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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

再燃する根深い問題で欧州通貨は下落、
パウエル議長は淡々と主張を繰り返しそう

2018年08月24日(金)13:12公開 (2018年08月24日(金)13:12更新)
持田有紀子

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 昨日は欧州時間では悪いニュースが並んだ。イギリスからはEU離脱相が「合意のないままの離脱になるかも」とのコメントをして、英ポンドが売り込まれル局面があった。またイタリアも移民問題を抱えている。

 副首相はこれが解決しないとEU予算に拠出しないと言明。イタリア問題でユーロ安をもたらしたことは、まだ記憶に新しい。それが再燃した格好だ。欧州域内での政治リスクが高まったことをうけて、欧州通貨が安くなった。

 ニューヨーク時間ではポンドも下落していたが、ユーロドルも下げを演じた。1.15台の前半まで押し込まれている。やはりユーロドルの下げ傾向は変わらないのか。パウエル議長の講演を控えて、それを期待してのドル買いも作用している。ドル円は111円台まで上昇してきて、その後はまったく値崩れしないでいる。

 私としてはドル円を111円台でロングにはしたくないので、ユーロドルでショート攻めするしかなかった。終わってみれば、それほど大きな値幅を動いたわけではない。ユーロドルは100ポイントも動いていないのだ。それでもバタバタと何回かユーロ売りに励んだのは、いずれもっと深押しそうな雰囲気を感じ取ったからであろうか。

 パウエル議長の講演に期待している、と書いたが、議長は何も主張を変えないであろう。トランプ大統領が低金利政策を続けろと言ったからと言って、これまで積み上げてきた主張を変更すると、FRBの独立性を疑われることにもなりかねず、それが自身の存在感にも関わってくるからだ。

 たぶん淡々と「同じペースでの利上げを継続」を示唆するだけであろう。短期金利のマーケットでは来年の6月までは同じペースでの利上げ継続を織り込んでいる。ましてや直近の9月のスタンスを変更するはずがない。

 よって何もフレッシュにドル買い材料視するには至らないのである。金利面からのサポートはないはずだが、やはり欧州発の政治不安が間接的にドル高をもたらすかもしれない。ユーロドルやポンドドルでの一段安には気をつけたいところ。また今年の最安値もそろそろ視野に入ってくるレベルだ。そうなるとテクニカル面からのドル買い戻し需要も出てくる。

日本時間 13時00分

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