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ポール・サイ
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

動意薄のなかユーロ独歩高、
日本も北米もお休みモード

2015年10月12日(月)14:38公開 (2015年10月12日(月)14:38更新)
持田有紀子

今井雅人は資金5倍トレード達成!米ドル/円の攻めトレードが成功したのには理由があった!

 先週の金曜日はアメリカも日本も連休を控えているので、ドル円はほとんど動かなかった。120円台の前半で10ポイントほどしか値幅がない。それに比べてユーロは堅調。ユーロドルは1.13台に乗せてきて、ユーロ円もすこぶる強い。なかでもユーロポンドが100ポイント近くも上がったのが、為替相場でもユーロ独歩高をリードしたという側面が大きい。

先週は内閣改造もあって、それにともなって安倍首相が「新3本の矢」を発表した。GDP600兆円と出生率1.8と、そして介護離職をなくすという。これに対しては新聞などに見られるように、批判されても仕方のない点が二つある。

 まずは前回の3本の矢はどうなったのかということ。金融緩和と財政出動はある程度やったものの、肝心の成長戦略がほとんど成されていない。株価が上がったのも成長を期待してのことだが、このままだと実態のなかったものとして反動のほうが恐ろしい。

 そしてもう一つは、前回の3本の矢が手段を羅列していたのに対し、新しい3本の矢は目標を言っているだけだということだ。つまり希望を述べているに過ぎないということだ。

 なかでもGDP600兆円を2020年までに達成というのは、かなり無理がある。5年後には総理の座にはいないだろうということをかんがみての発言なのかもしれないが、5年間で100兆円分のGDPを上積みするためには単純計算でも年率で3%級の経済成長が必要である。

 ここ20年は一度も3%成長などしたことがないのである。どうして今後の5年でそれが可能かの説明が全くされていない。別に中国やアメリカなど、外部要因をあてにするのでもよいのだが、それでは政治家として存在感を疑われることになるのし口にはできないのだろう。

 本日は日本がお休みなだけでなく、アメリカもコロンブスデーの祝日、カナダ感謝祭ということで北米も含めてお休みモードである。こんな時には、英気を養っておくに限る。

日本時間 14時00分
 

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