昨日の海外市場ではいろいろと材料があった。そもそも前日のバーナンキ議長が議会証言のなかで、景気刺激の用意があるとか、QE3もありうると言っていたので、それをマーケットがどのように消化するかも見ものとなった。
ドル円はアジア時間の終盤に介入もどきの騒ぎがあったせいか、その後の値動きはさっぱり。私も79円台でショートにしてみたりしたが、下がっても10ポイントくらい。要するに、ぜんぜん動かないのだ。もう嫌になってちょっとでもフェイバーなうちにと思ってポジションをクローズしたが、その後もずっと動かなかった。
ではユーロはどうだったかというと、アジア時間の早朝にユーロドルが1.42台の後半までやってしまった後遺症のためか、ひたすら重い展開だ。バーナンキが金融緩和を促進するのであれば、インフレ懸念で利上げを断行しているヨーロッパとは間逆である。
ユーロドルなんかは勢いユーロ買いのドル売りになってもよさそうなのに、まったくユーロドルは上がっていかない。ファンダメンタルズ的にはモロにユーロドルの買いでいいはずなのだが、上がっていかない値動きを見せつけられては、とてもこれも買ってはいけない。
欧州時間もしばらく経つと、JPモルガンの決算発表が出て、その結果を好感してドル高の流れになりつつあった。前日と同じようにバーナンキ議長の証言する時間が近づいてくるとマーケットはリスクテークの方向に動いて米国株は激しく上昇。ユーロ円をはじめとしたクロス円の上げで、ユーロドルやポンドドルは値を切り返してきた。
しかし基本的には、下院か上院かの違いなだけで、同じ事しかいわないのに何を期待しているというのだろうか。景気刺激策の具体案とか、QE3の実施日程など、より具体的なことでも発言することを期待してのことなのか。よくわからない。
結局のところ、バーナンキ議長は前日の発言後の市場の反応、特に株高に動いたことに対して、マーケットに意図するものと違うメッセージを伝えたと感じたように思う。金融緩和は現状ではやらないと明言し、市場の期待を裏切る形となった。
しばらくは高値追いをしていた米国株もニューヨーク時間のランチタイム以降は徐々に値を崩し、リスク回避へと向かっていった。ユーロドルをロングにしようかという自分のアイデアとは反対にいっていたので、私は早々に就寝した。
本日も今のところ、ユーロはやはり重たい。朝にはS&Pによる米国債のネガティブウオッチが報じられたが、それによるドル売りは一時的なものに留まり、市場の反応は限定的だった。
リスク回避で構えるべきなのだろうが、ユーロドルを売りこんでいくのは気が進まないので、ドル円を少し売って持っている。損切りは79.30で置いてあるが、昨日の急上昇のときの戻り高値である79.60あたりまで上げてもよいとも考えている。
今晩も経済指標よりも、米国株の動きに為替相場が引きずられる展開となろう。21時に発表されるシティ銀の決算発表もひとつの分岐点になるかもしれない。欧州の銀行に対するストレステストの結果も発表されるし、米国株のオープンまで様子を見てみて、株が弱そうであったらユーロドルも売りこんでいって見ようかな。
日本時間 18時50分
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2023年12月1日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報は各社の公式サイトなどで確認してください |
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