昨日の欧州序盤は、ユーロドルが1.36台の中盤で、ユーロ円は104円台に乗せたところで始まった。言うまでもなくドル円は動いていない。私はドイツの議会承認の前後を通じて、前日のフィンランドで承認された際の動きと同じようになるものと考えていた。
つまり承認の結果が出る直前まで、期待でリスクテークが進み、ユーロが買われ、株高も進むというもの。そして発表の後は材料出尽くしということで、ポジション調整からのユーロ売りと株安が始まるというものだ。
もちろんこれには前提がついており、ユーロドルなどが前日の高値である1.3690を越えてくるようであれば、別の相場だということで深入りしない。それでも技術的にはやることは同じで、1.3695に買い戻しのストップ注文をプレースしておきながらの、ユーロドルの売り場探しである。
いったんは1.3675あたりまで上がってきたが、昨日のロングのシコリもあるのか、すぐに1.36台の前半まで押し込まれた。ショートを作りたい私にとっては、これは売り損ないとなった。次の上がってくる局面では1.3650あたりででも売ってしまいたい。ドイツの議会で投票が始まったくらいから、再びユーロ買いが優勢となってきた。私は迷わずに1.3650でショートに。あとはもう相場まかせにするしかない。
ドイツ議会でEFSF拡充の法案が可決されるのは、まさしく予想通りだった。そのあとの反応はやはり積み上がったポジションの解消のほうに向かった。とりあえずユーロドルは1.36台に前半まで押し込まれて、そのまま固まっている。しかしその後のアメリカの経済指標が良かったことで、ユーロ円が上昇するのに合わせてユーロドルも戻ってきた。
なんだか状況としては、分が悪い感じもする。うーん。とっとと止めてしまおうかとちょっと考えたが、米国株のオープンまで待つことにした。ストップ注文は置いてあるのだし、グローベックスでの米国株の上げも一服している。
ユーロドルが1.3600を割り込んで1.35台に突入したのは、日付けが変わってからであった。私は翌日は朝早くから仕事を抱えていたので、早く寝たいために1.3590で利食いした。ビューは当たったと言えるかもしれないが、なんとなく自分本位なトレードをやってしまったという感じ。まあ、翌朝に出直せばよいのだ!
昨日のニューヨーク市場ではユーロドルは1.3555あたりまで突っ込んだようだ。しかし今日の朝はすでに1.35台の後半。さて売り直すかどうかだが、早朝のグローベックスでの米高株が下げ方向をトライしていたので、もちろん売り込むことにした。結局、昨日の買い戻したのと同じようなレベルでの売り直しとなった。
今晩は大きな政治的なイベントはない。そのため来週の動向に早くも関心が移っているようだ。来週は序盤にEUの財務相会談があり、ギリシャの追加支援が話し合われる見込みになっている。木曜日にはECBの会合もあり、金融緩和に向けてのスタンスが問題になりそうだ。そしてその週末にはアメリカの雇用統計があり、前回に就業者数ゼロを達成しただけに注目度は高い。
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