昨日のアジア時間でもドル円は小動きだった。94円台の後半で高値張り付きの状態。日本株も下がらなかったので、ややリスク許容度も増大し、ドル円の下値不安は少しだけ薄らいできた。欧州勢が参入すると、ドル円は95円台に乗せてきた。特にドル買いになっているわけでもなく、ユーロドルは1.33台で高いままだ。ドラギ総裁が「非伝統的な手段でも必要ならばやる」と発言したことで、ユーロ買いを集めていた。
私としてはドル円の95円台の前半というのは実に興味がわかないレベルだ。ドル円は前日の高値である95.21を越えてきたが、どうも参加する気になれない。そこで久しぶりにユーロドルでもやってみようと思った。ZEWの景況指数も良かったことだし、ユーロでも買ってみようかな。
でも同じユーロを買うのであれば、ドル円も上がっていることだし、ユーロ円にすることに。ユーロ円は昼間の安値圏からすでに1円以上も上がってきており、127円台の中盤だ。まあ最近は何度も下攻めをしていたので、すぐにでも買い戻したいショートもたまっていることだろう。そこでちょっと高いと感じたが、ユーロ円を127.46で買っていった。
もちろんユーロドルかドル円が下落に向かったら即座にやめるつもり。ユーロ円だからドル円よりもストップ幅を1.5倍くらいに取りたいところだが、株価も落ち着いている状況なのでクロス円のポジションは得策ではないかもしれない。だからとりあえず20ポイントのアゲインストでカットすることにした。
ユーロ円は上がるには上がったのだが、128円台につききれず。ちょっと前までならば1円くらいは簡単に上がったものなのに。すぐに垂れてきて私のコスト近辺まで押し込まれてしまった。このまま損切りになるのかなと思っていたら、運よくまた上がってきたので、127.74でやめることにした。実につまらないトレードをしたものだ…。やはりドル円で勝負せねば~。
今夜はFOMCである。すでにアジア時間では様子見にはいったような感じでもある。それだけアメリカの金融政策に関する注目度は高い。今回は金融政策に変更はないだろうが、緩和縮小の時期や規模についての指摘があるのかどうかが重要視されている。しかし一口に緩和の縮小といっても、マーケットの反応は読みづらい。
教科書的に考えれば金融の引き締めにつながることをやるのだから、為替相場ではドル買い要因となるはず。ドル円も当然、上がるだろう。一方で市場の資金を絞るのだから、これは株や債券といった資本市場にとっては悪材料そのものであるという捉え方もできる。これが強調されると株価は先月のように急落を余儀なくされ、マーケット全体がリスクオフとなる。こうなるとリスク回避の姿勢が強まることになるので、円が買い戻されドル円は下落する。
どちらに傾くかわからないところだが、現状の米国市場を見ると、とりあえずここ2日間は株高となっている。あまり株式市場にダメージがあることは想定していないようだ。つまり緩和は変更なく継続されるだろうということ。だからといって過信するのは禁物で、やはり夜中の3時以降のFOMC声明文とバーナンキ議長の会見に注目しなければならない。そしてどちらにでも構えられるように態勢を整えておくことが肝要だろう。
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