昨日は月末。アジア時間ではドル円は98円ちょうどをはさんでの一進一退であった。欧州序盤では97円台の後半。先週の後半から何度もサポートされている97.65あたりを下抜けできるかどうかに関心が集まった。ドイツの小売の数字が予想よりも悪くて、欧州家の雇用情勢も最悪のまま。マーケットは全体的にリスク回避のほうに動き始めたので、ドル円も安値攻めを強いられた。
ドル円は97.60あたりまで下がってくると、これはいくのかなと思わせた。私も売ろうと思って身構えたが、なかなか下がらない。安値圏での張り付きが数時間続いた。こうなるとアメリカの経済指標待ちということになる。このレベルですでに安いものをわざわざ売り込んでいくよりも、指標が悪いのを見てから売ろういう状態になった。
ドル円は安いところで長くとどまっていたので、短期的にはショートポジションも溜まっていたのだろう。ADPの雇用指数が良かったのを確認すると、ドル円は急激なショートカバーに見舞われた。98円台に戻してきて、今度はGDPを待つ。98円台まで戻って来ているので、勢いはついている。だからここで売るのは危険である。
GDPではもっと大きな反応を示した。予想では+1.0%前後だったものが、結果はプラス1.7%。ADPではあまり動かなかった株価も、上昇局面に入った。ドル円も98.50を越えてきたが、下サイドと同じく、このあたりが先週からのレジスタンスを形成している。売りたいひとにとっては絶好の売り場となる。そのためかドル円も失速。再び98円台の前半へ。これだけ確認すると、後は98円台の中盤では売ってみたくなるものだ。
シカゴの景況指数が出る前に、ドル円がまた上がってきた。売るタイミングをはかっていたのだが、結果が出て悪かったら98.55をストップロスにして売ろうと考えた。結果はやや予想を下回ったが、悪い材料にはあまり反応しなかった。私は98.22で売ってみたものの、下げも限定的で98円台を割り込むこともない。
次第に株価の上昇もきつくなってきて、歴史的な高値ゾーンまであとわずかの位置まで来た。だからいったんはドル円ショートをクローズせざるをえないと判断。ほとんど同値で買い戻した。3時間ほど仮眠してからFOMCに備えることにした。
さて、FOMCだ。金融政策が変わるなどとは誰も思っていない今回だが、注目は緩和縮小への地ならしがあるのかないのか。縮小への方向が示されればドル買いが強くなるだろうし、緩和継続が強調されればドル安へと向かう。文言はほとんど変わらなかったが、インフレ率が低い状態であることへの懸念が示された。つまり金融を引き締める方向には動きにくいということ。
為替相場では最初はドル買いで反応したが、緩和継続への期待が強まったということでドル安の流れに変わった。ドル円は98.40あたりまで上がっていたものが97円台に沈んだ。私も98円割れで追いかけて売ってみたりした。それでも下はしっかりとサポートされている。結局、今週はずっと同じレンジで行ったり来たりをしているだけで、私としても同じところで売ったり買ったりしているだけ。まあ、当面はドル円のレンジ相場が97.50から98.50をコアとして続くのだろう。
今晩はECB(欧州中銀)とBOE(英中銀)の金利会合があるが、サマーバカンス中ということもあり、何も目新しいことは出て来ないだろうということで注目度も薄い。東京時間では97.70あたりから98.30まで上がってくるなど、昨夜のFOMC以降の反対の動きをやっている。日本株も戻しているからリスクテークの方向にポジションを傾けやすいからだというのが最大の理由だろうが、一方の米国株の動きには要注意である。
昨日は良い経済指標と緩和継続という好材料に恵まれて米国株は歴史的な高値をトライしたのに、ニューヨーククローズの直前いでは大きな売りものに出会ってしまった。S&P先物などはあと一歩のところで最高値を更新するということころまで上がってきたのに、届かないとなると一斉に大きな売りものを呼び込む結果となって、米国株は前日比でマイナス転に。
そもそもこうしてずっと高値圏にいること自体が警戒感を増長しており、それが急激なリスク回避を喚起する要因にもなっている。その局面をとらえてドル円やユーロ円をショートに振っていきたいものである。
日本時間 15時30分
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