ポール・サイが「WORLD MARKETZ」にシアトルから電話出演。ニワトリが食べられた!!!ニワトリトークは新たな展開に発展!?
元フィデリティ投信のアナリスト&ファンドマネジャーを歴任した、米国・シアトル在住のDFR(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ)アナリスト(メルマガ執筆担当)のポール・サイさんが、東京MX2で毎週月曜~金曜22時から放送されている、「WORLD MARKETZ」に電話でゲスト出演しました。
今回出演したのは12月13日(火)放送回で、ゲスト出演は2回目。前回は11月29日(火)に出演し、フィデリティ投信でどのような業務に携わっていたのか、そしてFIREを達成したあとの生活についても触れ、特に子供との時間を大切にしていて、米国中をキャンピングカーで回ったことなどを紹介。現在はDFRで米国株を中心とした、投資助言メルマガを配信していることなども流暢な日本語で話していました。
なかでも、スタジオMCの渡部一実さん、アシスタントの木村カレンさんが興味津々だったのが、ポールさんが自宅の庭でニワトリを飼っているという話。ニワトリを放牧し、新鮮な卵を入手しているという生活に驚いていました。
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今回は、前回放送の話を受けて、ポールさんが住むシアトルのクリスマスシーズンの話題、雪が降って娘さんが興奮して、雪だるまを作った話などを紹介。
そして、今回も前回盛り上がったポールさんが自宅の庭で飼っているというニワトリの話に…。ちなみにポールさんの住む地域ではニワトリは6羽までしか飼ってはいけない制限があるということで、現在は4羽飼っているということだったのですが、実は6羽飼っていたところ、アライグマかボブキャットに2羽食べられてしまったのだとか…。これにはMCの渡部さんとアシスタントの木村カレンさんもビックリ!渡部さんがお悔みを伝えるという、なんともシュールなトークを繰り広げていました。
ポールさんが飼っているニワトリがアライグマかボブキャットに食べられてしまったという驚愕の事実を知り、お悔やみを申し上げるMCの渡部さん
このやり取りに、笑ってはいけないと思いながらも筆者も吹き出してしまったのですが、毎回盛り上がるニワトリトーク、次回はどんな展開が待っているのか(?)注目したいですね。
番組放送中に大注目の米CPI発表!予想比下振れにポールさんの見解は?
さて、本題のマーケットについては、ちょうど番組放送中に米CPI(消費者物価指数)の11月の結果が発表になり、市場予想を下回る総合+7.1%(予想:+7.3%)、コア指数+6.0%(予想:+6.1%)を受けて、円高・株高の展開に。
ポールさんは、米国のCPIが発表になる前から、インフレがピークアウトすると考えていたそうで、2023年にかけて、インフレは少し落ち着いていくと予想していました。
「ウクライナ戦争」が1年を通して印象深かった出来事に
そして、渡部さんから今年(2022年)1年を振り返り印象深かった出来事を振られ、ウクライナ戦争をあげたポールさん。
また日本はこれまでインフレに縁がなかったが、新しい世界に入ったとも指摘。円安も含めてインフレになったとし、これまでの預金しておけば大丈夫という常識が変わってきたと話しています。
米ドル/円相場については、じわじわとインフレが進む流れの中で100円というのは考えられないとの見方をしていましたね。
(出所:IG証券)
FRBの金融引き締めで米国株が下落したのも今年の大きな特徴。でも、テクノロジー株の下落は過去最悪ではなかった
そしてポールさんは、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融引き締めを受けて、米国株が下落したことも今年(2022年)の大きな特徴だったと話しています。
テクノロジー株が調整したことに触れると、QQQ(Invesco QQQ Trust Series 1=NASDAQ100をベンチマークにしているETF)がピークから30%ほど下落したことを解説。ただし、この下落幅についてS&P500指数と同じくらいのパフォーマンスで、それほど悪くなかったとの見方。リーマンショックの時はピークから50%以上下落したこと、新型コロナウイルスの時は33%以上の下落だったことをあげて、それと比較すればベアマーケットではあったものの、過去最悪ではなかったと解説していました。
(出所:IG証券)
2023年、FRBの利上げペースはどうなる?S&P500指数は上昇トレンドに回帰か?
そして、注目されるFRBの利上げの行方については、来年(2023年)、FRBはリセッション(景気後退)することをわかっているので、FF金利の引き上げはしばらく止めるとし、5.00%で様子見になるとの見方。ただし、失業率が3.7%と低いことをあげ、時給が上がりすぎるとFRBはさらなる引き締めを検討する余地が出てくるので、チェックしておいた方がよいとのこと。
S&P500指数は来年(2023年)4100ポイントを超えて、上昇トレンドに戻ると予想していました。相場を見る上で重要なことは、イメージを描くことだとアドバイスしていましたね。
(出所:IG証券)
中国経済と注目セクターを解説。テクノロジー株を構成銘柄にしたETFに買い妙味アリ
米国のファンダメンタルや株価指数について解説したポールさんですが、中国経済と注目セクターについても取り上げています。
最近、中国はゼロコロナ政策の緩和、習近辺国家主席がバイデン大統領と会談するというように外交方針の転換を示していることなどの変化をあげ、今まではサプライチェーンの混乱がインフレ要因だったが、中国が成長することは世界経済にとってもプラスになるとの見方。
中国株(上海総合指数)については、現在、2016年のレベルですが、ここでボトムアウトするのではないかとのことで、ピークからは2倍下落しているので、伸びしろは相当あるというのがポールさんの見解でした。注目したい個別銘柄としてアリババやテンセントをあげています。
(出所:IG証券)
(出所:IG証券)
また、集中して投資するならKWEB(KraneShares CSI China Internet ETF=中国のテクノロジー株を構成銘柄の中心にしたETF)にも注目しているとのこと。そして同じくETFの MSCIチャイナ(中国の主要企業が構成銘柄に入ったETF)については、銀行、国営企業が多すぎると指摘していて、テクノロジー株中心のKWEBの方が買い妙味がありそうです。
(出所:IG証券)
石油・原子力関連、AI分野にも注目!石油関連銘柄はトレンドから見ると上昇余地がある。進化を遂げるAI分野は長期で注目セクターに!
そのほかのセクターだと、石油関連銘柄は戻ったが、トレンドから見るとまだ上昇余地があるとの見方を示したポールさん。ウクライナ戦争に関連してエネルギーは重要ポイントになるということで、原子力関連もいくつか買い銘柄が散見されるそうです。
米金利のピークアウトにより、テクノロジー株は上昇し、割安に買い叩かれていたブルーチップ(米国の優良株)も戻るとの見通しを示していました。
また、ウォーレン・バフェットは台湾の大手半導体製造会社TSMC(台湾積体電路製造)を買っていることを紹介し、こうした著名投資家が購入した銘柄(ポートフォリオ)を見てみるのも、良い銘柄を探すヒントになると話していましたね。
(出所:IG証券)
さらに、AI(人工知能)の分野も進化していて、長期では注目のセクターになるとのこと。
テキストで質問を投げかけると精度の高い回答が返ってくるAI「ChatGPT」を最近試したそうで、自動で物語を考えて毎回違う内容になることに驚いたそうです。
ここまで12月13日(火)に放送された、「WORLD MARKETZ」に電話出演したポールさんのマーケット解説を中心に紹介しました。毎回、現地(シアトル)時間では早朝5時台に出演ということもあってなかなか大変ですが、現地からの情報はとても貴重です。
冒頭でも紹介したとおり、ポールさんはメルマガ&オンラインサロン「米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしています。米国株投資をしてみたい、すでにしているけどもっと現地からの情報が欲しい、ポールさんが推奨する個別銘柄やポートフォリオを見てみたいという人は、こちらをぜひ登録してください。登録後10日間は無料です。
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