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 市場のボラティリティが上がっているときに、さらにイスラエルの報復だと言うことで株価が不安定になり、さらにボラティリティが上昇した。これは一方的に相場が下げる事だけを意味しない。場合によっては大きくショートカバーするかもしれないことを示唆している。

 しかし東京時間の午前における報復の第一報では、とりあえずリスク回避。株価の下落とともにドル円も下落した。日経先物が1000円以上も下がる中で、ドル円は153円台のミドルまで落ち込んだ。しかし株価が下がらなくなって底を打ったと思えた途端に154円台まで急速に回復した。

 やはりドル円の腰の強さを見せつけられた思いだ。こうなってくるとそれまでドル円を買いたいと思っていたプレーヤーも買い意欲をそそる。ドル円は154円台のミドルまで値を戻してきた。

 欧州時間に入って株価の下落は鎮静化を見せてきた。やり方が抑制的だということであり、イスラエル、イラン双方ともから過激な意見が出てきていないことを反映したものだ。ニューヨーク時間では安全資産だと思われて買われていた長期債が安心感から売られ始め、長期金利は上昇に転じた。これを嫌気して米国株は再度の下落。週末を控えてなかなか元のレベルには戻せないこととなった。

 海外時間でのドル円はおとなしかったと言えよう。20ポイントほどしか動いていない。最終的には154円台の後半で終了し、いつもの定位置に戻ってきたような感じである。

日本時間 15時20分

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