昨日のユーロドル買いは、根っこのポジションするには、本当は最高だった。自分ではかなり出遅れたロングメークだと思っていたが、結果的には欧州時間ではいちども1.4600を割り込むことはなくて、アゲインストになることもなかったのだ。それなのにとっとと利食ってしまい、とてももったいないことをした。やはり損切りは早く、利確は遅くであるべきだったが、あとの祭りだ。
ニューヨーク時間のスタートでは、企業決算がよかったことや、IBMの自社株買いの発表などで、米国株は大きく上昇していた。外部環境的にはドルショートにしておくべきではない状況なのだが、FOMCへの期待が過大で、米ドル金利は短期も長期も低下しているのがドル売り材料を与えていた。
早く起きてそこまでの為替レートのレンジをチェックしてみた。ユーロドルは1.4657まで高値を広げ、そのまま高値圏での終了となっている。ドルの金利低下も手伝っているのだろうか。すでに前日の高値を超えてきたこうなったら、もう一度買い向かっていこうと思った。1.4659だった。
東京オープン前の7時半くらいから、ドル売りが活発化してきた。ユーロドルは買い戻しのストップ注文もあったのだろうが、1.47台まで飛んだ。朝は出かけないといけなかったので、買い増しをしたいところなのだが、見ていられない。かといっ全部を利食ってしまうのも芸がないと思い、とりあえず相場が下がっても後悔しないように、半分だけ利食いすることにした。そして、ストップ注文のレベルをずっと上げて、1.4650に置いてある。
今夜はFOMCの結果が発表される。今回のFOMCが、とても注目されるのには理由がある。まずはバーナンキ議長が会見を行うことだ。そのため結果の公表は夜中の3時過ぎではなく、繰り上げられて1時半になった。国債の入札時間も早まっている。バーナンキが会見をするからというので、Q&Aで何か目新しいことが出てくるかというと、それは、たぶんありえないとは思う。
今までどおりに、声明文を口頭でしゃべるという形になるだけではないだろうか。しかし、そこからはもちろんサプライズは期待できない。市場の関心はどちらかというと、今後の姿勢である。6月末までQE2を続けるといっていたが、問題はその後なのである。それをどのように表現するのかにあるような感じだ。
金融緩和の継続がコンセンサスになっているので、インフレ動向に関するFRBの視点が注目される。特に委員の多くがインフレに懸念を抱き始めているので、そのことへの説得の方法がどのようになされるのか、とても注目される。今回のFOMCが終わったら、次回のFOMCは6月開催になる。よって6月に向けてのアクションテーキングは今回が最終となるわけで、そのためよりいっそうの重要性を帯びているのだ。
日本時間 19時40分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)