メルマガで披露したトレード戦略が絶好調!
外資系金融機関で常に収益増を義務付けられた為替ディーラーとして活躍し、今は個人トレーダーとしてトレードを行なっている。海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報を持つ。
昨年(2017年)11月に高値をつけて円高トレンドへ転換した米ドル/円。「11月までは買いで、天井をつけてからはショートで」と転換点をピンポイントで的中させている西原宏一さん。神がかったトレードの様子は有料メルマガ「FXトレード戦略指令!」で配信中だ。
2018年6月23日(土)には東京・原宿で「西原宏一が2018年後半のドル円を大予想! 無料FXセミナー」(定員に達したため、現在募集を行っていません)を開催する。
今回は、西原宏一さんの2018年後半のFX予測を大公開!
西原宏一さんが予測する、2018年後半の相場ポイント
1:11月の中間選挙へ。トランプの政策は?
トランプ大統領が見据えているのは11月の中間選挙。過激な通商政策も選挙へ向けた人気取りが本心だと思うが、通商問題を有利に進めるためにも自国通貨安へ誘導したいはず。
2:今年(2018年)は本格的な「セル・イン・メイ」か
例年5月に騒がれるセル・イン・メイだが、日本銀行の出口論が高まりつつあるだけに警戒度を高めたい。北朝鮮や中東での地政学リスクも要注意。日経平均急落からの円高に警戒を。
3:ビットコインが米国株の先行指標に
230万円の高値をつけた後、急落したビットコイン。遅れること1カ月半、S&P500も下落へ。仮想通貨の急落が米国株の利益確定売りを呼んだ可能性が。
トランプの本心はドル安を望んでいる
「円高の動きは想定通り。予想外だったのは、年初から通商問題がテーマとなったこと。もう少し先だろうと思っていましたが、円高の流れはまだ続くでしょう。年後半も米ドル/円の売り戦略を継続です」
そう話すのは昨年末から円高予想を打ち出していた元シティバンク・チーフディーラーの西原宏一さん。円高予想の根拠としていたのは、通商問題の深刻化だった。
「通商問題に即効性があるのは通貨安政策。つまりドル安誘導です。トランプも表向きは『強いドルを』といいますが、内心は米ドル安が望ましいと思っているでしょう。米国は利上げ中ですが、利上げサイクルはもう4年目。新鮮さはなく米ドル買い材料とはならない。今年1年、ドル安トレンドは避けられないと見ています」
米国の政治を読み解くのにオススメのメディアは?
1980年代の日米貿易摩擦では日本が標的となった。トランプのターゲットは?
「米国の貿易赤字がもっとも大きい相手国は中国。しかし、中国には米国債を買ってもらっており、対北朝鮮でも協力を必要とするため、強気一辺倒ではいられない。次に赤字額が大きいのはユーロ圏ですが、ユーロは昨年、すでに20%ほどの米ドル安が進みました。そうなると金額は大したことがないとはいえ、日本も標的となってくるでしょう」
ドル安の度合いは米ドル/円でもっとも高まる可能性がある。
「トランプは『日本憎し』というわけではない。トランプ支持層の中核はブルーカラー(肉体労働者)です。シリコンバレーなんてどうでもいい。ブルーカラーの人気を獲得するために製造業の復権をめざし、貿易戦争を仕掛けているだけです。トランプの行動は不可解と思われがちですが基本的には公約を忠実に実行しているだけ。既存のワシントンのルールを気にしないから異端に見えますが、意外とわかりやすいんです」
トランプへの理解を複雑にしている背景には、もうひとつの要因があると西原さん。
「メディアの報道です。米3大ネットワークは反トランプ。日本へ伝わるのも3大ネットワークの翻訳が中心であるため、報道が偏りやすい。情勢を冷静に見定めるには、反トランプに染まっていないFOXニュースなどに注目するといいでしょう」
情報ソースに注意しておこう。
「中央銀行トレード」のチャンスは絶対逃すな!
「日本側を見ても、円安にはなりにくい。なかでも注目は日本銀行の『出口論』、金融緩和の終了です」
黒田東彦総裁の続投は決まったものの、マイナス金利まで行き着いた金融緩和にもう先はない。
「ヘッジファンド勢の脳裏に刻まれているのは『中央銀行トレードは儲かる』ということ。FRBが金融緩和を始めれば米ドルを売り、ECB(欧州中央銀行)や日銀でもそれぞれの通貨を売って、FRBが緩和を終了すればドルを買ってと中央銀行の政策転換についていくだけで大儲けできる相場が続いています。昨年(2017年)もECBがテーパリング(金融緩和の縮小)に動き出したことでユーロ高が進みました。ヘッジファンド勢は当然、『次は円買いだ』と舌なめずりしています」
日米どちらを見ても、米ドル/円は下方向(円高・米ドル安)を示唆している。どこまで下がるのだろうか。
「多くの人の想定は100円です。100円を想定した『フラット為替』(為替予約のデリバティブ商品)も増えているようです。たしかに100円は簡単に割れる節目ではなく、2016年も瞬間的に割れただけでした。通商問題だけがテーマなら100円が底になるでしょう」
「しかし」と西原さんは付け加える。
「フラット為替が出てくる時は逆に100円を割り込む可能性が高い。それは通商問題に加えて日銀の出口論がテーマとして浮上するタイミングでしょう。そのときは95円程度まで円高が進むのでは」
西原宏一さんの2018年後半の為替の流れ予測。ポイントは11月中間選挙へ向けたトランプ大統領の通商政策。95円までの円高を覚悟する必要があると西原さんは予測する。
100円割れはないと踏んだ投資家のポジションを刈り取ってからやっと反転。そんなイメージだ。
「いずれにせよ、さらに円高が進む確度は高い。春先には日本の個人投資家のロングが積み上がっていましたが、値ごろ感での買いは禁物。今年(2018年)はヘッジファンドが行なっているような中央銀行トレードでの円買い戦略がいいと思います」
西原宏一さんの2018年後半の相場予測まとめ
- 11月の中間選挙まで貿易戦争は続く
- 日銀の出口論が高まり円高基調が強まる
- 「100円割れはない」の油断は禁物!
米ドル/円の予測:かなり円高
※雑誌『ダイヤモンドZAi』2018年6月号より一部転載。
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2018年6月23日(土)の15時から、東京・原宿のダイヤモンド社にて開催されるFXの無料セミナー「西原宏一が2018年後半のドル円を大予想! 無料FXセミナー」では、西原宏一さんが米ドル/円相場を中心に主要通貨ペアについて、今後の為替を大予測してくれる(定員に達したため、現在募集を行っていません)。
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(取材・文/高城泰(ミドルマン) 撮影/和田佳久)
2010年4月20日(金)に発売された雑誌『ダイヤモンドZAi』2018年6月号には、「2018年後半FX大戦略」と題して、西原宏一さんのほかにも、バカラ村さん、polorinさんの予測も掲載しています。ぜひご覧ください!
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