ゴールデンウィークが終わって以来というもの、まったく為替相場が面白い動きをしなくなった。日足のチャートを眺めて場、一目瞭然だ。ドル円は短い、一円幅もない足型の陰と陽を繰り返しているだけだ。
ユーロドルは月初の1.16台から見れば下がってきてはいるが、一日あたりの値幅がどんどん小さくなってきている。デイトレードを眼目として取り組んでいるプレーヤーにとっては、相場に入るのも困難な状況になってきている。つまるところドル円はレンジ相場であり、ユーロドルはジワジワと下げてきているのだ。
ドル円は逆張りで攻めるしかないし、ユーロドルはスモールでもいいからショートポジションを持ち続けないといけない。なんとかくダイナミックなトレードができなさそうで、これが面白味を欠く最大の原因なのだろう。しかし何かしらのトレードをしてお金を動かさないといけないのだから、つまらないとか、面白くもないとかも言ってはいられない。
昨日の欧州序盤では、ドル円が盛り上がった。ドル円は109円台の中盤に入ってきたので、レンジ相場だと思っている自分にとっては売り場が近付いていることになる。最初は109.45で売ってみたのだが、これは全くフェイバーにもならずに109.55で買い戻した。もう一度、売るつもりだが、出来れば頂点を見つけ出してから売りたいものだ。損出した後なので、2回目はちょっと慎重になる。
ニューヨークオープン前にはドル円が109.64まで高値を付けていた。この日の高値になるのだったら、ちょうどよいレベルである。そこでアメリカの経済指標が出る前に、もう一度だけドル円を売ってみることにした。109.47で売った。先ほどと同じようなレベルで売ったことになる。しかし今度はストップ注文の置き所は明確で、109.65になる。これは少し前につけた高値の外側である。
経済指標は住宅関連もインフレ関連も、いずれも予想を上回るものであった。それで瞬間的にはドル買いを誘ったものの、すぐにドルは下げに転じた。グローベックスで米国株が下げ始めたからである。良い経済指標がかえって、6月利上げの可能性を高めたということもあろう。私は最初に損を出しているので、109.28で利食いの買い戻しをしてしまったが、そのまま108円台に逆戻りしてしまった。
このまま108円台のミドルまで突っ込んでもおかしくはない。私は再度、108.99で売りこんでみたのだが、売った後はあまり動かなくなってしまった。私は買い戻しのOCO注文を109.15と108.55で挟んで寝たのだが、朝になって確かめるとストップ注文のほうがダンになっていた。この日はレンジ相場のままではあったが、下がり切らずといった具合。
今日も為替相場の流れは同じだろう。ドル円は108円台では買ってみる。そして109円台では売ってみる。つまらないが、当面はそれを繰り返すしかないだろう。
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