昨日の欧州時間は、ドル円は76円台の後半で、ユーロドルは1.27台の後半で始まった。ドル円のほうはどうせ動かないだろうと思ってしまっているので、完全に興味の対象外なのだが、問題はユーロドルである。今年の第1週に1.26台まで突っ込んで、100ポイントだけであるが、戻ってきている。
安値圏に張りついたままといえばそれまでなのだが、ただ外部環境のひとつである株価が堅調な展開になってきているので、それにつれてのユーロの買い戻しなのかもしれない。昨日の海外市場ではユーロドルの戻りの位置に注目が集まった。1.28台に乗せてきても、そのまま利食いのオファーをこなしながら上伸していけるのか。
日足のチャートを見ると、どこからが下げトレンドの出発点に取るかで、現在の上値レジスタンスの位置が変わってくるのだが、どんなに近いものでも1.29台までは何も抵抗らしいものはなさそうだ。教科書的に言えば、1.28台の後半まで待ってから逆張りでショートを作るということになろうが、そこまで待てるものかどうか。
私はそもそもユーロベアなので、どこかでユーロを売りたいと思いながら見ている。ユーロを売るのであれば、ユーロ円でもユーロポンドでもよいとさえ思っている。しかし昨今の急落で、いずれも日足ベースでのレジスタンスは極めて遠い。逆に言うと、そのようなレジスタンスまで戻るようなときは何か別の特別な要因でユーロ買いが進まないといけないほどだ。
仕方もなしにユーロドルの戻りだけをウオッチする。昨日は極めて材料の乏しい日であったが、自律反発でユーロドルは1.28台に乗せることは出来た。しかしながらその後の値保ちがまったく悪い。私が寝入るまでには3回ほど1.28台乗せをトライしたが、すぐに押し込まれてしまった。米国株が高いので、まあ夜中に上がることも上がるかもしれない。そう思って私はオーバーナイトのリーブオーダーで@1.2870で売り注文を、@1.2905で買い戻しのストップ注文だけ出しておいた。
結果としては、株高の割にはクロス円の買いも積極的に入らずで、しかるにユーロドルも上がりきらなかった。朝は1.2770あたりで推移しており、なんとなくユーロ相場の頭の重さを再確認させられた感じだ。アジア時間では昨日買ったユーロの調整なのか、ユーロが安値攻めして1.26台を目指すような動きもみられた。私も待っていないで安いところを喜んで売り込んでいかなければならなくなりそう。
今晩は19時過ぎにドイツ国債の入札が済んだのち、21時には独伊会談が予定されている。一昨日の独仏会談と同じように何も目新しいものは出てきそうにもない。具体性が欠いているということで、記者会見が始まるであろう22時過ぎからはユーロ売りが加速するかもしれない。
ユーロドルが1.26台で迎えるようならば、新安値でストップ的に売っていってショートにするしかなさそうだ。我慢できずに中途半端に1.2688とかで売ることのないようにしたいものだ(笑)。
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