2025年5月31日(土)、大阪のとある会場に集結した約300人の個人投資家たち。
彼らの目的は” 本物のトレーダーによる学びの場”、「FXコレクティブ」だ。

大阪・関西万博の一般来場者数が過去最多を更新したこの日、大阪市の中心地にほど近い、とある会議場に約300人のトレーダーが集結! 他府県からかけつけた参加者も多数いた模様
「FXコレクティブ」は、短期トレードを得意とする専業トレーダーのジュンさんと平井聡士さん、そしてザイFX!でもおなじみの金融ライターの高城泰さんが中心となって立ち上げた、"FXトレーダーによるFXトレーダーのためのコミュニティ"。
2022年に最初のセミナー&懇親会を開催後、YouTubeやnoteからの発信を通して活動の場を広げており、FXコレクティブをきっかけに億トレになったトレーダーが続々と誕生しているそうだ。
あまりの人気で毎回、募集開始から数分で申し込みが締め切られるセミナー&懇親会形式のFXコレクティブは、今回で6回目。スポンサーをつけず、講師はもちろん、当日の受付スタッフなどもすべてボランティアで行われるため、参加するには会場費などに充てられる参加費がかかるのだが、回を重ねるごとに申込者は増加しているという。
いったいどんなイベントなのか? 過去最大の参加者で熱気に包まれたFXコレクティブの会場に、ザイFX!は初潜入した。
今回のセミナーで講師を担当したのは、こちらの現役トレーダー4名だ。

2023年に生涯収支が1億円を突破した、短期トレードを得意とする専業トレーダー。YouTube動画も人気。現在の収支は3億円超

「FXコレクティブ」から誕生した億トレーダーの1人。株式や不動産にも投資、映画が大好き

バイナリーオプションにも精通する、今回唯一の兼業トレーダー。不動産も複数所有
この記事では、FXコレクティブに集った参会者の様子やセミナーで語られた内容などを、会場に潜入したザイFX!編集部の堀之内と向井による会話形式で紹介する。
講師を務めた4人のトレーダーと高城さんからのメッセージもお届けするのでお楽しみに!
「学び、楽しみ、仲間を作る」。FXでのし上がってきた講師陣は、個人トレーダーのロールモデルのような存在
編集部 堀之内(以下、H): FXコレクティブ、盛り上がりましたね!
編集部 向井(以下、M): そうですね。受付開始前からたくさんの方が会場外に並んでいましたし、いざ受付が開始されると前方からどんどん席が埋まっていって、熱心な方が多い印象でした。
H: これまでも個人トレーダーの方が中心となって開催されたイベントはありましたが、多くがここまでの規模ではなかったのではないかと思います。金融機関などのスポンサードがないイベントに、これだけの参加者が集まるというのは驚きました。
M: 規模の大きなオフ会といった感じでしたね。会場で話を聞いた参加者のみなさんから、「しっかり学んで、思い切り楽しんで、良い仲間を作って、またトレード頑張るんだ!」っていう純粋な想いや情熱を感じられたのが印象的でした。リピーターの方も多いようですよ。

食い入るように会場前方のスクリーンを見つめる参加者。張り詰めた空気感かと思いきや、講師陣のユーモアあふれるプレゼンで、笑いに包まれる場面も
H: そうですね。今も兼業の方はいますが、今回、講師を務めた4人のトレーダーはみんな、何か別の仕事をされながらFXでのし上がってきた人たちばかりじゃないですか。そういう人たちが講師を務めているからこそ、もちろんリスペクトはありつつも、親近感を持ちやすい。
M: わかります。銀行のディーラーさんとか経済アナリストさんとか、マーケットの専門的な知識をお持ちの方が講師を務めるセミナーに参加するのも有益ですが、その学びを自分のトレードに反映するとなると、うまくイメージができないこともありますよね。その点、FXコレクティブの講師陣は、個人トレーダーのロールモデルという感じがして、イメージがしやすいです。
H:そうなんです! そして、「自分も頑張ってあそこに行くんだ!」っていう目標にもなるので、話を聞く姿勢も自然と真剣になります。わたしも、ところどころ仕事を忘れて聞き入ってしまいました!
3年前はFXコレクティブのいち参加者だった「なんば」さんならではの説得力。大切なのは「目標を設定」すること
H: せっかくなので、ここからは講師の話を一人ずつ振り返ってみましょう。
まずは「なんば」さんですね。マイケル・ジャクソンがスリラーのMVで着ていた衣装と同じ出で立ちで会場を沸かせ、話が終わったらムーンウォークで戻るなどユニークな方でしたが、実はなんばさん、3年前はFXコレクティブのいち参加者だったそうです。まさにFXコレクティブが輩出した億トレーダーの一人なんですよ! いきなり夢があるな~と思いました。
M: お話も興味深かったです。たしか、「3つのMの柱」でしたっけ?
H: はい。「Method(メソッド:手法)」、「Money Management(マネーマネジメント:資金管理)」、「Mental Management(メンタルマネジメント:自己コントロール)」の「3つのMの柱」が重要で、これらは互いに関係しているとおっしゃっていました。

「3つのMの柱」以外にも「鉄のパズル」で目標を設定し、土台を築くことの大切さなどを、論理的にわかりやすく説明するなんばさん
M: そうでした。なんばさんだけでなく、他の講師の方々も共通して「メンタルの重要性」を指摘していましたが、特になんばさんは重視されているようでしたね。
H: ほかにも、ピラミッドの下段を「目標設定」、中段を「セルフイメージ」、上段を「行動」と三分割して、下段から積み上げていく必要性があるという話も印象的でした。この考え方はトレードだけでなく、日常生活や仕事のうえでも活かせる場面が多々あるんじゃないかと感じますよね。
まずは、目標を設定することが夢の実現に近づくとおっしゃっていましたが、実際にわずか3年でFXコレクティブの参加者から講師になったなんばさんの言葉だと思うと説得力があります。
M: ユダヤやイギリスの格言なども紹介されていて、興味深かったです。印象に残っている格言はありますか?
H: わたしが印象に残っている格言は、相場格言としても知られている「人の行く裏に道あり花の山 いずれの道も散らぬ間に行け」です。
M: 自分がいいと思って、行けるんじゃないかと思う手法を見つけたなら、誰にも言わずにまずやってみろとおっしゃってましたね。
H: はい。本当に共感する内容が多く、勉強になりました。
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Q1・今回のFXコレクティブの感想(講師を務めた感想も) |
3年前は聴衆としてかじりついて見ていたFXコレクティブに、今回はステージに立つ側として参加できたのは夢のようです |
Q2・今後のトレード目標 |
・2025年前半のパフォーマンスを維持すること ・リバーサルパターンを収益源とする手法を完全に自分のものにすること |
Q3・個人トレーダーと読者へのメッセージ |
遠くから来てくれた方、静聴してくれた方、運営してくれた方、講師に推薦してくれた方に感謝いたします。 相場は変化すると言いますが、普遍的なものもあります。 しかも、それを学ぶ格言は、先物取引先進国の日本発であるものが多いのです。 皆さんは世界に対して有利に戦うことができると思います。 |
地道に「チャートを見続け経験値を貯める」ことが、成功するかそうでないかの分かれ目に!
H: 次に登壇したのは、「ナナキ」さんでしたね。
M: ナナキさん、「チャートを見続けろ」っておっしゃっていましたが、これが簡単なようで難しい…
H: でも、結局はこれなんでしょうね、チャートを見続けて経験値を貯めるっていう地道な作業…。これができるかできないかが、成功するか、低空飛行のままか、撤退してしまうかの別れ目になるんだろうなと、改めて感じました。

「チャートを見続ける」……、簡単なようで難しいが、地道に取り組めるかどうかが成功するかどうかの分かれ目となりそう
M: スマホで見るかPCで見るかにもよりますが、チャートを見続けるとけっこう目が疲れるんですよね。ほかにもやらないといけないことはあるし、なにかと誘惑も多い。つい目をそらしてそのままになってしまうことが多々あります。
H: わかります。口で言うのは簡単ですが、チャートを見続けるって、ぜんぜん簡単じゃないですよね。仕事もあるし、日常生活もあるし、なかなか継続できないと思う。ただ、そんな中でも、本気でチャートを見続けるということを実践してきて、それが結果として現れているナナキさんの言葉だから、「やっぱり必要なんだな」ということが腹に落ちました。
M: ナナキさんもセミナーの中で複数のチャートパターンを提示して説明されていましたが、相場は常に変化するもので、仮に似たようなパターンが現れても、その次の展開は過去のパターンと同じとは限りません。チャートを見て、次のアクションをより良いものにしていくには、経験値の蓄積が必須ということなのかもしれませんね。
何の努力もなく、楽に勝てる魔法なんてないと…
H: はい。そんな魔法はありません! ナナキさんも、「見続け、考え続け、そのときそのときの最適解を判断し続けるべき」とおっしゃっていました。地道に頑張りましょう!
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Q1・今回のFXコレクティブの感想(講師を務めた感想も) |
今回も熱量が凄かったです。 特に、前回に比べて「重要なところを漏らさないぞ!」といった真剣な眼差しで、メモをとってる人が多いと感じたのが印象的でした。 今回で3回目の登壇になり、回を重ねるごとに求められる期待が上がってきていて、講義内容を考えるのが大変でプレッシャーを感じてました。 高城さんの「ナナキさん、今回もテクニカルの内容でお願いします」が恒例で、プレッシャーの原因ですね(笑)。 好評だったようで、頑張った甲斐がありました。 |
Q2・今後のトレード目標 |
・現在のペースだとかなり厳しいですが、今年中に生涯収支5億円(現在3.9億円)を目指します ・1000万通貨以上のポジションの「分スキャ」を目指していきたいです |
Q3・個人トレーダーと読者へのメッセージ |
トレードは一朝一夕で上手くなるものではありません。 何回も何回も失敗を繰り返し、経験を積んで、その時その時の最適解を見つけていかないといけません。 上手くいったと思ったら、翌日はまったく通用しないなんてザラです。 決して楽な世界ではありませんが、苦しんだ分、成功すれば大きなリターンがあります。 焦りが成長を阻害します。 しっかり自分自身と向き合い、少しずつでいいので、前に向かっていくよう取り組んでもらいたいです。 |
相場が上がるか下がるかを予測するだけじゃない! きんくま流、バイナリーオプションの攻略方法に衝撃
M: 3番手は「きんくま」さん。FXコレクティブでは初となる、「バイナリーオプション」をテーマにしたセミナーでした。
H: きんくまさんがセミナー後に投稿したXのポストには、「使い道を見出せそう」、「やってみます!」といった返信もたくさんあったので、今回のセミナーをきっかけに、バイナリーオプションに興味を持った参加者も多かったんじゃないでしょうか。
FXコレクティブお疲れさまでしたー
— きんくま (@KINKUMACH) June 1, 2025
BOの話、めちゃくちゃに駆け足爆速で32分くらいでしゃべりましたが、「なんか面白そう」という感想が多かったので良かったです
尺の都合でカットしたパートや動画も結構あったので、オフラインでゆっくり布教できたらとも思います pic.twitter.com/R6H163wR44
M: そうですね。バイナリーオプションはFXほど知名度がある金融商品ではないと思うので、まだまだ知らないという人も多そうです。そういえば、セミナーの中できんくまさんは、「バイナリーオプションは、FXと併用するのも良い」とおっしゃっていましたね。
H: ええ。確かにバイナリーオプションは、判定時刻の為替レートが上がるか下がるかなどを予測する金融商品なので、相場に動きがないときも利益を狙えると思います。FXだけではなく、普段はFX、値動きが乏しいときはバイナリーオプションといったような使い分けをして、二刀流で相場に臨むのもおもしろそうです。
M: どちらか一方でも難しいのに、二刀流となるともちろん簡単ではないと思いますが、相場状況に合わせて、FXとバイナリーオプションを使い分けることができれば、取引チャンスも増えそうですね。ほかに、きんくまさんのセミナーの中で印象に残っているお話はありますか?
H: わたしが印象に残ったのは、「オプション価格に注目して売買を判断する」という話です。国内の全バイナリーオプション口座の特徴を把握することも大切とおっしゃっていましたが、相当な時間を割いて研究されているからこそ、話せる内容でしたよね。
M: はい。ただ相場が上がるか下がるかだけじゃなくて、どれくらいの時間でどれくらい動くかという、予測の精度を高めていく戦い方もあるんだということに衝撃を受けたというか、気づきをいただいたように思います。しかも、きんくまさんは会社員をされている兼業トレーダーですからね! 専業トレーダーに比べたら取引時間が限られるからと、睡眠時間を削りながらトレードや研究をされていることもあるとか…。

バイナリーオプションでは、ただ相場が上がるか下がるかを予測するだけでなく、時間を考慮することも勝ちを掴む重要な要素になるという……きんくまさんの話でバイナリーオプションに興味をもった参加者も多そう
H: 会社員をされながらとなると、時間を捻出するのは本当に大変でしょうね。
あとは、「FXと併用するのも良い」という話から、「興味があればFX口座とあわせて国内のバイナリーオプション口座を開設しておいて、バイナリーオプションも楽しんでみては」とおっしゃっていたのも印象的でした。活用できそうと思ったら、実際にどんなバイナリーオプション口座があるのか、まずはチェックしたいですね。
M: 今、バイナリーオプション口座は、国内では全部で7サービス(※)ありますよね。為替の通貨ペアを対象にしたものに限定すれば6サービスでしょうか。
(※GMOクリック証券の「外為オプション」と「株価指数バイナリーオプション」、IG証券の「バイナリーオプション」、外貨exの「オプトレ」、楽天証券の「らくオプ」、トレイダーズ証券の「みんなのオプション」、外為どっとコムの「外貨ネクストバイナリー」の7サービス)
H: はい。まずは2~3口座ぐらいを試しに開設して、実際に使ってみるのも良いかもしれません。一朝一夕ではいかないと思いますが、きんくまさんのように各バイナリーオプション口座の特徴を把握して、収益を上げる戦略を立てられるようになりたいですね。先は長いかもしれませんが、「千里の道も一歩から」ということで、わたしもさっそくバイナリーオプションの活用に挑戦してみたいと思います!
【※おすすめの記事はこちら!】
⇒バイナリーオプションおすすめ比較!BOのおすすめ口座を国内の全7サービスを比較して紹介
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Q1・今回のFXコレクティブの感想(講師を務めた感想も) |
まず、個人的な狙いとしてあったバイナリーオプションの布教、知ってもらうという点においては、成功したと思っております。 バイナリーオプションは、なじみがなく、仕組みや勝ち方を初めて知ったという声も多く頂戴しました。 一方で、難しい、内容が入ってこなかったという声もぼちぼちと届いておりますので、もう少し焦点を絞って説明したほうが良かったのかなとも感じております。 |
Q2・今後のトレード目標 |
短期的な目標としては2025年に+5000万円、2026年中に億トレ達成の目標を定めています。 金融資産が5億円ぐらいになるまでは、短期トレードをメインでやっていきたいです。 ただし短期トレードは、やっている方は感覚としてわかると思いますが、かなり労働感があります。 そういう意味では、早く労働から解放されることを目標としておきたいです(笑)。 |
Q3・個人トレーダーと読者へのメッセージ |
スキャルピングもそうですが、短期トレードは、ゼロから数カ月程度の努力で勝ち組になれる爆発力を秘めています。 一定のセンスは求められると思いますが、取り立てて特別な能力を必要とするわけでもなく、地道な努力で積み上げられる領域だと思いますので、皆さまもぜひ、短期トレードを集中的に努力して、爆発力を体験いただきたいと思います。 |
「見続ける」ことと「仲間を作る」ことの大切さを再確認。自身の経験も交えたジュンさんのセミナーに会場の熱気は最高潮に!
H: そして最後はFXコレクティブの主催者の1人、「ジュン」さん。会場の熱気もすごかったですね!
M: いやぁ、すごかったです。ちょっと室温が上がったんじゃないか?って思うくらいの熱気でした。

勝ちを掴む力、這い上がる力、復活する力。勝てるようになり、その後も成功し続けるための道を示すのに、これ以上の言葉が見つからないと思わせるジュンさんの「力の三段活用」
H: ジュンさんのセミナーで印象に残っているのは、どんな内容ですか?
M: わたしが印象的だったのは、「トレードには自分の性格がそのまま出る」、「トレードは合理的にやらないといけないので、アホには難しい」の2つ。かなりストレートな表現ですけど、ジュンさんの実感がこもった言葉なんじゃないかと感じました。
H: わたしは「チャートを見続けることしか勝ちにつながらない」という話ですね。他の講師の方も同じことをおっしゃっていましたが、結局、勝つためにはやるべきことを地道に続けるのが一番の近道だということを改めて認識させられました。
それに、チャートを見続けることが退屈にならないように、8つの通貨ペアのチャートを並べるなど、実際にジュンさんがやっている方法を具体的に教えてくれたのもありがたかったです。
M: やっぱりチャートは見続けるしかないか~
H: 見続けるしかなさそうですね~。今は1つの画面に複数のチャートを表示できるスマホアプリも多いですから、ちょっとした空き時間とかにもすぐ実践できそうです。つべこべ言わずに時間があれば、チャートを見ましょう!
M: ほかには、「ピップス(pips:値幅)は上手さでロット(Lot:取引量)は度胸」という指摘もおもしろかったですね。個人の性格によるところもあると思いますが、ジュンさん自身も「30枚からなかなかロットを増やせない時期があった」とおっしゃっていましたから、ロットを増やしていくというのは大変なことなんだなと。
でも、億り人を目指すなら、必ず越えなければならないハードルの1つですよね?
H: はい。「ピップスの上手さには必ず限界がくるから、大きく儲けたいならロットを増やす」って理屈はわかるんですけど、ロットを増やすことでコツコツと積み上げてきた利益が吹き飛ぶかもしれない…という最悪のパターンが頭をよぎって踏み出せない人も多そう。わたしももれなくその1人ですが…
M: ロットを増やすって、やっぱり怖いですよね。ジュンさん自身がロットを増やすというハードルを乗り越えられたのは、「仲間」の存在があったからだとおっしゃっていました。同じ課題にぶち当たっている仲間と切磋琢磨する、あるいは、先を行っている人から直接話を聞いて、そういう人のマインドに触れたりすることで「やれる」というイメージができたときにハードルを乗り越えられた――というエピソードは、億超えの収益を上げるトレーダーの方からしばしば伺います。
ジュンさんにもそういう経験があったからこそ、FXコレクティブは「学びの場」のセミナーと「仲間づくりの場」の懇親会がセットになっているんでしょうね。

ジュンさんも、仲間の存在によってロットの壁を乗り越えられたそう。学ぶだけでなく仲間を作ることも大切。この経験こそが、FXコレクティブ立ち上げの理念そのものといえる
H: 確かにFXコレクティブの理念そのものですね。FXのセミナーにはファンダメンタルズをテーマにしたものも多いですが、ファンダメンタルズには賞味期限があるし、相場が常にファンダメンタルズに沿った動きになるとは限らない。でも、「仲間」の存在と「見続け、考え続け、経験値を貯めて身に着ける判断力」は、どんなに相場の状況が変わっても通用する大きな財産になります。
M: 今回のFXコレクティブの講師陣を含め、ここ数年、相場に対する考え方や、自分のトレード内容を動画やSNSで配信している方がずいぶん増えたなと感じていましたが、こうしたことも意見交換することでスキルアップしたり、仲間を作ったりすることにつながっているんでしょうね。
H: ええ。一昔前は「トレーダーは孤独になりがち」なんてよく言われていましたけど、トレードに向き合う姿勢も変わってきているんだなと思いました。自分の信念や考えも大切ですが、たとえば、同じチャートを見ても人によって感じ方や捉え方が違うタイミングはあると思うんです。そういったときに、他のトレーダーの意見にも触れて、さらに考えを深めることも大切ですね。
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Q1・今回のFXコレクティブの感想(講師を務めた感想も) |
毎回感じることですが、参加者の熱意が印象的です。いつも開場と同時に、最前列から埋まっていく。これだけ前方の席から埋まるセミナーって、そんなにないと思います。 |
Q2・今後のトレード目標 |
トレードの安定感(笑)。 |
Q3・個人トレーダーと読者へのメッセージ |
僕が勝とうともがいていた時代に比べて、今はヒントがめちゃくちゃあふれている。反対に情報があふれているだけに、溺れないように気をつけてほしい。本当に勝っている人が出してくれるヒントに耳を済ませることが大事。 もうひとつは、トレードで勝つことに必死になりすぎて「心のない人」にならないでほしい。勝てるようになっても、人としておごらないでいてほしいと強く願います。 |
セミナー終了後は「仲間作り」の懇親会。会場の一角では、まだまだ質疑応答が続く
H: セミナーが終了したあとは質疑応答、そして懇親会の流れになりましたが、ここでも参加者の熱意や意気込みがひしひしと伝わってきましたよね。

講師も交えて思い思いに歓談する参加者。いたるところで話に花が咲き、トレーダー同士の貴重な交流の場となっていた
M: このときを「待ってました!」って感じの人も、多かったように思います。質疑応答は予定の時間内に終わらず、懇親会の会場に移動してからも1時間以上は続いていましたから。1つの質問に対して講師の皆さん一人ひとりが、ていねいに答えていたのも印象的でした。あんなにていねいに答えて下さるなら、あれもこれも聞いてみたくなりますよ!
H: 一言も聞き漏らしたくない!と、熱心にメモをとっている方もいました。ジュンさんが参考になった書籍を紹介すると、すかさずスマホで検索している人もいたりして。講師の皆さんの回答やアドバイスは、質問した人だけでなく、周りで聞いていた他の参加者のこれからのトレードにも活かされていくでしょうね。

懇親会の会場でも続く質疑応答で、講師の話が聞こえやすいようにと、互いに場所を譲り合いながら集う参加者。FXコレクティブが主催者と参加者の協力によって成り立っていることを感じさせる一幕だった
M: ええ。本当に、最後の最後まで充実の内容で、わたしも仕事を忘れて聞き入っていました。今だから話せますが、実はわたし、ちょっとだけ心配していたんです。
H: 心配?
M: FXコレクティブの当日の朝、新幹線で東京から大阪に向かったじゃないですか? 移動距離は500キロメートル以上、大阪に着いてからは「梅田ダンジョン」でいろんな誘惑にさらされながらテンション高めに会場に向かったわけです。寝不足と興奮が相まって、いざセミナーが始まったら、ほっとしてついウトウトしちゃうんじゃないかって…
H: まさか、ウトウトしちゃったんですか!?
M: いや、それがまったく! 講師の方のお話がおもしろくて、そんな暇はなかったです。あっという間に時間が過ぎていって、気づいたら3時間くらい経過していました。専門的で難しい話ではなく、FXを始めたばかりの初心者の方でも抵抗なく聞けるような普遍的な話が大半だったのも、集中力が切れなかった要因かもしれません。
H: 貴重な話を聞き逃すことがなくて、よかったです…。
FXコレクティブのセミナーは、もともと初級から中級者向けのスキャルピングに関する話が中心と聞いていましたが、実際はトレードに対する向き合い方や考え方といった内容が多かったですよね。トレードのスタイルや経験値を問わず、多くのトレーダーに役立つ内容じゃないかと思いました。
収穫の多いセミナーだったので、わたしもいちトレーダーとして、ぜひまた参加したいです!
M: セミナー&懇親会形式のFXコレクティブは、大阪と東京で1回ずつ、年に2回開催されているそうです。概要が決まれば、高城泰さんのXアカウント(@takagifx)などで告知されるので、チェックしてみてください。
主催者の1人、金融ライターの高城泰さんに聞く、「FXコレクティブ」ってどんなコミュニティ?
最後に、FXコレクティブの主催者の1人で、セミナーでは運営から司会進行まで何役もこなしていた金融ライターの高城泰さんに、いくつか質問した。記事を通してFXコレクティブに興味を持った人は、ぜひ高城さんのコメントも参考にしてほしい。
★高城さんからのコメント&メッセージ |
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Q1・FXコレクティブを始めた動機は? |
本当に勝っている個人投資家や、億トレーダーから学べる場を提供したい、という思いで、ジュンさんや平井聡士さんと始めたのがFXコレクティブです。 |
Q2・FXコレクティブって、どんな内容? |
億トレが汗水流して身につけたノウハウや気付きを指南する「学びの場=セミナー」と、孤独になりがちなトレーダーに「集いの場=懇親会」を提供しています。 立ち上げメンバーのトレードスタイルがスキャルピングだったため、今も講演の内容はスキャルピングが中心ですが、スイングトレーダー向けやバイナリーオプションに関するセミナーも行なっており、幅広い内容を提供していけたらと思っています。 |
Q3・どんな人がFXコレクティブに参加しているの? |
初心者から上級者まで、幅広いトレーダーが参加しています。特徴としては、億トレーダーも多く参加していることです。億トレと気軽に接することのできる、もっとも身近な場だと思います。 |
Q4・FXコレクティブって本当に役立つの? |
多くの億トレを輩出しています。その方自身の努力がもたらした結果ではありますが、ありがたいことに「コレクティブでの気付きがきっかけだった」「コレクティブでジュンさんの話を聞いて答え合わせができた」などと言ってもらえています。1回目のFXコレクティブに参加してくれた「はんさん(@hansan_fx)」が、5回目では講師として登壇してくれるなど、FXコレクティブで学んだ人が、教える側に立つケースも出てきました。 |
Q5・誰がFXコレクティブを運営しているの? |
現在はジュンさんが全体的な采配、私(高城)が運営面を担当しています。FXコレクティブは「個人投資家による個人投資家のための場」であるため、スポンサーなどは一切つけず、非営利で運営しています。 受付など当日の裏方は、すべてトレーダーがボランティアで行なってくれています。その中には10億トレーダーの「ジジさん(@zizifx0123)」や、億トレの「Y.Iさん(@Porsche_love_FX)」なども含まれています。講師もすべてボランティアです。交通費も自腹で負担して講義に来てくれています。 |
Q6・FXコレクティブの今後の予定は? |
年に2回、春と秋に開催しています。次回は秋に東京で開催予定です。 ジュンさん、ナナキさんと、毎週金曜日の夜にメンバーシップ向けの配信を行なっており、そこで先行募集や開催告知を行なっています。 |
※セミナー&懇親会の開催案内をはじめ、FXコレクティブに関する最新の情報は高城さんのXアカウント(@takagifx)などでも随時更新されている
【取材後記】
整然と受付開始を待つ長い列…。会場のあるフロアに足を踏み入れた瞬間に感じた参加者のただならぬ熱気を、今でもよく覚えています。
それもそのはず、FXコレクティブは、手弁当でリソースを持ち寄り、理論やテクニックだけでなく、自らの失敗談も包み隠さず話してくれる講師陣と、そこから真摯に学び取ろうと全国から集った参加者の集まりですから、熱量が低いわけはありません。セミナーの内容はもちろん勉強になりましたが、それ以上に現実と葛藤しながらトレードに向き合う一人一人の姿勢から、多くの気づきや刺激をもらえるイベントでした。
後日、主催者側から提供してもらったアンケート結果からも、参会者の満足度の高さがうかがえます。

(※アンケートの集計結果をもとにザイFX!編集部が作成。データ提供:FXコレクティブ)
多忙な中、快くザイFX!の取材を引き受けてくださった高城さん、ジュンさん、ナナキさん、なんばさん、きんくまさん、運営に携わっていたボランティアのみなさま、そして参加者のみなさまに、この場を借りて心より感謝申し上げます。
(取材・文・撮影/ザイFX!編集部・堀之内智&向井友代)
「FXコレクティブ」の発起人の1人。FXの収益が17億円を超える、大人気の専業トレーダー
【著書】
チリが積もって15億 FXで成り上がった僕とあなたの微差(扶桑社)
【ダイヤモンドZAi連載】
17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略(転載記事)