週末にアメリカが対EUで自動車関税を引き上げて、そのうえ中国にも対米投資制限を設けるということで、一気に貿易摩擦が険悪化した。マーケットは貿易問題に関してかなり楽観視していたので、その反動は大きくならざるをえなかった。
東京オープンとともにグローバルに株価は下落。中国株の下げが日本株をリードした。またグローベックスでの米国株も時間の経過とともに下げがきつくなり、欧州株も大きく下げてスタートした。
積極的なリスク回避の動きはニューヨーク時間にはいっても変わらずで、米国株は下げ幅を拡大。ダウ平均は500ドル安の水準まで押し込まれる局面もあった。
だが先週にはダウ平均が8日続落したり、昨日の大幅安があったにも関わらず、米国株は依然として高いままだ。S&P指数をみると、6月度はまだ陽線の状態にある。今月は株価は上がっているのだ。
それだけ悪い材料があっても、すぐに買い戻されているということの証左だ。ともかくも貿易問題は長引きそうだ。これは過去の対日や対欧での経過をみればわかること。そろそろ楽観視をゆるされなくなってきているのではないだろうか。
昨日のアジア時間ではドル円は素直に下がったほうである。朝がたの109.90レベルから50ポイントほほども下がったのである。アジア時間では日本人のビッドが強いので、あまり下がらないものとされている。そのなかを下げたのだから、相当な売り圧力である。
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