昨日の欧州序盤ではドル円が下がり気味。先週の金曜日でドル相場が振り落されて以来、逃げの売りがかさんでいる。いよいよドルの年内利上げも危ぶまれてくる中、それまで織り込んできていたドル金利の上昇シナリオが修正を強いられてくる局面に踏み入ろうとしている。また日銀による追加緩和の効果もだいぶなくなってきた。
これ以上の緩和方向の動きは企業コストを増大させ、景気の足を引っ張ることにつながりそうだ。つまり副作用のほうが大きいわけである。それが来月の日銀政策のレビューの中にどの程度まで反映されるのか。そこに期待が集まっているが、大きな政策方針の変化があろうとは市場参加者の誰もが考えていない。
アメリカの側からも日本の側からも、ドル円の下落要因をはらんでいるが、米国株が連日の歴史的高値を更新しているような現況では、心地よい状態だということで危険には目を向けないでいたいようだ。
欧州時間ではドル円が100円台に沈んだりするものの、やはりここ最近のレンジの下限に近いということもあり、また100円ちょうどが心理的な節目を与えていることもあって、ここから下に突っ込むのには材料に乏しいという感じ。ドル円は101円ちょうどをはさんだ展開となって、まったくの緊張感が見られない。
アメリカの景況指数が予想よりも悪かったが、為替相場に与える影響は小さかった。ロシアのエネルギー相が生産調整に向けての話し合いに前向きな姿勢を示したことで、原油価格が上昇。それがリスクテークの流れを強めて、米国株は小幅な動きながらも続伸となった。
一日を通じてもユーロドルは狭い動きで、ドル円も海外市場ではほとんど動かなかったといってもよかろう。ポンドドルが1.28台まで下がってきて、BREXIT後の安値に接近しているくらいが多少の関心を集めたくらい。
今日も為替相場は同じような動き。ちょっと私もインタレストがわかない。今日のドル円のレンジも100.70から101.40あたりまでに収まりそうだ。下がったら100.80アラウンドでは買ってみたい気もするが、PCの画面に張り付いてまで追いかけたくはない。
と思っていたら東京時間のランチタイムからドル円がズルっと来た。100.50をも下回ってきたのだ。ちょっと緊張を強いられるレベルに近付いてきたはずだが、イマイチ動きが鈍い。
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