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田向宏行
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

緊急の独仏首脳会談は失望誘う、
突発事項に注意してやはりユーロ売り?

2011年10月20日(木)18:42公開 (2011年10月20日(木)18:42更新)
持田有紀子

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 欧州危機に関する問題が、複雑化してきている。その根っこは火曜日に打ち出された2兆ユーロという巨額な資金のありようについてだ。すでに4400億ユーロまでの基金設立までは、いろいろ紆余曲折はあったものの、各国の議会でなんとかパスするところまでこぎつけた。そこへもってきての2兆という数字は、あまりにもとてつもない。現実未に乏しいものである。

 どうやって工面するのか、何に備えようとしているのかを、はやく中味や詳細がわかりたくて仕方のない状態が続くマーケットである。一時はそれを好感して大きくリスクテークの方向に傾いたが、何を狙っているのか不鮮明な箇所も多く、徐々に期待は薄まってきて、不安の方が増大していくように見える。

 昨日の欧州市場の入り口では本日中に独仏会談もということで、危機対策が大いに前進するのではないかということで、欧州株は上昇、一方でユーロの買いも激しさを増した。ユーロドルは1.38台に乗せてはいただが、高値警戒感は残っているものの、1.38台のミドルアッパーを試そうとする動きが続いた。

 やはり昨日もマーケットのメインテーマは欧州の信用不安であって、米企業決算や経済指標には比較的に鈍感な反応しか示さなかった。私もユーロに注目しているくらいだから、世の中の多くの人が欧州発の要人発言、特にドイツからのコメントに注視しているのだろう。

 そうしているとドイツの財務省筋から「EFSFの規模は4400億ユーロまで」といった内容のコメントが出てきた。ユーロドルはすぐに50ポイントほど落ちたが、アメリカの住宅関連のデータが良かったので、多少のリスクテークに救われて元の高値追いの姿勢になった。

 私としては2兆ユーロの中味はどうせレバレッジを4倍ほど効かせた2兆だという理屈だと思っているので、とてもユーロの高いところを買っていくつもりはない。米国株も始まってからは高値追いしかしていない間は、無理にユーロのショート攻めする必要もない。

 しかし、朝見てみたらユーロはすとんと落ちているではないか!ニューヨーク時間の早いうちですでに1.37台に落ち込んでいたものが、ニューヨーククローズ前に独仏会談で方法について見解の一致を見ることができなかったと伝わったようで、EFSFのさらなる増強には困難をともなうことが想像されたようだ。これならば私もユーロを売ってみようと思い、アジア時間の早朝にレベルを気にせずにユーロドルを売り込んだ。

 ユーロドルショートの出来は1.3758だったので、とりあえず買い戻しのロスカットだけは1.3800に置いた。朝の9時以降に邦銀勢の短期スペックとおぼしきユーロ買いが入ったが、日本株がぜんぜん上がらないのでリスクの観点からは安心してもっていられた。欧州市場の序盤では1.36台を割れてきたので、一度ポジションはクローズした。また急にショートカバーで上に持っていかれるかもしれないからだ。

 今日も欧州の危機対策が市場の関心だ。特に2兆ユーロの話がだんだんと怪しくなって来たので、それに関する発言が為替相場および資本市場を支配しそうだ。なにぶんにも突破事項なので、何時に構えていればよいというものではない。とにかく頻度を高めに為替レートのチェックをして、水準に急激な変化がないかを確かめていくしかない。私としてはまた売り体制で見ている。


日本時間 18時10分
 


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