昨日はドル円が107円をキープしての欧州スタートだった。アジア時間に106円台に突っ込んだので、ちょっと流れが変わったかという見方も出てきていたところだ。なにしろ先週の金曜日に付けた今年の最高値である107.39を、月曜場は越えられなかった。
それがただの一服だったということで再び上昇基調に戻るのか、それとも上サイドに壁を作ってしまったのか。それを見極めようとしているプレーヤーにとっては、107円割れというのはいかにもベアムードを盛り上げるものであったからだ。
そうした中、ドル円は下がり始めて107円割れを攻めようとして欧州序盤を迎えた。ドイツの景況指数であるZEWが出た。これが予想よりも良かったので、ユーロ買いに弾みがついた。ユーロドルの腰の強い動きで、ドル円も重さを加える。私も106円台に入ったところでドル円をロングにしたいと思っていたので、早く割れないかなぁと期待していた。
しかしドル円はあまり下がらず。あとから考えると、ここが唯一のドル円の拾い場であった。そのままドル円は変えないままに、107.20あたりまで戻して、動かなくなった。欧州時間では株安が進んだ。スコットランドの投票も控えているし、アメリカのFOMCもある。なんとなく不安ということでリスク回避に向かっているのだろう。
欧州時間ではリスクに対して敏感なクロス円が、確かに重かった。このままでFOMCの結果が出るまでは動かないだろうと思って早めに昨晩は寝てしまったが、夜中にPBOCがアクションを起こした。中国の中央銀行である。
国内の銀行に向けて流動性を供給するというのだ。つまるところイージングである。だれもが様子見姿勢に入っていたことも手伝って、マーケットは過度に反応したようだ。それまでの米国株の下げは完全に埋まり、さらに反発の度合いを増してくる。
米国株は歴史的な最高値にもタッチしたようだ。為替相場ではリスクテークでユーロ円が買われ、そうした中でもドル円だけは動かなかった。若干は上がってみても、今のところ、107.39がレジスタンスとして立ちはだかっているようだ。
さて今晩はFOMCの結果発表だ。世の中で騒がれているほど、利上げ時期の早まりそうな文言の修正はないだろう。文言の変更がなくても、次回への期待が高まるだけで事態は同じ。やはり当面は緩やかな長期金利の上昇とドル高が続くのではないだろうか。
テクニカル的にもドル円の107.40タッチからは順張りでドル円をロングにしたいところだ。そうでなければドル円の反落もやむなしと言ったところか。107.30で売ってみて、107.40テイクンでド転ロングで行くのが有効だろう。今夜は格別に早く寝て、2時半くらいからPCの画面の前で用意していたい。
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