昨日の欧州序盤では、ドル円は107円台の前半でスタートした。107.30くらいまではドル円の戻り売りスタンスで臨んでいる。しかしこれはあっさりと破られてしまった。107.28で売ったまではよかったが、これは一回もフェイバーにならずに107.39でロスカットさせられてしまった。前日の高値を超えてきたレベルである。まったく戦うこともできずに、無駄なお金を消費してしまった~(涙)。
その間、ユーロドルは1.2614まで安値攻め、つまりドル高で進んでいた。しかしドイツの景況指数が良かったので、ユーロは反発。これまで心配されてきた欧州経済の低迷を払しょくするような明るい話題であった。その後は欧州株も含めてリスクテークの勢いが増す。昼間に出た中国の景況感が良かったのも、マーケット全体を明るくしている。
さて態勢を立て直して、もう一度、相場に向かう。米企業決算ももう終わりに近づいているが、今回の決算発表は完全にマクロ要因に持っていかれたようだ。地域紛争に加え、香港やエボラが問題になっている。企業利益どころではない。ニューヨーク勢が参入するころには、ドル円は107.70あたりまで上がってきた。
そして米国株もいよいよラリーの度合いを強めてくる。私も遅ればせながらと、ドル円を107.77で買っていった。先ほどやられた10ポイント余りを取り返したい。ここまで上がってくるまでの40ポイントを見逃してしまっている。私が買ったからといって、急に下げ始めないで!と言いたくなる。
でも、お願いごとをしている場合ではない。とりあえずストップ注文を8ポイントアゲインストのところに置いておいて、あとは見るのみだ。そうすると経済指標が予想よりも悪かったにも関わらず、ドルの全面高の運びとなった。自分がドル円のロングのときにユーロドルが下がってくるのは気持ちがいい。しかも株価の上昇局面であることを確認できたので、それはユーロ円音下げにもつながることだ。
少なくともドル円の下がる理由には乏しい展開となっている。ドル円は107.90あたりまで来た。自分のフトコロ具合でマーケットを測ってはいけないのだが、やはり先ほどの損失を挽回するほうが優先してしまう。私が107.91でロングを手放したら、速攻で108円台に乗せてきた。予想はしていたが、残念。
ニューヨーク時間はそのままリスクテークで勢いづきそうな感じだった。朝からまたドル円でも買っていくかと思って就寝したのだが、ニューヨーク市場の終盤でニューヨークでもエボラ感染者が出たという報道が流れ、それで株価は足どめに会う。ドル円やユーロ円の伸びも止まった。それが今日のアジア時間でニューヨークタイムズの記事で蒸し返されて、再びリスクオフに。ドル円は107円台に押し込まれたが、押しは浅かった。
ちょっとエボラ熱が気になるところだ。話の中心がアメリカだから問題も大きい。ちょっとリスクテークの方向でポジションを傾けるのは注意が必要だろう。私もあまりドル円やユーロ円をロングにしたくはない感じ。
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