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第1章 FXをはじめるには

FXってなに? 取引高が世界シェア5割を
占める日本のFXはこうやって誕生した!

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■FXは「外国為替を証拠金で取引する金融商品」

FX(外国為替証拠金取引)とは

FXは「外国為替証拠金取引」の略称です。詳しいことは順を追ってご紹介しますが、読んで字のごとく、外国為替を証拠金で取引する金融商品になります。

 本来、FXとは英語の「Foreign Exchange」の略称で、日本語では直訳して「外国為替」と呼ばれます。海外では、外国為替証拠金取引のことは「Foreign Exchange Margin Trading」や「Forex Trading」と言われることが多く、

FX=外国為替証拠金取引

 という認識は、海外では一般的ではありません。

 でも、日本では今や多くの方に、外国為替証拠金取引が資産運用手段の1つとして知られていて、すでに「FX=外国為替証拠金取引」という認識が定着しています。

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 外国為替は「外為(がいため)」と呼ぶこともあります。「外為~」という名前のFX会社が国内にいくつかあるのは、ここに由来するのです。

■外国為替は異なる通貨を交換すること

 FXの本来の意味である外国為替(外為)とは、異なる通貨を売買(交換)することです。

 具体的には、自国通貨(日本だと円)と外貨(米ドルやユーロなどの世界中の通貨)の売買や、外貨同士の売買のことを言います。

 米ドル(米国の通貨)でモノを買ったりサービスを受ける必要がある地域に出かけるとき、多くの方が銀行や空港などにある外貨両替サービスを使って、円を米ドルに交換すると思います。これも外国為替です。

外国為替のイメージ

 また、海外との取引で発生した売上金が外貨で支払われた場合や、購入代金を外貨で支払うとき、企業は外貨を自国通貨へ、または自国通貨を外貨へ交換します。こうしたことも、すべて外国為替です。

 つまり、この瞬間も世界中のあらゆる場所で、外国為替は行われているのです。

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 交換する2つの異なる通貨の組み合わせのことを、外国為替の世界では「通貨ペア」と言います。米ドルと円の組み合わせなら「米ドル/円」と表されます。

 そして、異なる通貨を交換するときの交換比率(値段)が「為替レート」(Exchange Rate)と呼ばれるものになります。

通貨ペアと為替レートとは

 米ドル/円の為替レートが1米ドル=100円のときは、1米ドルを100円に、100円を1米ドルに換えることができるわけです。

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■為替レートの動きを利用するのがFX

 世界中の国や地域のほとんどが自国通貨を持っていますから、外国為替の世界には、膨大な数の通貨ペアが存在します。そして、各通貨ペアの為替レートは日々、さまざまな要因で変動しています。

FXは、変動する為替レートを利用して、為替レートが安いところで買って高いところで売る、もしくは高いところで売って安いところで買い戻すことによって、収益を狙う取引のことを言います。もちろん、安いところで買ったつもりがもっと安くなったり、高いところで売ったつもりがもっと高くなることもあるので、すべてがうまくいくわけではありませんが…。

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 しかも、買ったときの為替レートと、売ったときの為替レートの差を、利益や損失としてやり取りするしくみなので、外貨両替や外貨預金のように、いちいち日本円を外貨に換えたり、外貨同士を交換する作業は必要ないのです。

■日本のFX取引高は世界シェア5割!

日本の取引シェアは全体の5割以上!

 つまり、FXは為替レートの値動きだけを利用して取引するのです。こうしたしくみの取引は、金融市場では「差金決済取引」と呼ばれます。

 差金決済取引のしくみが用いられる金融商品は、一般的に「CFD(Contract for difference)」と称されます。FXも、CFDという金融商品の一部ということです。

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 ところが、日本ではFXがCFDの中の1つの金融商品というより、FXとCFDは別のジャンルの金融商品と認識されている印象があります。これは、日本の個人投資家によるFXの取引高が、世界中の取引高の約半分を占めるほど大きな規模に成長していて、FXが資産運用の1つの手段として存在感を示していることも、理由になっているのかもしれません。

■FXの誕生は1998年。2018年にようやくハタチ

FXの誕生は1998年

 このように、FXは今や株取引や投資信託などと並んで、資産運用手段の1つとして高い認知度を誇っています。でも、その歴史はまだ浅いのです。

FXを通じて一般の投資家が外国為替の取引に参加できるようになったのは、20世紀が終わりに近づいた1998年のことです。それまでは、戦後間もない1949年に施行された「外国為替及び外国貿易管理法(外為法)」にもとづいて、外国為替に関する取引は、一部の外国為替公認銀行しか行うことができませんでした。

 しかし、1990年代のグローバリゼーション(国際化)の中で、金融部門で欧米に遅れをとっていた日本は、金融市場を活性化させるための金融制度改革「日本版金融ビッグバン」を進め、その一環として外為法が改正されました。

 1998年4月に施行された「外国為替及び外国貿易法」、俗に「改正外為法」と呼ばれるこの法律で、外国為替を外国為替公認銀行以外の金融機関だけでなく、一般企業や個人にも開放して、完全自由化することが認められました。

そこで誕生したのがFXなのです。

 商品先物取引のルーツとなった「大坂堂島米会所」で、正式に米の先物取引が始まったのは1730年。東京証券取引所(東証)の前進となる東京株式取引所が設立されて、日本で株の取引ができるようになったのが1878年ですから、これらと比べても、FXの誕生がつい最近のことだというのがわかりますね。

■FXが社会的に問題視された時代もあった!?

 外国為替の完全自由化という歴史的な法改正をきっかけに、まるで雨後のタケノコ、猫も杓子もFXといった感じで、日本国内に数多くのFX会社が誕生しました。

 FXができるようになった当初は、取引に関する法律や規制がなく、参入の障壁も低かったので、最盛期には200を超えるFX会社があるとも言われていました。

 しかしその中には、残念ながら、どう見ても怪しげでインチキっぽいFX会社もたくさんありました。執拗な電話勧誘や出金拒否、高額な売買手数料の請求、顧客の資産で無断売買を行うなど、今では考えられない不当な営業をしていた会社も一部に存在し、業界内にとどまらず、社会的にFXが問題視された時期もあったのです。

 FXへの注目度が高まると同時に、一部の悪徳会社が顧客とトラブルを起こす事例の報告も増えてきたため、2004年12月に金融先物取引法(金先法)が改正(2005年7月施行)され、FX会社には金融先物取引業の登録を受けることが義務づけられました。登録を受けた業者でなければ、FXを取り扱うことができないようになったのです。

 また、金先法の改正を受けて、FXが金利先物取引や株価指数先物取引などと同じ金融先物取引に認定されたため、一般社団法人金融先物取引業協会(金先協会)が、FX会社の自主規制団体に設定されました。以降、FXに関する細かなルールの策定などを通じて、FXの健全な発展や顧客保護の徹底がはかられています。

 このような流れの中で、法律にもとづいた登録を受けることができなかった(しなかった)FX会社は、業界からの撤退を余儀なくされたのです。

■FX会社を選ぶときは安全性や信頼性にも注目して

日本のFX会社ならどこで取引しても大丈夫?

 現在では、FX会社には自己資本規制比率を一定水準以上に保つことが求められているほか、顧客から預かった資産を自社の資産と分けて信託銀行などに保管する「信託保全」の制度も義務づけられています。業界の健全化が進んだ結果、FX会社の安全性は、昔に比べて相当、高まったといえます。

だからといって、登録を受けて営業しているFX会社で取引していれば100%、絶対に安全とも言い切れません。

 過去には、登録を受けて営業しているFX会社が破たんしたこともありました。信託保全のおかげで、万が一、自分が取引しているFX会社が破たんしても、預けている資産がすべてなくなってしまうことは考えにくいですが、返金が完了するまでに時間がかかってしまうこともあるでしょうし、取引のこと以外で余計な気を揉むようなことは、できれば避けたいですよね。

 これからFX会社へ口座開設することを検討している方は、FX会社の安全性や信頼性などを、さまざまな観点から総合的に判断することをおすすめします。

【参考コンテンツ】
FX会社徹底比較!:会社の信頼性で比べる

(最終更新日:2019年7月25日)

FX初心者のための基礎知識入門目次

第1章 FXをはじめるには
第2章 FXの基礎知識を身に付ける
第3章 FXをはじめよう
第4章 チャートの見方
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