレンドラインは、サポートラインはすべての谷、レジスタンスラインはすべての山が、ラインを超えないように引くのが前提で、そのときに、ラインの傾斜がもっとも緩やかなものをメインのトレンドラインとみなします。ただし、相場に勢いがあり、一時的にローソク足のヒゲがラインを超えるような動きは、大きな相場の流れを把握するうえで考慮しない場合もあります。

 トレンドの見極めに有効なトレンドラインが引けて、FXのトレードに応用できるようなるには、ある程度の経験が必要です。主要なFX会社のチャートツールには、トレンドラインを自由に引くことができる機能が搭載されていますので、サポートやレジスタンスの場所を確認しながら、効果的なトレンドラインが引けるように練習を繰り返すことをおすすめします。

チャネルライン

「チャネルライン」とは、トレンドラインの反対側に平行に引いた線のことで、サポートラインに対して平行に引いたチャネルラインは「上昇チャネルライン」、レジスタンスラインに対して平行に引いたチャネルラインは「下降チャネルライン」と呼びます。

 トレンドラインは通常、チャネルラインを伴うのが一般的です。チャネル(channel)には「水路」や「航路」などといった意味があり、相場はトレンドラインとチャネルラインの間を推移しながら、トレンドを形成していくと考えられています。

サポートラインと上昇チャネルラインのイメージ
レジスタンスラインと下降チャネルラインのイメージ

 2本で1組の平行線をあわせて「チャネルライン」と呼ぶこともありますが、いずれにしても、2本の平行線が相場のトレンドを包む格好です。

チャネルラインのトレードへの活用のしかた

 トレンド分析におけるトレンドライン・チャネルラインの捉え方と、トレードへの活用方法には、大きく分けて2つあります。

 1つは、相場が上昇トレンドのときは、価格がサポートラインに接近したら新規で買って、上昇チャネルラインに接近したら売り決済する。逆に、相場が下降トレンドのときは、価格がレジスタンスラインに接近したら新規で売って、下降チャネルラインに接近したら買い決済する、相場がトレンドラインとチャネルラインの間を推移しながら、トレンドを形成していくことを前提にした方法です。

チャネルラインのトレードへの活用方法

 もう1つは、相場がチャネルライン付近まで反落または反発しなかったときに、トレンドの変化や転換を予測する方法です。

 厳密には、上昇トレンドなら価格がサポートラインを明確に下抜けて直近の安値を下回る、下降トレンドなら価格がレジスタンスラインを明確に上回って直近の高値を上回ることを確認したときに、トレンドが終了したと判断します。しかし、チャネルライン付近への反落や反発が見られないのは、トレンドの勢いが衰えてきている証なので、トレンドが変化する可能性があることを予兆していると捉えることができます。

 反対に、相場の勢いが加速して、価格がチャネルラインを上抜けたり下抜けたりするときもあります。この場合、トレンド発生の序盤から中盤あたりで見られた場合は、活況を呈する大きな相場へ発展する可能性が高いと考え、トレンドの終盤で見られた場合には、上値や下値の限界が近づいているサインと捉えられることが多いようです。

サポートとレジスタンスの逆転と、ダマシを見極める方法

 価格の下げ止まりや上げ止まりの重要なポイントと捉えるトレンドラインのブレイクは、市場参加者の売買心理が大きく変わり、トレンドが転換していく可能性が高いことを意味します。そのため、トレンドラインを明確にブレイクすると、これまでサポートとして機能していたラインがレジスタンスへ、はこれまでレジスタンスとして機能していたラインがサポートへと、役目が逆転する現象が見られます。

 また、上述のとおり、トレンド分析では通常、価格がトレンドラインを明確にブレイクし、上昇トレンドなら直近の安値を下回った時点、下降トレンドなら直近の高値を上回った時点でトレンドが終了したと判断しますが、トレンドの終了を示す動きが見られたあとに、元のトレンドへと戻っていくことがあります。トレンドラインのブレイクが、「ダマシ」となるパターンです。

 ローソク足の終値が2本連続でトレンドラインをブレイクしたらトレンドが終わったと判断する「2日ルール」など、一定のルールを取り入れた見極め方法も知られていますが、トレンドが終了したのか、ダマシだったのかを、すぐに見極めるのは困難です。相場が再び元のトレンドに戻っていったときは、トレンド転換のサインがダマシだったことを素直に認め、トレード戦略を組み立て直す必要もあるでしょう。

 トレンドラインのブレイクがダマシだったときは、トレンドラインを引き直す必要も生じます。ラインを正確な位置へ修正できるようになるためには、ラインの性質を把握し、実際にたくさんのラインを引いて経験を積み重ねていくことが大切です。

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