楽天証券[TS口座](旧FXCMジャパン証券)は2016年9月でサービスを終了し、証拠金や建玉は楽天証券[楽天FX]に移管されたため、楽天証券[TS口座]の「FX会社詳細情報」は掲載を終了しました。
■元をたどれば、伝統あるFXCMジャパン[スタンダード口座]
楽天証券[TS口座]はその大元をたどれば、FXCMジャパン[スタンダード口座]に行き着きます。
FXCMジャパン[スタンダード口座]は「Trading station」という取引ツールを採用した口座であり、老舗FX会社・FXCMジャパンのもっとも伝統あるFX口座でした。[TS口座]の「TS」とはTrading stationの略です。

楽天証券[TS口座]の後継口座と言える楽天証券[楽天FX]は取引ツールとして「MARKETSPEED FX」が採用されている口座であり、「Trading station」は使えません。
■FXCMジャパン証券はなぜ楽天証券に買収されたか?
FXCMジャパンは元々、日本のGCIキャピタルが米国のFXCM Inc.と提携し、日本に設立したFX会社でしたが、2011年3月に米国FXCM Inc.に買収され、米国FXCMグループのFX会社となりました。
そして、FXCMジャパンはODL JAPANとの合併、フォーランドフォレックスの買収、FXCMジャパンからFXCMジャパン証券への社名変更といったことを経て規模を拡大していきました。
ところが、2015年1月に起こったスイスショックにより、米国FXCM Inc.が経営危機に。その影響で、2015年4月に楽天証券がFXCMジャパン証券を買収&子会社化、さらに2015年8月に楽天証券とFXCMジャパン証券は経営統合され、FXCMジャパン証券という会社は消滅しました。
この段階でFXCMジャパン[スタンダード口座]は楽天証券[スタンダード口座]となったわけですが、さらに2015年9月には[TS口座]と名称が変更され、楽天証券[TS口座]という名称になっていました。
■インターバンク直結型のNDD口座を使うならここ!
以上が元々はFXCMジャパン[スタンダード口座]だった口座が、楽天証券[TS口座]に至った経緯ですが、この楽天証券[TS口座]の大きな特徴はインターバンク直結型のNDD(ノー・ディーリング・デスク)口座であるということでした。
NDD口座はFX会社の恣意的な操作が入り込むことなく、インターバンク直結で取引できるということで、透明性の高い口座です。短時間で売買を繰り返すスキャルピングトレーダーや、大口のトレーダーによく使われています。
【参考記事】
●【徹底解剖】2014年大注目のNDD(1) NDDでマイナススプレッドが出る原理
●【徹底解剖】2014年大注目のNDD(2) NDDでスキャルパーが歓迎されるワケ
現在、日本国内のNDD口座には、セントラル短資FX[ウルトラFX]、デューカスコピー・ジャパン、サクソバンク証券[アクティブトレーダーコース]などがあり、インヴァスト証券[トライオートFX]も100Lot超の取引に限り、NDD方式が採用されています。
【参考記事】
●マイナススプレッドを体験できるかも!? NDD方式で取引できる口座を徹底比較!
NDD口座を使いたいという人は、上に挙げた口座を使ってみてはいかがでしょうか。
なお、楽天証券[TS口座]の後継口座と言える楽天証券[楽天FX]はスプレッドが原則固定型の通常のFX口座となっており、NDD口座ではありません。
また、ザイFX!の「FX会社徹底比較!」では、FX口座のスペックをさまざまな角度から比較することができます。以下のボタンからは「FX会社徹底比較!」のトップページをはじめ、各コンテンツへ直行することができますので、ぜひ、みなさんのFX口座選びの参考にしてみてください。

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