昨日はクリスマスの振替休日で、世界的にマーケットはお休み。やっているのは日本くらいのもので、いうまでもなく日本株も円債も小動き。為替相場にもダイナミックな動きは見られなかった。
さて今年のマーケットは、まずは2016年の第1四半期に大きく進んだリスク回避。そして第2四半期を迎えた。リスクの動向にいちばん敏感なのが原油相場なのだが、26ドル台まで沈んだ原油価格をなんとか回復させようとOPECなどは協議を始めるが、それはなかなかまとまらなかった。
減産のための姿勢は示すのだが、足元で産油国が行っているのは大増産である。いずれ減産で合意しないといけないことを見込んでの動きだ。それでイラクやイランはもちろんのこと、サウジアラビアも過去最大の日産量を記録するまでの産出量となった。それを見越して原油相場も本格的な戻しを見せない。
為替相場でもリスク回避の動きは顕著となってきて、年初に121円台だったドル円も115円台を割り込んできて、ゴールデンウィークになる頃には110円台をも割り込んできた。
そして6月には市場の関心はBREXITに移っていった。政治家もメディアもかなり楽観視していた。誰もイギリスが自ら好んでEUから享受している経済メリットを放棄するはずがないだろうという理屈だ。しかしこれは完全に読み誤ることとなった。イギリス国民はUE離脱を選択し、それがすぐにマーケットにさらなる不安を増大させたのである。
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