昨日の欧州序盤では、ドル円は93.50より下で始まった。ドル円は下値攻めの途中である。まず目標となるのは92円台に突入するのかどうかだが、昨日はアメリカの休み明けであったり、イベントが少ないということもあって、材料が欠けるところがあった。そのためもあるのか、ドイツの景況感のデータが最後までマーケットをリードした。
ドイツのZEW指数が予想を大幅に上回る結果となり、ここ2、3日で続落の過程にあった欧州株が急反発。これで市場は景気にたいして楽観的な見方が大勢を占めることとなって、リスクテークが進んだ。ドル円は93.35あたりまで安値をひろげていたが、これも反発。ユーロ円も124円台をさまよっていたものが、125円台にまでジャンプアップだ。
その後はユーロ買いが思ったほど集まらなかったようで、ユーロドルは下落。ユーロ円がキャップされた格好となって、ドル円も頭を押さえられてしまった。このまま休み明けのニューヨーク勢が参入してくる時間帯まではドル円も93.50を中心にした動きに徹するのだろうと思っていると、本当にそうなった。
あとは米国株の上昇具合を確認してからの、為替取引とならざるをえない。グローベックスセッションでは米国株は欧州株高にツラれて今年の最高値で張り付いている。やはり米国株はオープンしてから、さらに上昇してスタートした。もう今年の高値をも更新してきている。
欧州株の上昇幅も拡大してきており、ユーロも買い戻しが急がれるものか、ユーロドルは1.33台の後半まで上がってきた。激しく上下動を繰り返しているようにも見えるが、値幅は実に小さい。ドル円もユーロドルも20ポイントも動かない。私は早朝につけたドル円の高値である93.95のちょっと手前である93.90で売り注文を置いて、同時にそのロスカット注文を94.00で置いて寝た。売れればラッキーだし、持っていかれても10ポイントだ。
結局のところドル円は売れずじまい。ニューヨーク時間にもドル円は安値攻めをしていたようで、安値は93.30まで更新されている。しかし今日の朝のセッションでは邦銀の短期筋らしきプレーヤ-の買い上がりもあって、ドル円は急上昇。それでも高値は93.80あたりまで。
一方でこうした円売りが活発化した局面で日本株も上昇。日経先物は11510円まで高値をつけたが、これは今年になって3度目のレベルである。あまりにもきれいなトリプルトップだ。もう上がないとみると、急激に日本株の利食い売りを誘って、その後は反落した。そうしたリスクはずしのためか、ドル円も高値追いは完全に影をひそめてしまった。
今晩は住宅着工件数の指標が注目される。最近はアメリカの住宅環境も改善を示してきているとされているので、それを確認しにいくためにも重要になってくるであろう。そして今年の最高値圏に位置している米国株の動向を決定しそうだ。
このデータに従って、私もドル円のポジションを作って攻めたいと思っている。いたって素直に、良ければロングで、悪ければショートにするのだ。それも米国株が始まって、そのデータの通りに株価が動かなければ、その時点でポジションクローズである。
日本時間 16時30分
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