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第4章 チャートの見方

ローソク足の並び・「二本足」【後編】
トレンド相場の終わりを告げる形とは?

2019年01月08日(火)15:20公開 (2021年04月06日(火)16:19更新)
ザイFX!編集部

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このページの概要
2本のローソク足の特徴的な組み合わせとなる「差し込み線・あて首線・入り首線」「出合い線・行き違い線」「たすき線」「並び赤・並び黒」「星」の具体的な形状、一般的な解釈のしかたを紹介します。並び順が違うだけで、意味がまったく異なる組み合わせもあります。

差し込み線・あて首線・入り首線

「差し込み線」は切り込み線に似ていますが、終値が前日の実体の中心部より安い足型です。陰線→陽線の並びが当てはまります。

差し込み線

 安値からそれなりに反発しているので、相場が安値圏と思われる付近で出現すると、上昇へ転じる可能性を暗示していると考えてしまいそうです。しかし、反発力に限りがあることから、戻り売りのポイントと捉えられることが多いパターンです。

差し込み線より戻りが弱く、前日の安値付近までしか戻せなかったのが「あて首線(あて線)」、前日安値をやや上回ったのが「入り首線」です。

あて首線・入り首線

あて首線は、下落途中の一時的な戻りで出現すると、絶好の売り場と判断されます。入り首線も、戻り売りのポイントになりやすいと解釈されることが多いパターンです。

出合い線・行き違い線

前日の終値から離れてはじまったものの、結局は前日の終値付近へ戻して終わったのが「出合い線」です。陰線→陽線、もしくは陽線→陰線の並びが当てはまります。前日と当日の実体が、同じぐらいの長さのものが有効とみなされます。出現頻度はそれほど高くありません。

前日の流れに背を向けて、前日と同じぐらいの実体の長さで反対方向に動いて終わったのが「行き違い線(振り分け線)」です。出合い線は前日と当日の終値がほぼ同じですが、行き違い線は前日と当日の始値がほぼ同じで、そこから離れて終わります。これも、滅多に出現しないパターンです。

出合い線・行き違い線

出合い線は、前日のうちに勢いを消化しきれずに、前日の終値から離れてはじまったものの、勢いが衰えて戻ってきたことがわかります。当日のローソク足が陽線なら相場が上昇へ、陰線なら相場が下落へ転じる可能性があることを強く暗示していると言われています。

 ただし、前日と当日の実体の長さがほとんど同じということは、1日間の値動きを合わせると、ちょうど中間地点へ戻って終わったことになります。そのため、一時的に調整しただけで、再び前日の流れと同じ方向へ動き出す可能性があると判断されることもあるようです。翌日の動きを、しっかりと見極める必要がありますね。

行き違い線は、前日の動きを大きく打ち消して、相場が反対方向へ勢いを強めたことがわかります。陽線→陰線の並びなら上昇相場が終わる可能性、陰線→陽線の並びなら下落相場が終わる可能性を暗示していると言われています。

 ただし、上昇相場の途中に陰線→陽線の並びで出現すると、押し目買いのチャンスになります。前日の陰線は調整の反落で、再び上昇相場に戻っていくと考えられるからです。反対に、下落相場の途中に陽線→陰線の並びで出現すると、戻り売りのチャンスと捉えられます。

たすき線

始値が前日の実体の中にあって、前日が陰線なら前日高値を超えて引けた足型、前日が陽線なら前日安値を下回って引けた足型で、前日と当日の値幅がほぼ同じぐらいのものが「たすき線」です。たすきがけのような形に見えることから、この名前がついています。FX以外のチャートでは、比較的よく確認できるパターンです。

たすき線

陰線→陽線の並びを「陽のたすき線」陽線→陰線の並びを「陰のたすき線」と言います。

陽のたすき線は、前日の下落の勢いを打ち消して上昇しています。相場が安値圏と思われる付近で出現すると、上昇へ転じる可能性があることを暗示していると捉えられます。

陰のたすき線は、前日の上昇の勢いを打ち消して下落しています。相場が高値圏と思われる付近で出現すると、下落に転じる可能性があることを暗示していると捉えられます。

 上昇相場の途中に出現した陰のたすき線は押し目買い、下落相場の途中で出現した陽のたすき線は戻り売りのチャンスと考えられています。一時的な調整局面と捉えることができるからです。

並び赤・並び黒

前日と当日の実体がほとんど重なるパターンで、陽線同士が「並び赤」、陰線同士が「並び黒」になります。小陽線同士や小陰線同士の組み合わせが当てはまると言われています。

並び赤・並び黒

 並び赤は、前日の流れに反して安くはじまったものの、再び上昇していることがわかります。そのため、相場が強いことを示唆しているようにも見えますが、実際には上昇相場や下落相場の途中に出現したものは、それほど大きな意味を持たないと考えられています。

 ただし、上昇相場の途中で、前々日の終値から放れて上方に出現した「上放れ並び赤」は、相場が一段と上昇する可能性が高いと解釈します。反対に、相場が安値圏と思われる付近でもみ合いや弱保合いを続けたあとに、前々日の終値から放れて下方に出現した「下放れ並び赤」は、売りが有効になると言われています。つまり、放れた方向へ動きやすいということです。

 並び黒は、並び赤と逆の考え方です。下落相場の途中で、前々日の終値から放れて下方に出現した「下放れ並び黒」は、相場が一段と下落する可能性が高いと解釈します。相場が高値圏と思われる付近でもみ合いや強保合いを続けたあとに、前々日の終値から放れて上方に出現した「上放れ並び黒」は、買いが有効になると言われています。

 もっとも、上放れ並び赤や下放れ並び黒は、相場の勢いが加速しすぎている可能性があると捉えられることもあります。相場が天井や底をつけて反転するかもしれないので、突っ込み買いや突っ込み売りは慎重に行う必要がありそうです。

前日が陽線なら上放れ、陰線なら下放れて窓を開けたものの、そこからはあまり動かず極線になったパターンが「星」です。星の足型が寄引同時線なら「十字星」と呼ばれます。

星

 星の実体が陽線でも陰線でも、捉え方はいっしょです。勢いが余って前日の終値から放れたものの、その後は徐々に、買い方と売り方のパワーが拮抗していったことがわかります。

 上放れの星は踏み(売り方の損切り)、下放れの星は投げ(買い方の損切り)が加速したポイントとも考えられます。そこから、これまでの相場の流れが最終局面を迎えることを暗示している可能性が高いと判断します。十字星なら、その可能性がより高いと言われています。

 陽線同士や陰線同士の並びは、翌日に同じ方向へ窓を開けて、酒田五法の「三空」を形成する可能性があります。翌日以降の値動きも、確認したほうが良いでしょう。

(最終更新日:2021年4月6日)

FX初心者のための基礎知識入門目次

第1章 FXをはじめるには
第2章 FXの基礎知識を身に付ける
第3章 FXをはじめよう
第4章 チャートの見方
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