(「衆議院議員・今井雅人氏に聞いてきた(1) FXで5000万円超、どうやって稼いだの!?」からつづく)
■2015年の所得もスゴイことになりそう!
6月に発表されて話題となった国会議員の所得は昨年(2014年)のもの。それも含み益ではなくて決済して確定した利益がベースになる。今年も120円から125円まで円安が進んでいるが、今井さんはどうトレードしているのか?
「今年も米ドル/円を買っていましたよ。ただ、125円台ですべて決済してしまったので今のポジションはゼロ」

買っていた米ドル/円は、125円台ですべて決済! 天井すれすれで数百万ドルのポジションを決済した今井さん、さすがのカリスマぶりです。きっと2015年の所得もすごいことに!?
今年の高値は125.86円。見事、天井すれすれで数百万ドルあったポジションすべてを決済しているのだ。さすがのカリスマぶり!
「6月のG7でブルームバーグから報道が出たでしょ。フランスの高官の談話で『オバマ米大統領が米ドル高は問題であると発言していた』と。すぐに否定されましたが、おそらくオバマさんは本当に言ったんですよ。
まったくのウソをフランス高官が言うわけないですし、ブルームバーグは信頼性も高いですから。アメリカの本音は『そろそろドル高を止めたいんだな』と思って、決済するかと」
昨年末時点で確定させていた5130万円に加えて、今年もかなりの利益が出ているようだ。来年に発表される所得が楽しみ!
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
■ノーポジションの理由は重大な環境変化!
「ブルームバーグ報道の翌日には黒田さんから『ここからさらに実質実効為替レートが円安に振れていくことは普通に考えると、なかなかありそうにない』という発言もありましたからね。
黒田さんの性格もよくわかっていますが、決して失言するような人ではない。やはり、みんな125円台はいやなんだなと改めて思いました」
しかし、この一連の要人発言直後の連載「どうする?どうなる?日本経済、世界経済」で、今井さんはこう書いている。
短期的にはインパクトはありましたが、一時的な影響に終わってしまうだろうと考えています。
米ドル/円の122円台では、日本の公的資金による米ドル買い・円安がかなり出てきていました。
長期のヘッジファンドなども、122円台は買いたがっているようです。下値をしっかり固めて、それからまた米ドル高・円安の流れに戻っていくのではないかと考えています。
【参考記事】
●本音ポロリ!? 黒田総裁発言の真意とは?一時的な影響で再びドル高・円安に戻るか(6月11日、今井雅人)
黒田発言の影響が一時期と分析していた今井さん。そうであるならば、米ドル/円を再び買っていてしかるべき。今もノーポジションというのは見解に変化があったということなのか?
■GPIFの日本株買い・外モノ投資は急減
「円安はもう終わりかもしれない。日銀の統計を見ていてびっくりしたんですが、日本の公的資金の玉があきらかに切れ始めているんです。
昨年10-12月期、GPIFなどの公的年金は日本株を1.7兆円、外モノを2.4兆円買っているんですが、今年1-3月期は日本株を2320億円買っているだけで、外モノに至っては924億円の売り越しです」

※日本銀行「資金循環統計」より作成
GPIFが資産構成の見直しを…
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