先週は動かないものとされてきたドル円に注目が集まる週となった。株価もハイレベルで推移しているので、リスク許容度も高まりつつある環境だ。安いドル円やユーロ円を長らく見られてきたため、高値追いをするほどの勢いを感じられないのが実情だったろう。週の初めは77円台で始まったが、テクニカル的には順当にそのまま買っていくのが教科書通りだということになる。
しかし一部の損切りを除いては、特段に急ぐ必要も感じられないまま、これまた当てにされていなかった日銀の会合で弾みがついたようである。中味はたいしたこともやっていないのだが、それでもダイナミックな動きに飢えていた市場は飛びついた格好である。株価の上昇とともに円売りの流れも強力なものになっていった。あとはこのままドル円やユーロ円がどこまで上がることが出来るのかが問題となってきた。
昨日のアジア時間でドル円は79.17あたりまで高値をつけて、下がりはしないまでも欧州勢待ちの姿勢となった。私も円ベアになりつつあり、ドル円を買っていきたいと思いはじめた。目先の注意すべき戻りのテクニカルポイントとしては、やはり昨年10月末の日銀介入時に瞬間的につけた79.50あたりがまずは節目となるだろう。そこを越えるとサイコロジカルな壁として80.00が存在するが、ここまで堅調に踏み上がってきたドル円であるので、さほど心理的には抵抗ラインとして作用しないかもしれない。
まあ、かなり出遅れ感もあるが、ここは79.50を目指して買ってみようかな。あとは入りどころである。あんまり押したところでは買いたくないし、それでは79.20あたりからストップ的に買っていくということになりそうだが、それだと目標の利幅が30ポイントしかない。ああ、なんとも悩ましい限りである。
夜の21時半からまた円売りに弾みが出だした。なんともペースが遅いが79.20のレベルを越えてきた。このステージで米国株はグローベックスにおいて今年の最高値を更新。リスクテークに勢いがつきそうな感じだ。しかしアメリカは3連休に入る。まだ米国マーケットは始まっていないが、なんとなく値幅が狭いもので終わってしまうのではないかと思ったりする。
夜中の0時過ぎまで相場を見ていたが、ユーロドルが1.32台を攻めた以外は大きな動きはなかった。まあ、週明けからポジションを作ればいいや、と考え直して、寝ることにした。大粒の雪も降ってきたことだし、、、
しかしニューヨーククローズの間際の薄い状態のマーケットで、ドル円は一段高をした。79.50も越えてきて、ほぼ高値圏での終了となっている。ユーロドルはおとなしく、一日を通じても100ポイントも動かなかったことになる。
週末に中国が預金準備率を下げるなど、日米欧の金融緩和に歩調を合わせた。それで週明けのマーケットではリスクテーク全開でスタートした。ドル円もユーロドルも先週末の高値を越えたところでスタートし、ユーロ円は105円台だ。しかしアジア時間の午後にもなると調整モードとなって来つつある。ドル円は79.89までで、80円台に達せず。
今週も株高からの思惑で円売り相場がどこまで進むのかが、市場の関心となるだろう。しかし今晩にEUの財務相会合でギリシャ支援の第2弾が話し合われる以外は、今週の材料はひじょうに少ない。今晩はアメリカが休みなので、あまり気合いを入れず、場合によっては早めに寝ようかな。
日本時間 17時30分
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