昨日の海外市場もユーロは高いところで始まった。特に前日にユーロポンドがドロっとステージアップしていたので、その方面からもユーロのショートカバーはきつくなりそうなことを予感させる一日ではあった。ユーロドルは1.32台の後半で静かにBOEやECBの金利会合を待っている感じだった。
いつもの19時前のユーロ買いは、ちょっと待ち切れずに失速気味。ユーロドルは下がってもバイ・オン・ディップのビッドがたくさん下に並んでいそうではある。私も押し目買いの姿勢で臨んでいた。
イギリスもECBも政策金利に変更はなかった。これはまったく事前のコンセンサス通り。問題は3月利下げが見込まれているECBだが、ドラギ総裁がどこまで踏み込んだ発言をするかである。それを見越してか、ユーロは重い足取りとなっている。3月利下げの根拠となっているのは、今回のギリシャ第2次支援の次にくる3月20日の大量償還にともなう3月危機に備えてのこと。
ドラギ総裁の会見の内容がそれを過剰に意識しているようだと、どうしてもユーロの下げ圧力につながる。しかし1.32台を割り込んでくるほどのユーロ安でもないので、私としても積極的にユーロを売り込んでいくわけにもいかない。まあ、実際に内容がわかってからでも遅くはないかな。
しかし実際のドラギ総裁の会見内容は、景気に対してかなり楽観的なものとなった。2012年は回復の年だとし、昨年のような大幅な下振れリスクはないとした。これではユーロの金利先安観は吹っ飛んでしまう。確かにユーロは急反発に向かい、ユーロドルは1.33台に乗せ、ユーロ円も103円をトライ。
ユーロドルの次の押し目は絶対に買おうと思っていた。なんとか1.3282まで待ってみて買った。しかしこれはすぐに押し込まれてしまい、あっさりりと.3264ですぐにロスカットさせられたぁ。この局面ではすこし1.32台の後半でチョッピーな動きが続いたが、ニューヨーク市場に移る頃にはユーロ高の方向で落ち着いてきた。
一度ユーロロングで失敗しているだけに、なかなか高いところを買って行く勇気がない。グローベックスでは米国株が今年の最高値をつけた後、ダラダラと調整売りの傾向を辿っているのも私のユーロ買いの意欲を減退させた。またドラギ総裁は暗に日本の単独介入の批判もしていた。
ニューヨーク時間ではユーロは小動きに徹したが、ドル円の方が切り上がった。77.70の近くまで噴き上がって、ユーロ円も103台に到達した。ギリシャ問題に関する協議がなんとかまとまりそうだという安心感がリスクテーク、すなわち円売りの方向に働きだしたのだろう。
本日はアジア時間ではどことなくリスク回避の方向で進んでいる。ギリシャ問題もこれ以上のことは出て来ないだろうし、このまま期限の15日を迎えるだけだろう。一種の材料出尽くしというところか。グローベックスでは午前中から米国株が大きく安い。日本株もそれに合わせて徐々に頭が重くなってきている。
私も今日はユーロ売りに励んでみようと思い、アジア時間に1.3274で売ってみた。ロスカットは1.3300。これがダンになるようならば、もう一度、マーケットは上攻めをするだけだ。ユーロをショートに構えたものの、下値は限られていると考えているので、とりあえずは1.3230でも見た段階で利食いに励んだ。
そして先ほどの欧州タイムでユーロドルは1.28台まで戻ってきた。もう一度ロスカットを同じ位置においてショートにしてみた。今週ずっと続いていたリスクテークも週末を控えて一服すかもしれないので、また2匹目のドジョウのチャンスもあるかも(笑)。
日本時間 18時40分
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