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チャートとは
チャートは、縦軸に値段(レート)、横軸に時間をとり、過去の一定期間の値動きをグラフ化したものです。値動きの様子が視覚的にわかりやすく表現されています。日本では古来より、「罫線(けいせん)という呼び方で親しまれてきました。

(出所:サクソバンク証券)
チャートは過去の値動きの集合体で、FXだけでなく、値動きのある金融商品の相場の状況を把握して、今後の動きを予測したり、売買のポイントを探るためのツールです。
チャートのメリット
チャートには「市場のありとあらゆる動きがすべて織り込まれている」という前提があります。価格は、その時点の買い方にとっての買うべき動機や根拠、売り方にとっての売るべき動機や根拠を含んだ均衡点だと考えられるからです。
過去の価格の推移を分析すれば、市場参加者のそのときどきの心理状況や売買行動が把握できます。また、一定の基準にもとづいて、今の価格が過去と比べて割安なのか割高なのかもわかります。そこから、先行きの価格も予測できるのではないかという発想にもとづいて考案されたのが「チャート分析」です。
チャートの最大の特徴は、世界中の誰が作成しても同じになるという点です。過去に取引で成立した価格をデータとして扱うので、同じ銘柄の同じ期間なら、プロも個人投資家も同じチャートが分析の対象になります。
インターネットが普及したおかげで、為替相場を動かす材料やニュースは、どこにいても伝わる時代になりました。でも、情報の入手スピードや量といった面では、今でもプロの投資家と個人投資家の間には差があります。プロの投資家と同じ土俵に立って分析できるチャートを理解することは、個人投資家にとって、非常に大切です。
FXがデータとして扱う価格(為替レート)は相対取引で決まるため、外国為替市場の中に統一された価格は存在しません。FX会社が提供するチャートは、基本的に自社と投資家との間で成立した価格をもとに作成されます。そのため、チャートの形はFX会社ごとに微妙に異なりますが、市場で大きな値動きがあったときなどを除けば、それほど違いはありません。
チャートの基本は日足
チャートは過去の値動きの集合体で、その集合体を形作る1つ1つのデータを「足」と言います。1日分の値動きを表した足は「日足」と呼び、日足を時系列で並べてグラフにしたものが「日足チャート」です。
チャート分析は、日足チャートがもとになって発展してきました。日足チャートが、チャートのもっとも基本の形と考えて良いでしょう。

(出所:サクソバンク証券)
足には日足よりも長い期間の値動きを対象とした「週足」、「月足」、「年足」、日足よりも短い期間の値動きを対象とした「1分足」、「5分足」、「15分足」、「30分足」、「60分足(1時間足)」、「2時間足」、「4時間足」など、さまざまな種類があります。
4本値とは
ひとくくりに足を形成するデータと言っても、日足なら1日の中で成立した価格は無数に存在します。しかし、すべての価格をデータとして扱うのは不可能に近く、仮にできたとしても余計なノイズ(雑音)が入ってしまい、かえって検証に不具合が生じかねないというのが、チャート分析の基本的な考え方の中にあります。
そこで、一般的には無数の価格の中からその期間の値動きを代表する価格として、「始値(OPEN)」「高値(HIGH)」「安値(LOW)」「終値(CLOSE)」の4つを抽出します。これら4つの価格はまとめて「4本値」と言い、4本値を使って足を作成します。4本値こそが、チャートの根幹をなすもっとも重要なデータで、チャート分析における分析の対象です。
・始値(はじめね)…対象となる期間の中で1番最初についた値段
・高値(たかね)…対象となる期間の中でもっとも高い値段
・安値(やすね)…対象となる期間の中でもっとも安い値段
・終値(おわりね)…対象となる期間の中で1番最後についた値段
4本値の中でも、特に重要だと考えられているのが終値です。これは、チャート分析に用いられるテクニカル指標に、終値だけを用いたものがたくさんあることからもわかります。
どの時間軸の足であっても、4本値の考え方は同じです。週足なら月曜日の1番最初につけた値段が始値、1週間の中でもっとも高い価格が高値、もっとも安い価格が安値、金曜日の1番最後につけた価格が終値となり、これをもとに作成した足を時系列で並べると週足チャートになります。
チャートの種類
チャートには、終値だけをつなげた「ラインチャート」、高値・安値・終値の3つを使った「バーチャート(バーHLC)」などもあります。欧米では、バーチャートがもっともポピュラーなチャートとして日常的に利用されています(バーチャートには、4本値すべてを使った「バーOHLC」もあります)。

(出所:サクソバンク証券)

(出所:サクソバンク証券)
このように、チャートにはいろいろな種類がありますが、もっとも代表的なものは4本値を使った「ローソク足」です。江戸時代に発案されたと伝わっていて、近年ではプロアマ問わず、世界中の投資家にも急速に普及している、日本が世界に誇るチャートの表記方法です。足という呼び方は、その当時、市場や相場の推移のことを「足取り」と呼んでいたことに由来しています。

(出所:サクソバンク証券)
ローソク足チャートは、今やチャートの代表格です。ローソク足チャートの見方が理解できれば、それ以外のチャートもおのずと理解できるようになります。
(最終更新日:2021年3月23日)
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