昨日の欧州序盤では、ドル円は119円台の後半、ユーロドルは1.07台の中盤であった。このところユーロドルがどちらに行きたがっているのか判然としない。大きく動くことを前提に、トレンドフォローでマーケットの端っこをつかんでいっても、それなりに進むだろうと思っていても、あまり外側に走っていかない。
すぐには反転しないものの、簡単に折り返してきてしまったりもする。だから抜けたからといって、ついていきにくい。ECBの量的緩和に続いて先月のFOMCまでユーロドルが大きく動く日々が続いてきたので、大きく動く相場になれてしまっているのも事実だ。
欧州勢はドル買いで参戦した模様だ。ドル円もユーロドルもドル高方向へ。これは昼間に日本株が急落した際にグローベックスでの米国株も急落。その後の戻しでおよそ半分を戻し切っていたところ、その後の成り行きがさらに値上がりに傾いたからだ。ツラレ安していたものが、やはりあれば日本固有の要因だったということで、元のレベルに戻ろうとする勢いが復活したのだ。
これを受けてのドル高となった。私も株価動向をウオッチしていたので、株価の戻りっぱなをとらえてユーロドルを売りこんでいった。1.0749で売りこんだので、それまでのレンジから見るとかなり安い。
ドイツ株なども大きく下落して始まったが、急激に反発。またもや歴史的な最高値レベルまで上がってきた。これがマーケットのリスクテークをもっと勢いづかせるものと期待したが、ユーロドルの安値は前日の安値である1.0713にも届かない。150ポイント級の急速な下げでも起こるかなと思っていたのだが、完全に前日の安値でブロックされた格好となった。
欧米の株価が上げどまったところで、為替相場もドルの利食い売りモードに。私も速攻で1.0736で買い戻した。このステージのユーロドルの下攻めは拍子抜けであった。その後もユーロドルはダイナミックな動きを見せなったし、一日を通じてユーロドルは1.07台にとどまった。100ポイントも動かないのだから、面白くないのも当然だ。
明日の雇用統計に向けて、今晩は様子見となるのだろう。ユーロドルはますます動かなくなるかもしれない。昨日のADP調査では就業者数がとても悪かった。これがドルロングのほうのポジション調整を多少なりとも誘うかもしれない。ドルの下げ局面だけ注意してみていようと思う。その以外の動きには反応しないようにして、今夜は休むほうに徹しようと思う。
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