先週の金曜日はトルコリラが再び軟化した。それをうけて市場はリスク回避に。それで欧州序盤からドル円は下がって、またグローベックスでは米国株に売りが入った。ドル円もリスクオフでゆるい。早々に110.50を下回ってきた。
しかしここから下はなかなか抜けれないところ。これまで何度も止められてきている。いかにも110円ちょうどの手前には大量のビッドが並んでいそうだ。
米中協議に関してウワサであってもいいので、何か悪い材料でも出てこないと一気に下抜けしそうにもない。だからここは売りたいところではあったが、踏みとどまった。
ニューヨーク時間の午後に、米中協議では11月のG20で米中首脳会談が開かれるように調整するだろうという報道が流れて、急速にマーケットに安心感が戻ってきた。米国株はニューヨーク終盤で盛り上がり、半年ぶりの高値圏で引けた。
ドル円も反発の兆しは見えたが、大きく値を戻すことはなかった。結局一日を終わってみれば、ドル相場は全面安をしている。ユーロドルも1.14台まで戻してきて、高値引けしている。
今週は米中協議が注目されるところだが、双方ともに貿易関連の専門家どうしの話し合いではないだけに、成果は期待しがたい。次の機会へのロードマップを引くことだけが目的となりそうだ。また週末にはジャクソンホルでFRB議長の講演がある。
こちらも金融政策に関する興味が集まっていないだけに、関心の度合いは薄い。中国への追加関税も発動されるが、これも予定通りに中国側が報復関税を行っておしまいだろう。要するにイベントの割には、マーケットを動かす要因たりえないことが予想されるのである。
週明けは小さい動きでスタート。週末の経済ニュースとしてはアナン事務総長が死んだことと、ベネズエラが10000倍のデノミに追い込まれたことくらいである。今週の政治イベントを控えて、早計には動きが取りにくい状況のようである。
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