昨日の欧州序盤では、ドル円は102円ちょうどくらい。すでに前日の海外市場で101円台は見ているので、あまりフレッシュ感はない。むしろまた戻ってきたのか、と思われるほどで、相場に方向感が出てきたとはいえない。為替相場にドルの全面安の傾向は鮮明になってきているのだが、なにしろ値幅が少ない。
しかしユーロドルは1.39台に乗せてきた。前日には20ポイントしか動かなかったのだから、余計に大きく動いたように見える。ユーロが単体で上がったというよりも、ポンドドルが強かったためだろう。イギリスのサービス業の景況感が良かったことで、ポンド買いがいっせいに入り、それが欧州通貨高を呼び込んだのだ。
ポンドドルはいよいよ1.70台乗せを視野に入れての上昇波動が強まった感が強い。私もここでユーロドルを買ってみた。1.3918であった。1.3900で売りのストップ注文を出しておいた。ポンドを見ながらのユーロドルのロングである。ポンドが反転しはじめたら、問答無用でユーロも売るつもり。そう思って画面に張り付きで見ていたが、ポンドドルはほとんど押し目を作らなかった。
ピョンと跳ね上がることもなかったが、実に堅調な動きとなった。そのまま1.66台の後半まで上昇。ユーロドルもツラレ高して、1.3950まで上がりはしていたのだが、途中からはツラレなくなった。
ニューヨークオープンとともに米国株が下げて始まり、リスクオフの姿勢からユーロ円を始め、クロス円も下げ始めたからだ。私もここまでかなと思って、1.3941でやめてしまったが、ドル安の流れは変わっていない。
ドル円は前日の安値である101.87も下回ってきて、ドル安がますます明瞭に。しかしニューヨーク時間では最近は為替相場がほとんど動かなくなっているので、夜中には相場につき合うことがめっきりと少なくなった。昨日もニューヨーク時間ではドル円もユーロドルも20ポイントも動かなかった。
今晩はイエレン議長のスピーチが予定されているが、あまり注目を集めていない。より重要なのは、足元で続いているドル安のトレンドがどこまで継続するのかである。ユーロドルも今年の高値である1.3966までは近い。
ポンドドルは今晩にでも1.70台に乗せてくるかもしれない。そうなるとドル円も一気に100円台にまで急落する恐れがないでもない。とにかく流れが変わるまではドルショートで臨みたい。
日本時間 16時20分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)