昨日の欧州時間では、私の気にしていた先週金曜日の戻り高値である1.2878を上抜けしてきた。それまではテクニカル分析に即した動きに基づいて、なかなか抜け切ることができなかったのだが、欧州序盤で早くもブレークした。この日に話題となっていたのはポルトガルの長期債であった。10年ものの利回りが14.5%を越えてきたので、再び欧州の信用不安が再燃かと危惧されてのことだった。
しかしテクニカルポイントをブレークした後は、さすがに今度はユーロの買い圧力が強まるとことなった。途中で何度かひよりそうにもなるが、ロンドン勢はおおむねユーロ買いでポジショニングを進めてくるようで、逆にディップもそれほど深くもなかった。1.29台に乗せて来たユーロドルだったが、その過程でもユーロクロスはとても堅調であり、とてもユーロ売りで向かって行く局面ではない。
外部環境だけを取り出してみても、グローベックスでの米国株は今年の最高値に張り付いており、いつでも上値追いの出来る態勢に入っていた。リスクテークの面からもマーケットのリスク許容度はかなり増してきているようだった。
私はユーロ円かユーロポンドを買ってみようかと思った。ユーロ円は99円台に乗せてきており、ユーロポンドは0.8350台に乗せてきた。今年の最安値から、それぞれ200ポイント、100ポイント戻した計算にもなる。上昇局面のトレンドフォローという形になるのだが、中期的にはまだ下げトレンドの途中であることは間違いないので、長めのチャートを見てターゲットだけは確認しておく。
日足で見ると、ユーロポンドはまだ0.8380くらいに抵抗線が位置しているようにも見えるが、ユーロ円はすでにアップワードにブレークしているようだ。こうなったらユーロ円を買ってみるにしくはない。ユーロ円をさっそく99.07で買ってみた。
自分が買うと上がらなくなる(涙)。欧州時間になってからも50ポイント以上も上がって来ているのに、自分がユーロ円をロングにしてからは99.25くらいまでがやっとだ。99円ちょうどを割り込んでこないからいいようなものの、上がる勢いがないというのはなんともつらいものだ。そもそも勢いに乗じて作ったポジションなのだから。
アメリカの金融機関の決算発表が終わっても、いろいろな経済指標の発表があっても、ユーロ円は実に小動きだった。10ポイントくらいしか動かない。私もストップだけ置いて寝ることにした。99円を割り込むとまた下に行きそうなので、98.95で置いておいた。
しかし日付けが変わったころにドル円が上がり出したので、ようやくユーロ円も動意づいてきた。私はやっと利食得ると思って99.45で速攻でやめたが、その後は100円台まで回復している。
本日も朝から日本株が上昇しており、リスクテークの様相を呈している。しかし為替相場のほうは小動きで、ユーロドルも1.30の大台を目前にして上げ渋っている。また欧州勢の動向をみてからということになりそうだが、今日はマーケットのイベントも一服し、材料が昨日に比べて少ない。
ただG20がIMFの融資枠拡大の話をすることになっているので、そちらからの要人発言も見逃せないところ。特に規模拡大は相対的にアメリカの地位を低下させることにもつながるので、今の案のままではアメリカ議会での動意が得られそうにもない。リスクテークによって株価もユーロもトップの位置にあるので、ふるい落とされないように要注意だ。
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