昨日の欧州序盤では、ドル円は102円台の中盤で、そしてユーロドルは1.3800割れをトライしているところであった。注目のドイツPMIが出て、景況感を確認。製造業もサービス業もともに良かったので、ユーロがゆっくりと上昇。私も少しユーロロングで参戦してみたが、あまりにもスピードが遅いので、5ポイントしか取れない。
何度も繰り返したが、トレンドフォローが成立するくらいに上がり続けないのだ。ユーロドルが堅調な間は、同じくドル売られるという形で、ドル円も下げた。しかし102円台を割り込むことはない。102.25とかいうレートを見ると、それだけでなんだかだいぶ安くなったなあと思えてきて、いかに為替相場が動かなくなったかを強く感じさせる。
ニューヨーク時間での材料としては、企業決算というミクロ指標はだいたい良いものが並んで、住宅関連の経済指標は悪かった。どちらにも動きが取れずで、米国株は狭いレンジ内にスタック。
ドル円もユーロドルも10ポイントほどしか動かなくなった。ひとつにはニューヨーククローズの後に、ハイテク大手の決算発表を控えているからであり、どうせポジションを持つならば、それを見てからということなのだろう。私も早めに寝て、そして早朝のセッションにかける。
そして出てきた企業発表。アップルもフェイスブックも、アナリスト予想を上回った。グローベックスでの時間外取引では、米国株も上昇してきた。私もせっかく早起きしたのだから、何かせねば。ドル円を102.51で買っていったが、102.55あたりまでしか上がらなかった。
すぐに自分のコストを下回ってきたので、速攻でロスカットをした。確かにニューヨークオープンのときに比べると、ドル高方向には進んでいるのだが、いかにも狭いレンジ内に留まっている。
その決算発表の横で、ニュージーランドが利上げを行った。ちょっと隣のオ―ストラリアが依然として緩和傾向なのに比べると、ちょっと違和感がないでもない。声明を見ると、ややインフレを懸念しているようである。この時期に利上げしたのは、別の思惑も呼びそうだ。
つまり世界の中心である米ドルも利上げしやすくなるのではないか、ということ。これは時間をかけてしか判明しないが、世界的な利上げのシーズンが始まったことを示すことになるかもしれない。
今晩の注目も、米企業決算である。ニューヨークオープン前にはキャタピラーやUPS、クローズ後にはアマゾン、マイクロソフトが出る。今回の決算シーズンの終盤でもある。米国株は昨日の上げで、歴史的な最高値に急接近しているので、このレベルの高さを正当化できるかどうか。今後のリスクのありようを見ていくためにも、要ウオッチである。
日本時間 15時20分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)