ひまわり証券[ディールFX]はCURRENEX(カリネックスまたはカレネックス)社のViking(ヴァイキング)というシステムを採用した口座でしたが、2010年2月からサービスを開始したものの、2014年3月でサービスを終了しました。
そのため、ひまわり証券[ディールFX]の「FX会社詳細情報」は掲載を終了しました。
■ひまわり証券[ディールFX]はNDD口座だったのか?
CURRENEXは大規模な「ECN」(電子取引ネットワーク)の1つであり、YJFX![C-NEX]などでも採用されています(ただし、[C-NEX]が採用しているのはCURRENEXのVikingではなく、Classicというプラットフォーム)。

一般にCURRENEX採用=NDD(ノー・ディーリング・デスク)口座と受け取られることが多いと思われます。
NDD口座はFX会社の恣意的な操作が入り込むことなく、インターバンク直結で取引できるということで、透明性の高い口座だと言われます。短時間で売買を繰り返すスキャルピングトレーダーや、大口のトレーダーによく使われています。
また、NDD口座のスプレッドはその性質上、通常は原則固定型ではなく、変動制となっています。
ひまわり証券[ディールFX]はCURRENEX Vikingを採用し、大口トレーダー向け、スキャルピングトレーダー向けの口座であることをアピールしていましたが、インターバンク直結型であるとか、NDD口座であるとはうたっていませんでした。
実際、NDD口座であれば、通常、スプレッドは変動制になるはずですが、[ディールFX]は米ドル/円については、1.0銭原則固定とか0.9銭原則固定といった原則固定スプレッドになっていました(それ以外の通貨ペアのスプレッドは変動制だった模様)。
結局、ひまわり証券[ディールFX]はNDD的な要素を持った口座ではあったものの、完全なNDD口座ではなかったものと思われます。
■インターバンク直結型の代表的なNDD口座とは?
では、インターバンク直結型の完全なNDD口座で取引するには、どこに口座を開けばよいのでしょうか?
2017年6月現在、日本国内では、セントラル短資FX[ウルトラFX]、デューカスコピー・ジャパンあたりが代表的なNDD口座です。NDD口座を使ってみたいという人は、この2口座を検討してみてはいかがでしょうか。
そのほか、以下の記事では現在稼働している日本のNDD口座を徹底比較していますので、こちらも参考にしてみてください(2017年4月の記事です)。
【参考記事】
●マイナススプレッドを体験できるかも!? NDD方式で取引できる口座を徹底比較!
■ひまわり証券は日本初のFX会社!
かつて[ディールFX]を提供していたひまわり証券は日本のFX会社の元祖です。
1998年の外為法改正によって銀行以外で個人向け外国為替取引が可能となったことを受けて、1998年10月8日に日本で初めてFXのサービス提供を開始したのがひまわり証券(当時の社名はダイワフューチャーズ)だったのです。
そのため、この10月8日は日本記念日協会に正式登録された「FXの日」という記念日になっています。
【参考記事】
●知ってましたか? 10月8日は「FXの日」。それは日本でFXが始まった日!

■東日本大震災で深刻な被害。ISグループの傘下へ
そんなひまわり証券ですが、2011年3月に起きた東日本大震災で深刻な被害を受けました。これはひまわり証券の建物が倒壊したというわけではなく、同社が扱っていた株価指数先物・オプション取引の顧客が東日本大震災後の急激な相場変動により、口座残高以上の損失を出し、ひまわり証券がそれをなかなか回収できない事態に陥ったということでした。
その結果、同社の業績は急激に悪化し、ついにはひまわり証券を傘下に持つ持株会社・ひまわりホールディングスは、ISホールディングスの傘下に入ることとなったのです。
【参考記事】
●東日本大震災の打撃を受けたひまわり証券が外為オンラインと同一グループへ
このISホールディングスとは外為オンライン、アイネット証券、ライブスター証券などを傘下に持つ持株会社。ISホールディングスを中心としたISグループはFX業界の有力な勢力の1つとなっています。

ちなみに、カリスマファンドマネジャーとして有名な藤野英人氏率いるひふみ投信(会社名はレオス・キャピタルワークス)もISグループの1社です。
【参考記事】
●カンブリア宮殿で話題の藤野英人氏と凄いリターンのひふみ投信にFXとの意外な関係
ひまわり証券は東日本大震災後に、そんなISグループの一員になったというわけです。
■由緒正しき本邦FX口座の源流、ここにあり
そんなひまわり証券の[ディールFX]はサービス終了となってしまったわけですが、同社では今も2つのFX口座が稼働中。
その1つが[レギュラー口座]です。
ひまわり証券[レギュラー口座]は裁量トレード用の店頭FX口座であり、ひまわり証券を代表する口座。1998年10月8日に日本で初めてFX取引を開始した口座の流れを受け継ぐ由緒ある口座です(当初の口座名は[マージンFX]というもので、また、当時と比べると、システムはかなり変遷していますが…)。
【参考記事】
●知ってましたか? 10月8日は「FXの日」。それは日本でFXが始まった日!
■使いやすい純国産の選択型シストレ口座
ひまわり証券のもう1つのFX口座は[エコトレFX]。こちらは2010年4月にスタートした自動売買(システムトレード、シストレ)の口座です。
ひまわり証券[エコトレFX]は純国産の選択型シストレ口座。
あらかじめ用意されたストラテジーから好きなものを選んで自動売買する選択型シストレはその後、イスラエルのトレーデンシー(Tradency)社が提供する「ミラートレーダー」を採用した口座が勢力を拡大していきましたが、そんな中、ひまわり証券[エコトレFX]は純国産ならではの見やすく、使いやすい取引画面でFXトレーダーに親しまれてきました。
【参考記事】
●ひまわり証券がFX15周年特設サイト公開。8790pips稼いだオモシロ売買ロジックとは?
【参考コンテンツ】
●システムトレード(シストレ)口座を徹底比較!:(1)選択型シストレ【ミラートレーダー】
●システムトレード(シストレ)口座を徹底比較!:(2)選択型シストレ【その他】
ひまわり証券[エコトレFX]にはさまざまなストラテジーがあらかじめ用意されているわけですが、その中にはループ・イフダンも含まれています。
これはひまわり証券と同じISグループのアイネット証券が提供している[ループイフダン]と基本的に同じものであり、マネースクウェア・ジャパン[M2JFX]が提供している人気のリピート系発注機能「トラリピ(トラップリピートイフダン)」と似たようなことができるものです。
【参考記事】
●トラリピと似ている? エコトレFXに利益2854pipsの「ループ・イフダン」登場!
●トラリピに似た「ループ・イフダン」がドル/円以外の通貨ペアでも使えるように!
なお、ザイFX!の「FX会社徹底比較!」では、FX口座のスペックをさまざまな角度から比較することができます。以下のボタンからは「FX会社徹底比較!」のトップページをはじめ、各コンテンツへ直行することができますので、ぜひ、みなさんのFX口座選びの参考にしてみてください。

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