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田向宏行
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ドル全面高でユーロドルも1.24台割れ、
大注目の雇用統計はリスクオフに注意か

2014年11月07日(金)16:31公開 (2014年11月07日(金)16:31更新)
持田有紀子

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 昨日はアジア時間にドル円が115円台に乗せてきて、115.51まで高値をつけた。しかしその直後から急反落に。前日の安値をも下回ってきて、114円台の前半まで差し込んだ。それだけ上値追いをしていたのは短期のスペック勢がメインだったということの現れでもありそう。確かに急速に上がってきた相場の端っこを買っていけるのは、私も含めたすぐにでも損切れるような人々だけなのかもしれない(笑)。

 さて欧州序盤ではドル円は114円台の中盤までなんとか値を戻してきており、ユーロドルは1.25台の前半。これで注目のECB会合を待っている。会合の結果は何も変更がないのはわかっているが、問題はその後のドラギ総裁の会見である。内部との意見対立がウワサされている中、どのように現状を説明するものなのか。そのあたりが明確になるかどうかも注目材料だった。BOE(英中銀)もECB(欧州中銀)も政策金利に変更はなし。全くの予想通りで22時半からのドラギ会見待ちとなった。

 その会見が始まる22時半。マーケットは急激に動き出した。ユーロドルが下がってきたのだ。いや、同時にドル円も114.80あたりまで急上昇したのだから、ドル高なのかもしれない。失業保険でこんなに動くとも思えないので、やはりドラギ総裁の口から追加緩和についての何かが語られたのかもしれない。調べている余裕はないので、素直にユーロドルを売っていく。ユーロドルが1.2470をも下回ってきていたので、もう成り行きで売っていく。レートは選んでいられない。

 ユーロドルのレートを見ていたのだが、取引ボードのほうはポンドドルになっていたようだ。それまでポンドを見ていたからだろう。おかげで間違ってポンドドルを売ってしまった(汗)。成り行きだったのも値段を調べなかった一因だ。ともかくもケアレスミスだ。ユーロドルが落ちているのだから、いうまでもなくポンドドルも同時に落ちるもの。

 しかしユーロドルが横で30ポイントも落ちているのに、ポンドドルは10ポイントしか落ちない。仕方なくすぐに買い戻してユーロドルを売りなおした。ユーロドルはすでに1.2433だった。お金は残ったが、なんとも損した感じだ。ミスしたというのも悔しい。

 確かに自分の売りこんだユーロドルのレートは今年の最安値よりも下回っているのだが、いかにも安い。一回目のユーロドルの差し込みでは1.24台を割り込まず。すぐにショートカバーの態勢に入った。サイコロジカルなところで止まったのかと意識して、私も速攻で買い戻した。しかし1.2417で買い戻すのがせいぜい。値段の動きも速い。

 ドル高ということでドル円もなんと105円台までつけているようだ。ユーロドルはもう一度安値攻めをして1.23台に突入したがすぐに押し返された。ユーロドルが安値圏でばたばたしたのは15分くらいだった。戻しも大きくはないが、安値アタックの緊張感から解放されたレベルでニューヨークオープンとなった。

 ドラギ総裁はやはり内部での意見対立はないということを強調したようだ。そして全会一致で緩和姿勢を強めるとも発言。それがユーロの緩和期待を高めたようである。ニューヨーク時間の午後になってようやくユーロドルは本格的な下げに転じ、1.23台に入ったままの安値引け。ドルは全面高だが、ドル円に限っては昼間のシコリも気になるところ。

 さて今晩は雇用統計である。予想では就業者数は23万人くらいの増加が見込まれている。先日のADPの民間調査でも良い結果が出ているので、マーケットは良いほうの期待が高まっている。つまり20万人を割り込むなど、悪いほうの材料にはもろいということだ。これは数字が発表されてみないとわからない。だが米国株も歴史的な高値水準であり、ドルも今年の最高値レベルで迎えることになった今回のイベントである。リスクオフに注意を要するのは言うまでもない。

日本時間 16時00分
 


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