昨日の欧州序盤では、ドル円は102.55で、ユーロドルは1.3410あたりだった。その前日に米国株が切り返しモードに入りつつあったので、私としてはドル円をロングにしておきたいな、という思いが強かった。そこで102.61でやっとロングにすることができたのだが、その後は為替相場が全体的にドル高に傾いてきて、ユーロドルも安い。ドル円も102.70を越えてきた。アメリカの材料は23時までは出てこないので、しばらく小休止だ。
自分のコストのちょっと下ということで、102.55で売りのストップ注文だけを出して外出していたのだが、帰宅した段階では102.80アッパーにいた。これは携帯電話などで自分でも調べてわかっていたことだが、経済指標が良かったのだ。問題はここから上のゾーンである。
ユーロドルがもっと勢いよく下向き、つまりドル高方向に走ってくれるならば別だが、走らないならばドル円固有のテクーニカルポイントがものを言ってくる。103円台は何度も止められている。そして先週につけた103.07は目下のところの目安。そして今年のレンジのちょうど半値でもある。
私も米国株の動向を気にしながら、103.05で利食い売りの注文を出してみはしたものの、ドル円は102.90近辺をチョロっと触っただけで下げモードに入った。同時進行的に米国株も下がり始めたのだ。私もこれはまずいと思って、すぐにポジションをクローズした。後からニュースを見ると、プーチン大統領の報復措置のことなどが論じられていたが、果たしてこのタイミングと期を一にしたものかどうか、定かではない。まあ、下がってきたものは売るしかないというのが実情だ。
夜中に「ロシア軍がウクライナ国境に大移動」などという報道も出て、大きくリスク回避は進んだようだ。米国株は大幅安を演じたが、ドル円も102円台のミドルまで押し戻された。ユーロドルが今年の安値を更新したが、ほんの数ポイントだけである。それでもユーロドルの戻りは鈍い。安値圏で張り付いたままで来ている。
今晩は注目イベントが少ない。当然のこと、昨日起こったウクライナ情勢の悪化の先行きを見る状態が続くことになる。何が出てくるかわからないので、一概に作戦に予断を持つことはよくないが、何か出てきてマーケットが大きく反応するとしたら、やはりリスクオフの話の方だろう。昨日とは打って変わって、ドル円をショートにして見たいと感じている。
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