昨日の欧州序盤でもドル円は上昇。ここ最近のパターンをかんがみても、ただの売り場を提供してくれているだけのようにも思えないでもないが、ご丁寧に上がってくれる。そこをすかさず売りこまれるのだ。私もドル円を112.35でショートにすることができた。もちろん、ここで止まる保証はない。だから20ポイント分だけの損切り幅を想定しておく。
インド中銀が利下げを予想されていたのに、金融政策に変更はなかった。これくらいしか欧州時間でのイベントもなく、ドル円は112円台での推移が続いた。目先は重くはなってきているが、なかなか111円台に沈まない。
ドル円111.60あたりが何度も止められている今年の最安値圏であり、そこがサポートであることは言うまでもない。だから私もいったんは111.70近辺で買い戻さなければいけない。もしもそこまで言ったらという話なのだが。
ニューヨーク時間になって、ようやくドル円も111円台に突入。グローベックスでは米国株が下がってきたので、リスク回避の意味合いもあったのだろう。ユーロ円が120円台を割り込んできた後もグズグズしていて、120円台に戻りたさそうにしていたのを振り切って下げ始めた。
クロス円の下げもドル円の下げを支援した形。ドル円は当初の目標の地点まで達したので、私も無事に利食いすることができた。次は111.50を割り込んだら突込み売りをしようと構えていたのだが、昨日はやはりサポートでうまい具合に泊められた格好となった。
いよいよ今晩に安倍首相が日米会談のために出発する。これは今月の最大のイベントとなるはずだが、マーケットの藩王のほうはイマイチである。2月に入って米国株は毎日、とても狭い値幅の中でおさまっており、水準としても歴史的な最高値圏に位置したままだ。
また為替相場でもドル円はリスク回避で大きく崩れることはない。確かに111円台は今年のもっとも安いレベルではあるが、トランプ氏が当選して以来の戻し高値である118円台から見れば相当な円高でもある。
それでもここから先がなかなかに進んでいかない。果たして金曜日の首脳会談をスルーして、レンジをブレークすることができるのかどうか。とりあえず今日は様子見の一日となろう。大きく動きだすのは早くても金曜日のニューヨークオープンから、もしかしたら週内のマーケットで消化するには間に合わないかもしれない。
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